私にできること by富田CA

いつも拝読ありがとうございます
アミーユ津高の富田です

今日は、アミーユ津高にお住まいのＡ様（女性）に
以前の生活を生かしたアミーユでの役割をご紹介させていただきます

このＡ様は今年入居されましたが、入居までに何度もご自宅にお伺いし、
家族の皆様がお身体を心配しておられることを一緒にお伝えしました。
しかし納得いかないまま、しぶしぶ入居となった方です。
現役の農家で特に柿を作ることに精を出されていたようです。
このＡ様が、なかなか入居に納得されなかった理由として、
「畑が気になる」「柿の剪定をせんとおえん」という理由でした。

アミーユには庭があります。
雑草が多くあり除去に手間を取られ、職員も頭を抱えています

「このアミーユの庭の手入れ、草抜きをしていただけませんか？」
とＡ様にお伺いすると、
「なんにもすることがないけん、私にできることならするよ。」
と二つ返事で引き受けてくれました。

これから後の会話は
「ここには除草剤あるんかな？」「噴霧器があったらええのにな。」
「家の噴霧器を持ってきてもらおうか？」「除草剤は○○がええんよ。」などなど、
草抜き・除草に関することの話ばかりで、とんとん拍子で準備が進みました。
Ａ様はすぐにご自宅に電話をされ、噴霧器を家族様に手配されていました。
私は指定された除草剤を購入し、準備万端となりました。

さて除草作業開始
噴霧器に除草剤の原液と水を入れ噴霧前の準備です。
この配分と水入れもＡ様が全てして下さいました。

　

さあ、噴霧と思いきやタンクの重さにビックリ
約２０㎏入るというタンクです。
さすがにＡ様には重いだろうと、まず最初は私が担ぎ噴霧作業をしました。
慣れない手つきで噴霧する私にＡ様から激が飛びます。
「じ～っと撒いとってもおえんで！さぁーっと撒かにゃ！」
「もうそこはやったやった！もぅ！私がするから貸され！」
（汗…汗…汗…私の身体からいろんな汗が吹き出しました）

何とかタンクの量が3分の1程になり、Ａ様にバトンタッチしました。

すると見て下さいこの勇敢な噴霧姿を
慣れた手つきと足取りで除草剤を噴霧する姿は女性なのに男前と思いました。
長年の経験が成せる技ですね！

　

この日を期にＡ様は庭の草取りという役割からいつも庭を気にして下さっています。
最近では家への執着も無くなり、
逆に家に帰るとアミーユの庭が気になるのか？落ち着かないようです。
アミーユではお仲間も出来、穏やかに過ごされています

～今までも人生、これからも人生～

Ａ様だけでなく、アミーユご入居の皆様それぞれに役割（私にできること）となるものを発見し、
意味のある生活を送っていただきたいと思います

※次回の更新は１０/２３（木）アミーユ西岡山の予定です