§アミーユライフ§

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運営懇談会って何? by小松CA

2012年12月20日 | アミーユ西大寺_岡山市

季節もすっかり冬
昨日岡山は初雪を観測いたしました
「すっかり年の瀬だね」
とご入居者様は私のバタバタしている様子を見ながら
笑顔で言って下さいました。

この年の風物詩(?)になって来ました
『運営懇談会』を11月25日に開催いたしました

『運営懇談会』って?
と思われている方々もいると思います。

『運営懇談会は
入居者の状況、サービス提供の状況
及び管理費、
食費の収支等の内容を
定期的に報告し説明するとともに
入居者の要望、意見を運営に反映させるように
努めなければならない。』
とあります。

会には、ご入居者様はもちろん、保証人様、地域の方々
そして施設を客観的に見て下さる第三者をお招きしました。

年に二回開催する運営懇談会ですが
今回の議題のテーマは
『認知症について』

年をとると皆ボケてしまうのかな?

気ちがいになった

など、その方自身が変わってしまったように感じる人が多く
本当にそうかな?
と認知症の方々と関わっていると思います。

認知症の知識
本人はなにに困られているのか
困りながらも大事にしたいものは何なのか
家族様同士でもお話をされていました。

最近は、某有名アニメや某有名女優が認知症CMをされています
早期発見・早期対応そして予後を知り
周囲の人たちと協力してその人らしい生活を少しでも長く。

アミーユの使命は
『良質な住まいを提供して生活を支える』

認知症の方であっても
高齢者であっても
私達でも同じだと思います。

ある、認知症の方から家族に宛てた手紙をネットで見つけました。

 

手紙~親愛なる子どもたちへ~

年老いた私が、ある日今までの私と違っていたとしてもどうかそのままの私のことを理解してほしい

私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れてもあなたに色んなことを、教えたように見守ってほしい

あなたと話す時、同じ話を何度も何度も繰り返してもその結末をどうかさえぎらずに、うなずいて欲しい

あなたにせがまれて、繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末はいつも同じでも、私の心を平和にしてくれた

悲しいことではないんだ消え去ってゆくように見える私の心へと励ましのまなざしを、向けて欲しい

楽しいひと時に、私が思わず下着を、濡らしてしまったりお風呂に入るのをいやがるときには、思い出して欲しい

あなたを追い回し、何度も着替えさせたり、様々な理由をつけていやがるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを

悲しいことではないんだ旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない足も衰えて立ち上がる事すら、出来なくなったなら

あなたが、か弱い足でたちあがろうと私に助けを求めたようによろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい

私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しいあなたを抱きしめる力がないのを、知るのはつらい事だけど

私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しいきっと、それだけでそれだけで、私には勇気がわいてくるのです

あなたの人生の始まりに、私がしっかりと付き添ったように私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで、私が受けた多くの喜びとあなたに対する変わらぬ愛を持って、笑顔で答えたい


私の子供たちへ   愛する子供たちへ

 

ある家族様は『私(家族様)に宛てているような手紙だね』と言われていました。

長年連れ添ってきて認知症が進行して
話が出来なくなった母親に対してのぽつりと言われた言葉でした。
アミーユだけでは出来ないこと、家族様だけではできない事があります。
一緒に支えていけたらと思う一言でした。

 

今年1年も残りわずかとなりました。

ノロウイルスが大流行となっています。

皆様手洗いうがいをしっかりして
良いお正月をお迎えください

 

 編集部より

皆さん、こんにちは

今回、原稿を読ませていただいただ時に、絵文字やカラー文字で飾ってしまうと手紙の作者の気持ちや小松CAの気持ちがうまく伝わらないように思ったので、あえて編集を最小限に省かせていただきました。ご了承下さい。

『手紙~親愛なる子どもたちへ~』

歌詞がとてもよく、何度も繰り返し読んでいくうちに涙が出てきます
悲しい気持ちや辛い気持ちではなく「うんうん」とうなづきたくなる様な優しい気持ちで・・・

『年老いる』=『天国への旅支度』だから悲しいことではない
ただ、私を理解して欲しい、支えて欲しい

こう手紙に願いを込めて子供に託すのは、どこのお母さんなのか、誰も知らないのです
そう、【詠み人知らず(作者不詳)】なのです

実はこの手紙、最初はポルトガル語で書かれていたんです
チェーンメールにのって長い旅の末、ある日本人のところへ届き、その方が知り合いのシンガーソングライターに託して歌となったのです

そのシンガーソングライターの名前は「樋口了一」さん

2008年末にこの『手紙~親愛なる子どもたちへ~』を発表し、2009年レコード大賞で賞も取っているんです

私が樋口さんを知ったのはラジオ番組
山陽放送ラジオで毎週金曜日23:30~放送している『樋口了一の帰ってきた夢旅人』という番組で、もう何年も聴いています
偶然にも『手紙』の歌詞がこのブログで取り上げられるなんて・・・
個人的に嬉しいです

彼は友人から頂いたこの手紙を歌にして活動を始めた2008年に手や指に違和感を感じ、いくつもの病院へ通院するも原因はわからず、動かぬ指で懸命にギターを弾き、歌い続け、2009年のレコ大受賞に至りました

そんな活動真っ只中に病名がパーキンソン病であることが判明しましたが、病気に同情して人気が出たり、歌のイメージが変わることを避けたいがために、彼は病名を公表することを拒み続け、ひたすら歌い続けるのでした
『手紙~親愛なる子供たちへ~』をより多くの人に届けたくて、自ら郵便配達人となり「ポストマンライブ」と名づけたミニライブを全国各地の希望者へ無償で届ける活動も行っています

病名を公表したのは今年の春・・・
病が自身の身体を蝕んでいるのでしょう
突然の発表でした
しかし彼は音楽活動を休むことなく、ラジオも降板することなく頑張っています

先日、他界した実の父も認知症を患い大変苦労したそうです。
認知症をしっかり理解していて皆にもわかって欲しい気持ちもあり、手紙の作者の気持ちを飾り付けることなく素直に伝えたくてこの歌をとても大事に歌っています

そんな彼の歌
そんな彼の思い
そんな彼の生き様が私は大好きです

良かったら皆さんも1度聞いてみて下さい

YOUTUBE『手紙 ~親愛なる子供たちへ~』

偶然にも、12月18日の西日本新聞に彼の記事が掲載されていたので紹介します。

12月18日【西日本新聞】記事

今回の≪編集部より≫は、私の個人的な感情だけになってしまい申し訳ございません。
彼の生きざまを知っていただきたくて・・・

 

※次回は12/27更新予定です
 今年最後のブログ更新です



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