
今月のThe Amazing SPIDER-MANは3冊、630号から632号まで。筋書きをZeb Wells、画をChris Bachaloと一部のページをEmma Rossが担当。題名のShedは血を流すと言う意味。今回はそんなシーンが目白押し。とは言うもののアメコミなので、残虐シーンは控えめ。子供も読む作品である以上こうであるべき。
添付画像は、632号の表紙にした。描いているのはChris。彼の画は見る度に日本の漫画のような画に近付いている。(グリヒルの画にも似ているな。経歴的にはChrisの方が先輩だろうけど。)それはそれで彼の持ち味なのだが。お気に入りのャbドキャストSPIDER-MAN Crawl Spaceで(アメリカ人の)パネラーの多数がChrisの画に馴染めないのは、日本の漫画っぽいタッチだからだね。日本人のおいらに違和感がないのは当たり前か。一方Emmaの画はあまり上手くないな。Chrisの画と違いすぎて、ちょっと戸惑う。
Craven the Hunterの妻と娘がSPIDER-MANに復讐を企てているGauntletが始まってから、SPIDER-MANの昔からの敵が次々と出現して、SPIDER-MANを苦しめている。今回は、前月の予告編からの続きでLizardが大暴れする内容。このGautletの特徴の一つは、古くからの敵がパワーアップしている点だ。表紙の画だけではよくわからないけど、Lizardがまるでゴジラみたいなのは、このパワーアップの一つの表れなのだろう。
630号の出だしは、SPIDER-MANとBlack Catのツーショットで始まる。このBlackCatがSPIDER-MAN ことPeter Parkerの人生を台無しにしているな。話の中でPeterの親友Harryも言っているが、PeterにBlack Catとのつかの間の楽しみは似合わない。やはりちゃんとした彼女が居ないとね。彼女と言えば検死官のCarlie Cooperの関係は結構良い感じだ。応援するよ。Harryと同居し始めた(おそらく大人の関係ではないはずの)Mary Jane WatosonとPeterとの関係もお楽しみだね。ちょっとBiverly Hills 90210みたいだ。
先月から気になっているのは、Connors博士(Lizardに変身する前の人間の名前)の耳元で囁く不気味な声だ。これはジキルとハイドのハイド(Lizard)の声なのか、LizardをそそのかしているCraven the Hunterの妻と娘の声なのか。おそらく前者なのだろうが、そうだとするとCraven the Hunterの妻と娘は何故Lizardが大暴れするのを予見できたのかわからなくなる。彼女たちが捕まえているSPIDER-MANの仲間Madam Webが脅されて教えているだけなのか。つまり彼女たちは傍観者なのか主犯なのかがよくわからない。
一つこの話の中で気に食わないのは、Connors博士の息子でConnors博士が一緒に暮らしたいのに、暮らすことができないBillyがLizardによって殺されてしまうシーンだ。確かにLizardの残虐性を強調するシーンではあるが、それをやっちゃおしまいでしょ。次にLizardが出現したときにBillyの存在がないとつまらないよね。Connors博士はBillyを愛していて、Lizardは何故かBillyを殺したい、その葛藤が一つの面白みなのに。