アメコミとラーメン

別次元の奇妙な風景に惹かれる、DARK TOWER


Marvelから最新シリーズが開始されたところで、去年の12月以来のThe DARK TOWER (“DT”), The Drawing of The Three, The Prisoner (“Prisoner”)5号、House of Cards (“HoC”)1号について。

両号通して原案Robin Furth、筋書きPeter David、画をPiotr Kowalski、インクをNick Filardi、表紙画をJulian Totina Tedescoが担当。添付画像はHoCのものを採用。

手短に粗筋を。兄の借金をチャラにし、兄と自分の麻薬中毒を治療するため、麻薬王Balazarに依頼されたコカインを米国に密輸しようとするEddie。しかし客室乗務員に彼が麻薬を密輸しようとしていることを感づかれてしまう。別次元にいるRolandはEddieを仲間にするため、Eddieの窮地を救おうとしている。

いつものように、気に入った台詞、シーン等を紹介。今回も表紙について。警察に捕縛されたEddieの顔は何故か骸骨。昔観て今でも好きなC級映画、They Liveを彷彿とさせる。知りたい人は、下記リンクを参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%96
Tedescoがこの映画を観たかはわからない。麻薬の虜となり、警察に囚われと副題のPrisonerを上手く描いている。

全般的にKowalskiの画は好きではない。しかし、Stephen Kingの書いた原作にもあるように、別次元のRolandがEddieを操っている時に、Eddieの眼の色が何故か本来の茶色から青に変化するシーンを上手に描いている。彼の描く別次元の風景画も良いかな。

Prisonerの中身にそれ程特筆すべき台詞はないのだが、一つだけ挙げる。子供のころ持っていた人形Johnny Broncoと別次元のRolandが似ていることに気付いたEddie。Rolandの名前を聞いて、Johnny Broncoの方が好きだなって素直に吐露するEddie。それに対し、Rolandは”So do I.”(賛成)と答えている。Rolandの本心なのかそれともEddieへの親しみからそう答えたのか。

HoCに出て来たRolandはClint Eastwoodに似ている。Kingの小説のモデルもEastwoodだったはず。

HoCでは、飛行機の機長と乗客のおばあさんとの会話が面白い。客室乗務員に質問があるのに早く飛行機を降りろとせっつく機長に対し、おばあさんは、”Well, pardon me for living! I just fell of the hearse.”と応えている。「まだ生きてて、すみませんね。霊柩車からたった今落ちた所なのよ。」といったところか。こういうジョークで返すのは日本人じゃできないな。

DTの小説版2巻目の話になってから、進行がゆっくりなので、もしかしたら、単行本になってから読んだ方が良いかもしれないな。

それから後悔しているのは、HoCのVariant(中身は同じでも表紙だけ替えて売る販売手法)を買いそびれたことだな。大好きなMike McKoneの作品。御用達にも在庫がない。
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