
公開日からそう遅れずに今回も映画SPIDER-MAN No Way Homeを観ることができたので早速レビュー。
粗筋から。Mysterioによるイタチの最後っ屁により正体をばらされたPeter ParkerことSPIDER-MAN。そのお陰で友達のMJやNedも志望校MITに行けない。DR STRANGEの魔術により彼の正体を忘れさせようとするが、その副作用から多次元宇宙のSPIDER-MANの敵がぞろぞろPeterの目の前に現れる。
気に入ったシーン、台詞を順不同で紹介。ある程度噂で前の悪人を演じた役者が再度出演するというのは知っていたが、今回の最初の驚きは初代Green Goblin、William Defoeの登場。それも最大級の取り扱い。そして、その後にもう一つの驚き、Andrew Garfieldの出演。Toby Maguireの登場は知ってたけどね。そして彼の演技は非常に良い。特に好きなのはToby版SPIDER-MANの蜘蛛糸を手首から出すことに気持ち悪さを隠さなかったところ。初代の設定の最大の失敗だよね。
驚きはそれだけで終わらない。Netflix版DAREDEVILを演じたCharlie CoxがMatt Murdockとして出演。暴徒が投げ込んだレンガを手で掴み取ったシーンは最高。(ファンサービスが過ぎて何事が起ったかわからなかった観客も多いと思う。)
3人のSPIDER-MANの息が合わず最初は苦戦するものの最期は協力して相手に向かっていくシーンなんかは自然で良い。Ending Creditで使われた曲The Magic Numberの歌詞に”Three, the magic number”というのが出てきてこの曲が本当にこの映画に相応しい曲だと感じた。また、アニメーションも好きだな。
今回のテーマはSecond Chance。ただ敵を唐キのがヒーローなのではなく、人々を救うのがヒーローというMay伯母さんの信条が、一本物語に筋を通したのが良いな。元の世界に悪人を戻せば死んでしまう。元の次元に送り返す前に、敵が悪人になってしまった原因を取り除くという姿勢が新しい。そして非常に好きだな。
このSecond Chanceというテーマは色々な場面で具現化される。以下箇条書きしていく。
・Garfieldが演じた SPIDER-MAN は高いところから落下したGwenを救えなかったが、MJの救出には成功した。
・Tim Holland が演じるSPIDER-MAN は最初の魔法で余計な注文を出したがために混乱を招いたが、次には自分の友達も彼のことを忘れるという魔法で多元宇宙の崩壊を救った。
・Maguireが演じたSPIDER-MANはHolland SPIDER-MANがGoblinを殺そうというのを身を挺して守った。
・MITの入学選考担当の人に直談判する際には何を言うかをリハーサルしなかったが、Peterの存在を忘れたMJと合う時には何を言うかのリハをちゃんとした。
・だけど、友達思いの彼は、自分の存在を告げずに、MJやNedにSecond Chanceを与える。
No Way Homeの意味。これはちょっと悲しい。最期にPeterは文字通り天涯孤独帰る家を持たないのだ。No Way(そりゃない)とも鰍ゥっていると思う。
標題には集大成と書いてしまって、これで最後感タップリ。しかしだ、これは個人的な希望だが、まだ続篇をHollandに演じて欲しいな。結局ボストンには行かずにニューヨークに残ったわけだから。Venomも会いに行くと言っているし。この品質を保てばまだまだイケる。
途中で布石が置かれていたが、自由の女神がCAPT AMERICAの盾を持っているのは笑えた。最終決戦が何故自由の女神なのか。これは映画の版権はSONY (Columbia Pictures)が持っているんだぞという強い意思表示に他ならない。Columbia Picturesのロゴは自由の女神だからね。
With great power comes with great responsibility. という普遍のテーマがAunt Mayの口からでたのはHolland版の特徴だな。結局Ben伯父さんの存在はないんだね。多元宇宙の面白さかな。
ファンサービスは最期のDR STRANGEの予告編まで続く。Scarlet WitchがSTRANGEの出現の理由がWestview(彼女のドラマの舞台)の件だと言う台詞あり。それからか今回の敵は悪に陥った彼自身なのは、同じくDisney+のWhat Ifからの引用。
素直に面白かった。長い時間が気にならない。勝手格付けA。