相変わらず過去のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)を時間があると読んでいる。最近新刊のアメコミ購入冊数が減少気味。致し方なかく過去の作品で読んでおきたいものを買い漁っている。1984年に発行されたSpec 89号と90号をレビュー。
前号に引き続き筋書きをBill Mantlo、画をAl Milgromがそれぞれ担当。インクはJim Mooney。
添付画像はSpec 90号の表紙。SPIDER-MANのキャラお中ではお気に入りのBlack Cat (“CAT”)の図。この表紙のCATの眼は黒。変なのはこれだけじゃなくて、90号の中身では茶色のコマがある。正解は緑。設定に忠実にお願いします。
さて粗筋から。SPIDER-MANの足手まといが嫌なBlack Cat (“CAT”)は、ニューヨークの街中でスーパーパワーを得る方法を探し回る。最初はAVENGERSやFANTASTIC FOURに助力を乞うが、けんもほろろに断られる。その力を差し出したのは…。90号ではほとんどSPIDER-MANの出番なし。何故ならこの当時発売されたSecret Warsで宇宙にいたから。
いつものように、気に入った台詞やシーンを書いていく。昔はMilgromの画を好きじゃなかったんだけど、最近見直してきた。もしかしたら、正当なRomita Sr.の後継者なのかもしれない。
Peterのことを心配して彼のアパートを訪ねたRobbie Robertsonの台詞。”You want to talk son…?” “son”って結構自分の子供でなくても使うのだが、Robertsonが使うとPeterを本当の子供のように思っていることがよくわかる。
下っ端泥棒仲間に、スーパーパワーを手に入れる方法を尋ねたが手に入るはずもない。その後のCATの台詞、”I guess I will have to higher up.”この台詞と共に、彼女がビルを登るシーン描かれている。この場合、もっと悪人でも上の立場にいるやつらを探すという意味と、単純に上に登るを鰍ッている。英語の表現の面白いところ。
最後はKingpinがCATの望む力を提供するというオチなのだが、面白いね。CATもわかっているはずだが、Kingpinが簡単にこの力を与えるはずはない。また、CATの力は元々あって、その力を増幅させたに過ぎないことがこの号で説明されている。不運の象徴である黒猫ってのが味噌か。
AVENGERSの屋敷に89号で忍び込んだのは、伏線。彼女が力を得た後の90号では、屋敷の侵入者撃退装置が、CATの力で故障の連続になるシーンがある。しかし、SCARLET WITCHには敵わない。
Peterのことをボロクソに言ったJ Jonah Jamesonに言い返そうとしたCAT。それを制止しようとしたRobertsonの台詞。”Cool down, lady. Let’s not say anything we might regret later, okay?” 完全にRobbieはPeterの正体を知っている。
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