
明けましておめでとうございます。
新年最初のブログは、温故知新的。Michelinie、McFalane時代のThe Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)のレビュー。ASM 305号、306号について。
筋書をDavid Michelinie、画をTodd McFalaneがそれぞれ担当している。305号のインクはMagnificent Seven(McFalaneがインクを入れられなかったので、急遽7人のインカーが手伝ったらしい。)が、306号はMcFalaneが担当。
粗筋から。ASM 305号。Peter Parkerは、出版したSPIDER-MANの写真集の販促キャンペーンツアー中。そこでこそ泥のBlack Foxが聖杯を盗もうとしているところに出くわす。その聖杯を狙っていたのは、SPIDER-MAN の仲間Prowlerも同じだった。
Prowlerは、のちのMcFalaneの創作Spawnの原型だな。ここでマントの描き方とか習得しているね。
この聖杯、Prowlerの奥さんMindyが無実の罪を晴らす証拠が収められたチップが隠されていた。何か昔の映画みたいだな。
Black Foxはもう二度と盗みは働きませんと言った後の一人言が面白いので紹介。”I mean really swearing on my mother’s grave not to steal anymore. Mum will get such a laugh when I tell her.” 自分の母親の墓に誓ってなんてことを母親が聞いたら馬鹿笑いするだけみたいな感じ。母親も相当悪だったのだろうな。
そして、添付画像はASM 306号の表紙。SUPERMAN初登場誌、Action Comics 1号へのHomageである表紙。McFalaneは昔SUPERMANが大好きだったのかな。306号の中でも、Peter Parkerのサイン会の会場でファンからAction Comicsのコミックブックを貰うシーンがある。
PeterとMary Janeの結婚がASM 300号。(それとAnnual 2誌でも関連する話が展開された。)そして306号でBlack Catが登場。彼女はPeterが結婚していることを知らないようだ。
Peterが大学院へ再び行こうとしている設定があるが、結局チャラになっちゃったんだな。筋書を書いている人が変ると伏線が死んじゃうんだよね。
306号の悪人はHum Bug。完全捨てキャラ。虫が大好きだけの可愛い悪人。上述のAction Comics 1号へのHomageを描きたいばっかりに作られた話で、あまり話の濃さはない。Black Catを始め伏線は多いのだが。