Hobgoblin祭りの締め括り、Hobgoblin初登場号(1983年)を漸く買うことができたので、早速レビュー。今回はAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 238号、239号。このASM 238号無茶苦茶高い。円高ってことで御免なさい。(購入した時には円高だった)筋書きをStern、画をJohn Romita Jr.、238号のインクをJohn Romita Sr.、239号のインクをFrank Giacoiaが担当。添付表紙はASM 238号のもの。これもRomita親子による共作。
警察が追跡中の犯罪者の乗った車を止めたSPIDER-MAN。二名の犯罪者の内、SPIDER-MANが取り逃がしたGeorgieは、偶然Green Goblinの秘密基地を発見。その情報を謎の人物(Rodrick Kingsley)に教える。その謎の人物はGreen Goblinが残した日記、武器、コスチュームを利用し、Hobgoblinとなる。彼は、日記に書かれた情報を元に次々と秘密基地を発見し中にあった武器を集め始めるそこで、SPIDER-MANに遭遇。
さて、気に入ったシーン、台詞等を紹介する。まずは、前述のRomita親子による共演。素晴らしい。インクの力の方が強くて、Sr.の画のような出来になっているコマが多数みられる。特にフロリダにいるMay伯母さんの親友Annaやその従妹Mary Janeなんて完全にSr.節。光文社版のSPIDER-MAN を初めて読んだ1970年代後半にタイムスリップしてしまったようだ。
たまにPeter Parkerに幸運が訪れる時もあって、今回がそう。新聞社のケチ編集長JJJが早退し、Robbieに権限移譲されている。Robbieはいつも以上の金額をPeterの写真に払っている。Peterファンのオイラはちょっと嬉しい。
証拠隠滅を試みることを示すため、HobgoblinにGeorgieは以下のように語る。”There won’t be a clue left.”。十分予期できたが、HobgoblinはGeorgieを車ごと爆破してしまう。その直前の一言が、”I’ m sure there won’t be, Georgie.”残酷だね、最初から。
自信家RodrickはNorman Osborne(=Green Goblin)を見下していることがわかる台詞。”Undoubtedly lack of control is the cause of downfall of Osborne.” 何を抑制するのかって言うと、Normanの社会的規範からの逸脱への衝動と言っている。SternのNormanへの理解がそのままRodrickの台詞となっているね。
さんざん、Osborn Manufacturing (“OM”)社の工場にあるGreen Goblinの基地から泥棒した後のHobgoblinの台詞。”I should buy a few more shares of OM. As a sort of repayment.”損害を与えたんだったら、株なんか買わずにそのお金を現場に置いてけと突っ込みたくなる。
239号には、ASMを賑わす脇役陣が多数登場。Black Cat、Madam Web、Jean Dewolfe。そして、この当時のお騒がせキャラAmy Powellが登場。Peterをデートに誘うがけんもほろろに断られて、激怒するシーンは楽しい。
これら2号で、Hobgoblinとの対戦はそれ程長くない。Hobgoblinはまだ犯罪者としてのキャリアが始まったばかりで、上手くSPIDER-MANと戦えない。この辺の描写は好きだな。現実的で。そうどんな素晴らしい力を手に入れても、百戦錬磨のSPIDER-MANと戦うには、時間が必要だよね。Roger Sternやる。
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