先々週から、素敵な表紙が続くこのBlog。今回も表紙のデザインが良かったので、X-FACTORを2カ月連続で取り上げる。表紙はその232号のもの。先月と同じく表紙だけ担当のDavid Yardinの画。どの表紙も見た目が違い毎回楽しみ。今回は1960年代後半から70年代前半にかけてのサイケ調。流石Yardin、職人の仕事だ。
X-FACTOR 231号、232号のレビュー。筋書きPeter Davidが、画をEmanuela Lupacchinoがそれぞれ担当している。Emanuelaの画の感想は前回書いたので、一言だけ。Terry Dodsonの画に似てるな。Terryの画の方が好きだけどね。
これまでの粗筋のPeter Davidの近況報告は相変わらず面白い。娘がカンフーを習い始めたとか、PeterがTwitterを始めたとかそんな他愛ないことを面白おかしく書いてある。
227号で自分の分身(悪魔が憑依した)に殺されてしまったMultiple ManことJamie Madrox。その後は、別の次元を行ったり来たり。必ず死んだ別次元の自分自身の身体に入っていく。
面白いのは、Decimation(ミュータントScarlet Witchが”No More Mutant”と言ったことでミュータントの人口が1/10になった事件)の逆の世界、つまり人間の数が1/10になってしまった世界に迷い込んでしまうところかな。その世界ではCAPTAIN AMERICAのSteve Rogersがサイボーグ(SteveがDeathlockになっちゃってる)になってたり、IRON MANのTony Starkが酒に溺れっぱなしだったりで読んでいて楽しい。
最後にはDOCTOR STRANGEの身体を彼の宿敵Dormammuが奪ってしまった世界が登場。(添付の表紙はその図。)悪魔がこの世に数多く出現するのを見て、JamieはNIGHT CRAWLER("NC”)の展示会に来たようだと称す。これは上手い。悪魔もNCも硫黄の臭いとともに出現する。また、映画「オズの魔法使い」や、「Back to the Future」を喩えたジョークもあり、読み飛ばすと悔しいので、気を抜けない。
当然最後にはJamieは元の世界へと戻る(生き返る)のだが、ただではすまない。別世界から、Deathlockと化したSteveやDormammuを連れてきちゃう。次号へ直接続くかわからないけど、伏線を必ず残していくね、Peterの筋書きは。
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