本日は出かけなくて済みそうだったので、ひっさしぶりに思い切り寝た。朝からだったけど。途中、昼過ぎに姉が訪ねて来たようだが、寝とぼけていて気付かず。スマヌ。
夕方、雨の中病院へ。
寒くなくて良かった。
最初の通院以来10日ぶりの血液検査。
結果、
腎臓の状態は好転。「問題無し」とまでは行かないけれど、どうやら補液とネフガードが効いているらしい。が、残念なことに、肝臓の数値が悪い。あたりまえといえばあたりまえなのだが・・・前回の検査で数値に問題が無かったのは、肝臓が壊れ切ってしまったため(その可能性については前に書いたが)では無く、まだ生き残っている部分がきちんと仕事していたからだった、という事になる。で、この数日で悪化しているわけだ。触診した先生からは、先日よりも大きくなっているかもしれない、と言われていた。血液検査の結果からしても、かなり進行の早い腫瘍だと思われる。
「いつ頃からできていたのでしょう?」という質問に、先生は「わかりません。ただ、早くわかっていたら『なんとかできるかもしれない、何とかしなきゃいけない』と思って、飼い主さんも猫ももっと大変な思いをしていたかもしれません」というお返事。もともと思いつきで聞いてみただけで、答えを求めていたわけでは無いし、今更答えられる質問でも無い。私としても、早くにわかっていたからといって17~18歳にもなった猫の腹を切るような処置を選んだとは思えない。
とはいえ、やはり私は、急激に痩せて来た時から進行が始まり、GW明けから一気に育ったのだろうと思う。もともとのものはもっと前からあったのだろうが、少なくとも、体調に影響が出る程になったのはここ数ヶ月だろう。さらに言えば、3年前の超音波検査&血液検査では「腎臓も肝臓も、15歳とは思えないくらいピカピカ」だったのだから、発生したのもそれ以降の事だ。
問題が腎臓だけなら、補液や療法食&サプリなどを続けながら年単位で頑張ってくれる子もいる。実は私も、先生には「無理をさせるつもりは無い。穏やかに過ごしてもらえればいい。」とかカッコイイ事を言いながら、腹の中ではまだ多少の望みを繋いでいた。腎臓向きのサプリをネットで調べてみたり、安い療法食を探してみたり・・・。
が、肝臓腫瘍ではどうしようも無いな。
しかも、進行が早いときてる。
今は吐き気も無いが、食べる量が少ないだけの事かもしれない。
今後は吐いたり苦しんだりするかもしれない。
でもとりあえず・・・腎臓に問題のあるにゃんこに良さそうなサプリをご紹介。突発的に他の問題が発生しない限り、老齢猫はまず最初に腎機能が衰える。早いうちから予防しておけば、腎不全の発生を遅らせる事がでるので、老猫を抱えている方は是非ご一考を。
■サプリ
http://www.catmew.net/SHOP_LiveCats/supplement.html
ナチュラルダイジェストエイド(機能回復総合酵素)
ドクターシャンピ(猫用)
※ダイジェストエイドの方はどちらかと言うと単なる老化対策だけど、肝臓の働きもバックアップしてくれそうなので。
■療法食
http://www.sakuramachi.jp/pg_hanbai.html
色々あるけど、「ドクターズ ケア」のキドニーケアはけっこう食べる。
病院でサンプル貰ったけど、 ヒルズは完全無視だった。
■メモとして■
5/13日の血液検査結果
GLU(血糖)・・・・・・146 mg/dl(正常値:71~148)
BUN(尿素窒素) ・・・87.1 mg/dl(正常値:17.6~32.8)
CRE(クレアチニン) ・・4.5 mg/dl(正常値:0.8~1.8)
IP(無機リン) ・・・・・8.8 mg/dl(正常値:2.6~6.0)
TP(総蛋白)・・・・・・7.6 g/dl(正常値:5.7~7.8)
GPT/ALT・・・・・・・・63 U/l(正常値:22~84)
Na(ナトリウム) ・・・156 mEg/l(正常値:147~156)
K(カリウム) ・・・・・3.7 mEg/l(正常値:3.4~4.6)
Cl(クロール)・・・・・118 mEg/l(正常値:107~120)
ALP・・・・・・・・・・108 U/l(正常値:38~165)
赤血球容積比・・・・・・・33%(正常値:30~55%)
白血球数・・・・・・・・17000(正常値:10000)
黄疸・・・・・・・・・・なし
何が何やら???だけど。
色んなものが正常値ぎりぎり。
アウトなのはBUNとCRE、IP。
BUN↑(UP)=「腎不全、心疾患、副腎皮質機能低下症、脱水、ショック、尿道閉塞、膀胱破裂」。CRE↑=「糸球体濾過機能低下、尿毒症」。IP↑=「腎不全、上皮小体機能低下症、栄養性二次性上皮小体機能亢進症、ビタミンD過剰症、甲状腺機能亢進症、溶血」。
数値的には、ほぼ腎不全。
白血球数が多いので、どこかに炎症があると思われる。
この時は「肝細胞の障害または壊死」であるGPT/ALTは正常値。
しか~し!
ここに大きなトラップが!(以下参照)
5/23日の血液検査結果
迂闊にも数値のメモを貰って来るのを忘れた。馬鹿。
数値のプリントアウトを見ながらの先生の説明を書いておく。
BUNとCREの低下。(正常値とは言えないけれど、半分位に減っていた)
GPT/ALT増加。(100台前半だったと記憶)
黄疸あり。
腎臓については、補液その他の効果があるのかもしれない。肝臓は、前回までは何とか正常に働いていた部分も厳しくなっているのだろう、と。
で、上記のトラップなのだが。
なんと!
腎不全の症状であるBUNは、↓で「慢性肝疾患、飢餓」なのだ。
なので、腎不全自体も改善されているわけでは無いのだろう。
まあ、できる事は限られているので、
本日の処方としては・・・
まだ脱水が見られるので、補液を100ml/日から120ml/日にアップ。
補液薬を強肝剤入りのものに変更。
ネフガードはそこそこに。(腎臓云々よりも肝臓腫瘍の方が問題なので、嫌な思いをさせる位なら無理する必要なし)
後は、「どこまで保つか」だ。
今後は吐き気なども出てくる可能性あり。
吐くのは体に負担がかかって辛いし、何より、本猫が「吐くほど気持ち悪い」って思いをするのが嫌だな。猫は案外簡単に吐くものだけど、肝機能障害で吐く場合は全然別モノ。
画像は、「マダ、ダイジョウブ」の爺猫。
まるまっていられる間はまだ大丈夫。
頭も上がってるし、しっぽも動く。
ほんとにヤバイ時はまっすぐに伸びきって、
持ち上げても頭がコトンと落ちる。
(↑経験アリ。肝が冷える)