もう少しオルトの話を。
オルが旅立ったと知らされたのは仕事帰り。
すぐにでも飛んで帰りたかったけど
その前にどうしても立ち寄りたかった場所。
それはお花屋さん。
とにかく、何かしたかったんだよね。
私が選んだ花は、向日葵と秋桜。
季節感全くないんだけど(^^ゞ
オルには菊より向日葵！って感じがしたし。
秋桜は、散歩道に沢山咲いていてなじみのある花。
明るく華やかに、そして親しみ深い花で
送りたかったんだよね。
花束にすると、そんなに違和感ないでしょう？
帰って段ボールで眠るオルに対面してワンワン泣いて。
それからずっとオルの身体をなでながら考えた。
「見送るまでに、私に何が出来るだろう？」って。
斎場には次の日の午前中には行くだろうから、時間がない。
で、ふと。
私らしく、棺（段ボール）の内側に装飾しようって思いついた。
旅立つ道に、沢山の花と色を一緒に送りたかったの。
買ってきたお花と同じ、向日葵と秋桜を折り紙でひたすら作った。
時間がない。
寝てられない。
目がパンパンに腫れてて作りづらかったけど、気にしてられない。
そして…明け方、無事に完成しました。
仕事より、見送る事を選びました。
だって、仕事は代わりがいくらでもいるけれど
オルのお見送りは今しか出来ないから。
先代のロッキーの時はお見送りが出来なかったから、
それが今でも心残りだったりするし。
県の斎場だから、焼くところまでは立ち会えないんだけどね。
それでも。
絶対行こう！って。
オルの遺骨は家に引き取ろうかと話し合ったんだけど。
ロッキーは共同墓地にいるし、
母は「ここに残せば、一生想いに縛られるだけ」と反対した。
なので、オルも共同墓地に入りました。
…沢山のワンちゃんがいるのが嬉しすぎて、迷惑かけるんじゃないぞ(^^;)
車で斎場に行こうとした時。
偶然一人のご婦人がやって来ました。
オルが小さい頃から家族以外に唯一大喜びで飛びつく人。
最期の最期に、逢いたくて呼んだんだね。
ビックリした。
私もおばさんの事は気になっていたから。
逢ってもらえて、触ってもらえて良かった。
「オルちゃんがいなくなったらつまらなくなっちゃうじゃない」って
泣いてくれて、ありがとうございました。
オルは最期に大好きな人に逢えて幸せだったでしょう。
おばさんのおかげで、シロちゃんもオルを迎えに来てくれるだろうし。
後悔はないはずです。
本当に、お見送りが出来て良かった。
ありがとう。
