ムスリマ互助会<アル・アマーナ>発足です。

改宗ムスリマが日本社会で生活するが故に生じる困難や不便を、
共に知恵を出し合い、情報交換し、相互扶助を目指します。

イスラームのモラル 3 清潔にすること

2016-08-21 | 学習

毎日、暑いですね。先日は、無事に毎年恒例の子どもイスラームキャンプが無事、終わりました。
子どもたちに、足をきれいにして宿泊棟に入るように、ご飯を食べる前に手を洗うように、お祈りする前にウドゥーをするように、などなど、今日のテーマ「清潔」について大声で注意しまくり、声がかれてしまいました。ところが、自分が食事の時にすわったら、「あら、ヤスミーンさん、足の裏がきたない」とダメ出しが…
あらら。

3.清潔にすること     

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第三章 Cleanlines 清潔にすること

 イマードとバシールは、金曜の集団礼拝に行くところです。マスジドに入る
前に、イマードは鼻をひくひくさせました。
イマード: バシール、きみ、シャワーをあびて清潔な服に着替えて歯をみがい
     てきた?
バシール:うーん、いそいでいたもんでね。
イマード:清潔にすることは大切だよ、特にマスジドに来るときにはね。
     預言者さまは、清潔にするようにとおっしゃってるよ。そうすれば
     誰かの臭い息や、汗のにおいにわずらわされずにすむんだ。
バシール:ごめん、なんだか恥ずかしいよ。
イマード:きみを恥ずかしがらせようと思ったわけじゃないよ。ぼくたち、お
     互いに「スィラートゥルムスタキーム」を守るようにする責任があ
     るんだ。清潔にすることは「イーマ―ン」つまり信仰の半分なんだっ
     て。だから大事だよ。朝起きたらすぐと、夜寝る前に歯をみがかない
     といけないよ。アッラーは清潔な人間がお好きなんだ。

マスジドを出ると、2人は男の子がバナナの皮で滑ってしまったのを見ました。
彼らはその子を起こしてあげようと駆け寄りました。

男の子:いたた!
バシール:大丈夫?
男の子:うん、ありがとう!
イマード:これだから、ごみはちゃんと捨てないといけないんだよね。
バシール:お母さんは、道端に落ちてるガラスの破片を拾って、誰かがけがをし
     ないようにすると、アッラーがお喜びになると言ってたよ。
イマード:そうだね、それは信仰行為のひとつだなんだって。イスラームでは、
     清潔にして、思慮深くあるようにと教えているんだ。ぼくたちはい
     つでもどこでも清潔にしてないといけないんだ。だから、一日に
     少なくとも5回はウドゥーをするんだよ。ウドゥーはぼくたちの体
     と心をきれいにしてくれるんだ。
バシール:どうやって心をきれいにするの?
イマード:ウドゥーするとき、アッラーのことを考えるだろう、それがぼくたち
     の心もきれいにしてくれるんだ。
バシール:ありがとう、今日は清潔についてたくさん学んだよ。


言ってみよう:
Cは清潔(Cleanliness)のC。
からだと心と魂の清潔さです。
環境を清潔に、きちんとしておくことが私たちの目的です。

覚えておこう:
預言者さまはおっしゃいました。「清潔さは信仰へと導き、信仰はその持ち主を
天国に導きます」(タバラ―ニー)


訳者より:「清潔は信仰の半分である」という預言者さまの言葉が、『40のハディース』に紹介されています。第23のハディースです。この部分だけが有名ですが、続きがとても素晴らしいので紹介しておきます。

「清潔は信仰の半分である。アル=ハムド=リッラー(讃えあれアッラー)という言葉は秤を満たし、スブハーナ=ッラー(完全無欠のアッラーよ)とアル=ハムド=リッラー(讃えあれアッラー)の2つの言葉は天地の間すべてを満たす。
礼拝は光であり、施しは明らかなる証拠、忍耐は照明、そしてクルアーンはおまえのための証拠もしくは反証である。人はみな1日を朝から始め、自分の魂を売る。ただしその結果魂を自由にする者もあれば、それを破滅に導く者もある。
(イマーム・アン=ナワウィー著、黒田壽郎訳『40のハディース』イスラミックセンタージャパン P66)




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