わたしんちの医学革命と雑多な情報

「医学革命」とは薬からの解放への「個人の気づき」の事である。雑多な情報も「取捨選択」&「鵜呑み厳禁」はセルフサービスにて

受けて危険な検査、必要な検査

2008年02月27日 | 医学と健康

「医療から命をまもる」より



この本を紹介させていただきながら読者さんに気をつけて貰いたい一点。

筆者はこの中で

「・・・この意味で本書は、医学を全面的に否定しているわけではありません。・・」


の部分があります。現代医学のトップクラスに居られる大学教授ですから、もちろん、西洋医学を認めている立場です。

誤解の無いようにお願いします。

現代医学を認めている立場において、実際の世界の医学情報から真実の情報を選びとって紹介しているのです。それは単純に現代医学批判論者とは一線を画しています。



その事を念頭において読まれると、なお一層のこと、事実は事実としての情報の信憑性が高まると思います。

言い換えれば同じ土俵上で相撲をとっている現役の横綱が指摘している事実ということです。

 








ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー



 過剰な検査、危険な検査は受けない
 
 
 国民の多くは、学校保健法、労働安全衛生法などの法律によって健康診断を定期的に受けることが義務づけられています。

したがって児童、生徒、勤労者が自分の意思で健康診断を受けるか受けないかを決めることはできません。



 法律で健康診断を義務づけているのは、個人の利益もさることながら、社会全体の健康を守るためでもあります。したがって社会全体の利益のために、健康診断がどうあるべきかをまず考える必要があります。



 結核、C型肝炎、エイズのように、人から人へと伝染してしまう病気がありますから、好き勝手というわけにはいかないのです。

戦後、社会をあげて取り組んだおかげで、結核という病気が激減したのはご存知のとおりです。

一方、現代人を悩ませている生活習慣病などの病気の多くは、自分の検査値を知っておくことで、自分の努力で発病を防ぐことができます。定期的な健康診断を行なうのは、したがって個人の利益にもなり、また社会全体の利益につながることになります。


この意味で本書は、医学を全面的に否定しているわけではありません。




 児童、生徒、サラリーマンのいずれでもない人は、健康診断を受けるチャンスをみずから求める必要があります。町内会から、あるいはダイレクトメールで市町村が行なう健康診断のお知らせがあり、それらのチャンスを逃さないことです。


 だれにどのような検査が必要かは、拙著『ドック、検診でわかる病気わからない病気ー」自分でできる健康チェック』 (講談社+α新書) に最新情報としてまとめてありますので、参考にしていただければ幸いです。





一方、人間ドックはどうでしょうか。


 個人で費用を支払い、個人の意思で受けるのが人間ドックです。法律にもとづいた健康診断を受けるチャンスがない人には大切なものと思われます。

しかし定期的に健康診断を受けている人、あるいは病気で通院中の人が、さらに人間ドックまで受ける必要があるかどうかについては、いささか疑問があります。



 理由の一つは、人間ドックで行なわれている検査があまりに過剰だからです。
 
 単に過剰というだけではなく危険な検査もあります。
 
 たとえば、一泊以上の人間ドックでかならず行なわれる検査の一つに、「糖負荷試験」があります。これは糖尿病を見つけるための検査で、次のような手順で行なわれます。


 まず朝食の前に血液を一回とります。次に七五グラムのぶどう糖(水に溶かしてある) を飲んで、一時間後と二時間後にふたたび血液をとってもらいます。合計三回の採血で得られた血液で血糖値を測定するのです。

 炭水化物、砂糖などを食事として摂取すると、体内で分解され、最終的に血液中でぶどう糖にかわります。血糖値は、そのぶどう糖を測ったものです。




 ぶどう糖を直接飲むと短時間で血糖値が上昇しますが、健康な人ではただちに膵臓からインスリンが分泌され、分解、吸収がはじまるため、何も問題はおきません。ところが糖尿病の人では、インスリンが不足していることから血糖値がなかなか下がらないのです。


 三回の検査結果からその変化がわかり、糖尿病の判定ができるというわけです。


 問題は、検査のために飲む七五グラムのぶどう糖です。砂糖に換算すれば、コーヒー、紅茶に使う五グラム入りシュガーの一五本分にもなります。

これだけ大量の砂糖を飲むことが問題なのです。とくに日本人は、六人に一人が糖尿病体質といわれていますから、病気を誘発する可能性があります。



 インスリンは、生涯で分泌できる量にかぎりがあると考えられています。したがって過剰な糖分を摂ることで、その枯渇を早めてしまいます。

検査のために大量の糖分を飲むのは、やはり本末転倒でしょう。




 コーラのいっき飲みをして救急車で運ばれる若者が時どきいます。短時間に大量の糖分を摂ることにより血糖値が急上昇し、意識を失ってしまうのです。血糖値の上昇は、いろいろな意味で危険です。

 昔は「七五グラムぶどう糖負荷試験」が糖尿病を発見するための唯一の手段でしたから、それでもしかたありませんでした。
しかし大規模調査が行なわれるようになり、早朝空腹時に血糖値を一回検査するだけで糖尿病を診断できることがわかってきたのです。HbAlcという新しい検査も開発され、ぶどう糖を飲まなくとも、また日中の採血でも糖尿病の判定ができるようになりました。

 今となっては、危険なだけで必要性のまったくない検査となったのです。
 
 ほかにも有害な検査はいろいろありますが、詳細は省略します。
 
 
 いずれにしても、人間ドックには利益が少なく、不利益ばかりがめだちます。






 レントゲンは景小限に
 
 
 もう一つ気になるのは、やはりレントゲンです。人間ドックではとくに、がん検査が中心となっていることから、レントゲンの被曝も必然的に多くなってしまいます。

 人間ドックに限らず、病気の治療にはレントゲンがつきものです。
 
 
 歯の治療でもレントゲン検査はしばしば行なわれています。治療を適切に行なうために必要なことはわかりますが、

それにしても回数が多すぎるように思います。


虫歯が治っても、白血病になってしまっては何もなりません。

治療を行なうほうも受ける側も、このことをもっとよく認識し、本末転倒にならないようにしたいものです。




 ある整形外科医は、軽度の骨折では一回だけしかレントゲンを撮らないのだそうです。普通は治療をはじめる前と、治ったかどうかを判定するために最低、二回はレントゲン撮影を行ないます。ようすをみるために途中で何回か行なうこともあります。

ところがその医師がレントゲン写真を撮るのは、治療方針を決めるときだけなのだそうです。年齢や骨折の状態から、何カ月くらいで完治するかがわかるからということでした。



 まれには、折れた骨がいつまでも治らないこともあります。しかしそのような場合でも、治っているかどうかはギプスを外してみれば本人がいちばん、よくわかります。骨が折れたままでは、生活ができませんから。


 折れた骨がいつまでもつながらないとすれば、それは治療が適切でなかったためで、いつまでギプスをしていてもしかたありません。どちらにしろ治療のやり直しが必要なのです。レントゲンを撮りなおすとすれば、そのようなときに限るべきではないでしょうか。



 まれにしかおこらない事態を想定して、すべての患者に何回もレントゲン撮影を行なうというのは、やはりまちがっています。


 時にはレントゲン検査を断るという意思表示も必要ではないでしょうか
 
 (なかなか言いにくい現状があるのはたしかですが)。

ーーーーーーーーーーー以上ーーーーー

 

上記の様に一概に検診や治療を否定してないからこそ、指摘している内容に重みがあるのでしょう。




それに対して、僕の方は土俵から落ちてしまった様な立場ですから、ほとんど検診やら治療などは90パーセント(いや95パーセントくらいかも)は必要ないと考えています。

しかし、それではあまりにも極端に感じられるでしょうから、ふつうイッパンタイシュウ人としては、まずはこういう同じ土俵上からの警鐘を受け止めることだけでも賢くなれると思いますよ。

(ふん、えらそうに! と思うでしょうが)


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