さて、こうしてデビューした「ザ・レンジャーズ」だが、
じつは元々のバンドの名は「ザ・レインジャーズ」だった。
当時、演歌専門レーベルのような立ち位置にあった
クラウンレコード期待の新人バンドとしてデビューしたものの、
デビュー曲『星空の恋人』がまったく売れず、
2枚目のシングルより改名したのである(改名の真相は後述)。
やけっぱちというか、捨て鉢というか、
つまりは起死回生を狙った2枚目のシングル。
それが『赤く赤くハートが』だ。
この曲の魅力を端的に記した素晴らしいレビューが存在する。
自分の知る限り、この世に数多あるライナーノーツのなかでも
傑作といえるものだ。こちらもこのサイトより引用させていただきたい。
元々は平穏なワルツのつもりで作ったが、メンバーが反発して無理矢理ロック的に
作り変えたため時空に捻じれが生じ奇跡的に現れたGS屈指の名曲。
混乱を極める痙攣ボーカル、地獄の底から追ってくるコーラス、
実は失敗している演奏(実際オーバーダビングしたらしい。)と
何一つ成功をしていない負のエネルギーを一身に背負い永遠の輝きを獲得した
奇跡の大怪曲。アメリカでも認められたモンドの極み。
下線部に注目して頂きたい。
まさに、時空に捻れが生じたのである。奇跡的に。
そして本物の「奇跡」が誕生した。
もう、能書きは十分だろう。さあ、聴いていただきたい。
とても凄いことに、この曲は「小ヒット」を飛ばしたという。
ギターソロもうねりを感じさせ、なぜか心地よさまで覚える。
では、「問題の」ボーカリスト宮城ひろしについて迫ってみたい。
おわかり頂けたとおり「痙攣しながら歌っている」としか思えない、
非常に個性的な歌唱法を持ったセクシー(エクスタシー)ボーカリストである。
「地獄谷で録音されたのでは?」という疑問を持たざるを得ない
地を這うようなコーラスと絡み合いながら、歌声が炸裂する。
この手のボーカルは「下手」というか、微妙に音程がおかしくなることが
多いものだが、宮城ひろし、上手い。あえぎ声が若干邪魔ではあるが。
そして、この曲は語り継がれるべき世紀の傑作?となった。
「あの時代には早すぎた(歌唱法が)」
「いや、時代を追い越し、一周してしまったあげく、
結局、追いつけなかっただけだ(歌唱法が)」
……リリースから45年が経とうとする今、思うのはこういうことである。
だからこそ、正当な評価が与えられるべきであろう(歌唱法に)。
ただし、GS屈指の名演であることは断言できる。
最後に「改名の真相」について。
名付け親であるディレクターが「このつづりはもしかして…
レインジャーズではなくレンジャーズでは?」と気付いたのが発端とのこと。
宮城ひろしご本人がこの曲を取り上げた某ブログのコメント欄に登場し、
語っておられた。「さもありなん」という理由なのだが…。
じつは元々のバンドの名は「ザ・レインジャーズ」だった。
当時、演歌専門レーベルのような立ち位置にあった
クラウンレコード期待の新人バンドとしてデビューしたものの、
デビュー曲『星空の恋人』がまったく売れず、
2枚目のシングルより改名したのである(改名の真相は後述)。
やけっぱちというか、捨て鉢というか、
つまりは起死回生を狙った2枚目のシングル。
それが『赤く赤くハートが』だ。
この曲の魅力を端的に記した素晴らしいレビューが存在する。
自分の知る限り、この世に数多あるライナーノーツのなかでも
傑作といえるものだ。こちらもこのサイトより引用させていただきたい。
元々は平穏なワルツのつもりで作ったが、メンバーが反発して無理矢理ロック的に
作り変えたため時空に捻じれが生じ奇跡的に現れたGS屈指の名曲。
混乱を極める痙攣ボーカル、地獄の底から追ってくるコーラス、
実は失敗している演奏(実際オーバーダビングしたらしい。)と
何一つ成功をしていない負のエネルギーを一身に背負い永遠の輝きを獲得した
奇跡の大怪曲。アメリカでも認められたモンドの極み。
下線部に注目して頂きたい。
まさに、時空に捻れが生じたのである。奇跡的に。
そして本物の「奇跡」が誕生した。
もう、能書きは十分だろう。さあ、聴いていただきたい。
とても凄いことに、この曲は「小ヒット」を飛ばしたという。
ギターソロもうねりを感じさせ、なぜか心地よさまで覚える。
では、「問題の」ボーカリスト宮城ひろしについて迫ってみたい。
おわかり頂けたとおり「痙攣しながら歌っている」としか思えない、
非常に個性的な歌唱法を持ったセクシー(エクスタシー)ボーカリストである。
「地獄谷で録音されたのでは?」という疑問を持たざるを得ない
地を這うようなコーラスと絡み合いながら、歌声が炸裂する。
この手のボーカルは「下手」というか、微妙に音程がおかしくなることが
多いものだが、宮城ひろし、上手い。あえぎ声が若干邪魔ではあるが。
そして、この曲は語り継がれるべき世紀の傑作?となった。
「あの時代には早すぎた(歌唱法が)」
「いや、時代を追い越し、一周してしまったあげく、
結局、追いつけなかっただけだ(歌唱法が)」
……リリースから45年が経とうとする今、思うのはこういうことである。
だからこそ、正当な評価が与えられるべきであろう(歌唱法に)。
ただし、GS屈指の名演であることは断言できる。
コンプリート・トラックス | |
ザ・レンジャーズ | |
日本クラウン |
最後に「改名の真相」について。
名付け親であるディレクターが「このつづりはもしかして…
レインジャーズではなくレンジャーズでは?」と気付いたのが発端とのこと。
宮城ひろしご本人がこの曲を取り上げた某ブログのコメント欄に登場し、
語っておられた。「さもありなん」という理由なのだが…。