珍盤奇盤のある風景

日本音楽史の暗闇を彩った奇蹟の名曲たち

16曲目 オマリー「オマリーの六甲おろし」

2005-11-16 21:07:38 | 珍盤奇盤
六甲おろし
唐渡吉則, 佐藤惣之助, 田丸良, 山口洋子
コロムビアミュージックエンタテインメント

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正調六甲おろし。こちらを先に聞かないと、オマリーの歌が聞き取れない。


1994年5月25日にポリスターから発売されたCD。
正式タイトルは「オマリーのダイナミックイングリッシュ」。
何がダイナミックなのかは依然として不明。当然のごとく廃盤である。


阪神タイガースの応援歌といえば「六甲おろし」
「六甲おろし」といえば阪神タイガースである。
この歌の歴史や問題(!)についてはここに詳しいが、
ととにもかくにも日本で一番有名な野球応援歌と言ってしまっていいだろう。
ちなみに正式名称は「阪神タイガースの歌。」なのだが、そんなことはもはや
どうでもよくなっているらしい。


一番の歌詞はこんな感じ。
歌いたい方は一緒にどうぞ。


六甲颪(おろし)に 颯爽(さっそう)と
蒼天翔ける 日輪の
青春の覇気 美(うるわ)しく
輝く我が名ぞ 阪神タイガース
オウ オウ オウオウ 阪神タイガース
フレ フレフレフレ

Dashing swiftly through the wind
blowin' from Mt Rokko
Like the big sun soaring
in the clear blue sky
Mighty spirit of the youth
shows the victor's grace
The name that shines in glory
"Hanshin Tigers"
Oh! Oh! Oh! Oh! Hanshin Tigers
Hooray, Hurray, Hurrah, Hurrah!


これを当時の優良助っ人外国人、“ヘルメット飛ばし”でおなじみの
トーマス・オマリーがカバーしたのだ。
一番日本語、二番英訳で歌われた「六甲おろし」のもつ
パワーはとても力強い。つまりは「音程」という概念が消し飛んでいるのである。


また、この曲はフジテレビ系バラエティ『LOVE LOVE あいしてる』でも本人により熱唱された。
収録スタジオにいた全ての人間が彼の情熱的な歌声に対し、
スタンディングオベーションを行なったことはあまりにも有名なエピソードである。


ちなみにこのCDは下記のような構成である。


1.オープニング
2.“オマリーのヒッティング・マーチ”
3.オール阪神タイガース選手何でもベスト3パート1
4.ダイナミック・イングリッシュ・レッスン・スペシャル・ヴァージョン
 ・レッスン1~レッスン3
5.「オマリーの私を甲子園に連れてって」テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボー ル・ゲーム
6.角・唐渡の甲子園漫才「野球は楽し!」
7.オール阪神タイガース選手何でもベスト3パート2
8.「オマリーの六甲おろし」(阪神タイガースの歌)
9.エンディング 〈「架空実況中継」コーナー〉
10.1994年○月○日阪神タイガース優勝決定の瞬間 〈おまけコーナー〉
11.オマリーの六甲おろし(オリジナル・カラオケ)
12.ダイナミック・イングリッシュ・アラカルト
13.オマリーの私を甲子園に連れてって(オリジナル・カラオケ)


ダイナミック・イングリッシュにオマリーとともに出演する高井美紀アナはこの人
こんな名盤に関われるとは(おそらく)とても運の強い女性なのだろう。
10曲目として収録されている「架空実況中継」を担当した、城野昭アナは、
あの江夏の21球のテレビ中継アナウンサーとして有名(定年退職されたらしい様子)
しかし、当時の阪神タイガースの強さを表しているようで物悲しいことこの上ない。
甲子園漫才にいたっては、もはやコメントを書く気力もなくさせる出来である。


また、メジャーリーグの球場でおなじみの一曲、
「テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボール・ゲーム(私を野球場へ連れてって)」も
オマリーはカバーしているが、
こちらも失笑せざるをえない良曲に仕上がっている。


この阪神ファンによる阪神ファンのためのCD発売のせいか、
オマリーの解雇後、タイガースがまるで呪われたかのように
面白助っ人外国人詐欺に連続して見舞われたことは記憶に新しい。


当時の阪神の強さはここに詳しいので、参考までにどうぞ。


六甲おろし~Yellow Girls Version~
YELLOW GIRLS
コロムビアミュージックエンタテインメント

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分裂前のイエローキャブ軍団による便乗商法のお手本。聴き所は特になし。


六甲おろし オーケストラversion
ジャパン・ビルドーゾ・オーケストラ, 道上洋三, 大友直人, 佐藤惣之助, 菊池幸夫, カラオケ, 大島ミチル, 千住明
コロムビアミュージックエンタテインメント

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謎の一枚。クラシックアレンジにした勇気は買いたいが。
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