後輩が卒論を出し終えて浮かれている午後3時、
いつもの屋上に、いつものコーヒーと今日は銘柄の違うタバコを持ってあがる。
空は、雲が6割くらいあるものの夕暮れの優しい日差しが降り注いでいる。
しかし、冬空特有の薄い膜を広げたような雲が頬をつく寒さを思い出させた。
いつものところに座って、変わらぬキャンパスの風景に視線を落とす。
すると、見慣れないマイクロバスがとまっている。
しかも、かなり旧式だ。
よく見ると、後方側面が開いていて、中には3段の本棚が見える。
(なつかしの移動図書館だ!)
僕が幼稚園に通っていたころ(ほんの20年ほど前)毎週移動図書館が幼稚園にやってきていた。
マイクロバスの側面を係のおじちゃんがガチャリとあける瞬間がたまらなく好きだった。
隣にいた後輩が一言。
「きっと、夢のある人が経営しているんですよ。」
思わず笑いそうになったが、確かに夢のある人がやってるんだろうな~と思ったし、
そう信じることにした。(きっとそうではない気はするが・・・。)
と思った瞬間、文学部から女子学生がそのマイクロバスに乗り込んでいった。
(え~!!まさかあんたが夢運び屋かい??)
そうすると、うさんくさそうなおっさんに金を渡してすたすたと降りてきた。
(あ~移動図書館じゃなくて、本売りにきてるわけね。)
(そういえば、3段あるうちの1段しか埋まってないものね・・・。)
(付け加えて、おっさんが夢運び屋なのね・・・。う~ん、うさんくさい。)
夢が壊れていく現実に、大人の世界はやだやだと思う午後3時半。
いつもの屋上に、いつものコーヒーと今日は銘柄の違うタバコを持ってあがる。
空は、雲が6割くらいあるものの夕暮れの優しい日差しが降り注いでいる。
しかし、冬空特有の薄い膜を広げたような雲が頬をつく寒さを思い出させた。
いつものところに座って、変わらぬキャンパスの風景に視線を落とす。
すると、見慣れないマイクロバスがとまっている。
しかも、かなり旧式だ。
よく見ると、後方側面が開いていて、中には3段の本棚が見える。
(なつかしの移動図書館だ!)
僕が幼稚園に通っていたころ(ほんの20年ほど前)毎週移動図書館が幼稚園にやってきていた。
マイクロバスの側面を係のおじちゃんがガチャリとあける瞬間がたまらなく好きだった。
隣にいた後輩が一言。
「きっと、夢のある人が経営しているんですよ。」
思わず笑いそうになったが、確かに夢のある人がやってるんだろうな~と思ったし、
そう信じることにした。(きっとそうではない気はするが・・・。)
と思った瞬間、文学部から女子学生がそのマイクロバスに乗り込んでいった。
(え~!!まさかあんたが夢運び屋かい??)
そうすると、うさんくさそうなおっさんに金を渡してすたすたと降りてきた。
(あ~移動図書館じゃなくて、本売りにきてるわけね。)
(そういえば、3段あるうちの1段しか埋まってないものね・・・。)
(付け加えて、おっさんが夢運び屋なのね・・・。う~ん、うさんくさい。)
夢が壊れていく現実に、大人の世界はやだやだと思う午後3時半。