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標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

南青山の児相施設建設反対の声。未だに存在する差別感覚か?

2018-12-18 20:01:21 | 日記
港区は南青山の国有地を買い取り、児童相談所等の児童総合施設を建設する計画だ。区は14日、15日に住民への6度目の説明会を開いたという。近隣住民が「青山のブランドイメージが落ちる」などと建設に強く反発したとの報道があった。
また、「触法少年も入所するとのことだが、セキュリティーは大丈夫なのか」と不安の声が出たとのこと。

賛成意見もあった。「建設反対は、虐待を受けている子供を見捨てる、虐待に加担している行為だ」や「子を持つ親として、こんな理由(ブランド低下)で反対したとは、将来子供にとても言えない」という意見もあったとのこと。

今から40年ほど前だが、新宿区に障がい者の福祉施設を東京都が設立した。その時も、周辺住民は反対したという。施設は福祉団体が運営し入所または通所で施設利用が開始された。住民が危惧していたのは、それまでの環境が変わり弊害もでると思っていた。しかし、開始後、1年、2年経って、周辺住民の意識が変わり始めた。変わったというより、施設開設により危惧したような変化はなかったのだ。

むしろ、リハビリ訓練に励む施設利用者が、街に出て周辺の店を利用した。訓練成果により外出できる障がい者を受け入れ、見守るようになった。こうして変わった点と言えば、街に明るさが芽生えたことだった。

今や、少子化の折り、児童に全く瑕疵はないのに、親の虐待により死に至る子供もいる。そして、児童相談所の対応の見直し相談所間の連携が必要とされている。

それなのに、福祉やその施設にたいする差別感覚が40年前と、同じように存在している。残念なことだ。これでも日本は先進国と言えるのだろうか? 様々な人がいることを受け入れられる、寛容な国作りを目指さなければならないと思う。
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