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歯科技工士・岩澤 毅

私のマルクス (単行本) 佐藤 優 (著)

2008年02月05日 | amazon.co.jp・リストマニア
宇野経済学とキリスト教神学を軸とした佐藤優のマルクス消化, 2008/2/5

By 歯職人

 起訴休職外務事務官佐藤優氏による青春回想録(高校~大学・大学院編)。
 60年生まれの佐藤優氏は、70安保・沖縄或いはその後の党派間闘争を経験していないが、高校時代から故あって社会主義協会・向坂派の鎌倉孝夫の知遇を得て資本論を読み解き、その出会いも機会とし、独自の思考の組織形成を行う。その経過を「宇野経済学とキリスト教神学を軸とした佐藤優のマルクス消化」としてまとめることが出来るだろう。
 読者は、宇野経済学にもキリスト教神学にも広松哲学にも無縁であっても、一つの青春譚として楽しむことが出来るだろう。
 あのメディアスクラムの後、現在も公判中の佐藤優氏の強い頭と生き方の前形成史としても楽しめる。

(ワタクシノマルクス )
私のマルクス
ISBN:9784163698304 (4163698302)
328,5p 19cm(B6)
文藝春秋 (2007-12-10出版)

・佐藤 優【著】
[B6 判] NDC分類:916 販売価:1,699(税込) (本体価:1,619)

「この時代に私は本気で本を読み、他人と話し、考えた」。
鬼才・佐藤優の根幹を形成した若き日の回想。

ユダヤ教の刻印
ブダペシュトへ
やぶにらみのマルクス像
労農派マルクス主義
同志社大学神学部
組織神学教授・緒方純雄
ロシアレストラン「キエフ」
黒旗の上に描いた魚の絵
極めつけの嫌がらせ
『美学の破壊』
思想家・渡邉雅司
襲撃
『なぜ私は生きているか』
天性の牧師・野本真也


佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。75年、浦和高校入学、同年夏に一人で東欧・ソ連を旅する。79年、同志社大学神学部入学、85年、同大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務後、95年より外務本省国際情報局分析第一課に勤務、主任分析官として活躍する。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、512日間東京拘置所に勾留される。05年2月、執行猶予付き有罪判決を受ける。現在、上告中。起訴休職外務事務官の肩書で執筆活動を行なっている。毎日出版文化賞特別賞、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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