団塊の世代という人口のボリュームゾーンから経済変動を見る, 2010/10/20
By 歯職人
人口の増減、世代別増減が後々の経済規模と業界毎の業績の増減に如何に影響を与えるかを論じた一冊です。
版元によればかなりの売れ行きを示している。そして、論争の焦点にも浮上している模様だ。
輸入代理店の如く直訳経済理論を振りまく学者ではなく、四半期データ分析の経済アナリストでもなく、著者の藻谷は日本各地を回り足で稼ぎ経済実態を説明できる本書を著した。
提言部分の「ではどうすればいいのか」には、それだけで?との思いもあるが、この著者にそこまで要求するのが筋違いの様な気もする。
編集者のアシスト能力がやや不足と思われる文章表現と全体構成である点を割り引かなければならないが、「不況」と単純に分析されている部分に対し人口構成とボリュームの推移からの説明が納得感を得られる。
次回作は、編集者を変え、より読み易さと表現とバランスに気を配った一冊をものにして欲しい。次回作が期待される。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%AF%E3%80%8C%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%B3%A2%E3%80%8D%E3%81%A7%E5%8B%95%E3%81%8F-%E8%A7%92%E5%B7%9Done%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E21-%E8%97%BB%E8%B0%B7-%E6%B5%A9%E4%BB%8B/dp/4047102334/ref=cm_lmf_img_25
デフレノショウタイ ケイザイハジンコウノナミデウゴク カドカワワンテーマニジュウイチ カドカワONEテーマ21
角川oneテーマ21
デフレの正体―経済は「人口の波」で動く
藻谷 浩介【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2010/06/10 出版)
270p / 18cm
ISBN: 9784047102330
NDC分類: 332.107
価格: ¥760 (税込)
詳細
「生産性の上昇で成長維持」という、マクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。
日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。
「景気さえ良くなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした。
これが新常識、日本経済の真実。
思い込みの殻にヒビを入れよう
国際経済競争の勝者・日本
国際競争とは無関係に進む内需の不振
首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる
声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
ではどうすればいいのか(1)高齢富裕層から若者への所得移転を
ではどうすればいいのか(2)女性の就労と経営参加を当たり前に
ではどうすればいいのか(3)労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
高齢者の激増に対処するための「船中八策」
著者紹介
藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年、山口県生まれ。株式会社日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ参事役。88年東京大学法学部卒、同年日本開発銀行(現、日本政策投資銀行)入行。米国コロンビア大学ビジネススクール留学、日本経済研究所出向などを経ながら、2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・講演を行う。10年度より現職。政府関係の公職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
By 歯職人
人口の増減、世代別増減が後々の経済規模と業界毎の業績の増減に如何に影響を与えるかを論じた一冊です。
版元によればかなりの売れ行きを示している。そして、論争の焦点にも浮上している模様だ。
輸入代理店の如く直訳経済理論を振りまく学者ではなく、四半期データ分析の経済アナリストでもなく、著者の藻谷は日本各地を回り足で稼ぎ経済実態を説明できる本書を著した。
提言部分の「ではどうすればいいのか」には、それだけで?との思いもあるが、この著者にそこまで要求するのが筋違いの様な気もする。
編集者のアシスト能力がやや不足と思われる文章表現と全体構成である点を割り引かなければならないが、「不況」と単純に分析されている部分に対し人口構成とボリュームの推移からの説明が納得感を得られる。
次回作は、編集者を変え、より読み易さと表現とバランスに気を配った一冊をものにして欲しい。次回作が期待される。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%AF%E3%80%8C%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%B3%A2%E3%80%8D%E3%81%A7%E5%8B%95%E3%81%8F-%E8%A7%92%E5%B7%9Done%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E21-%E8%97%BB%E8%B0%B7-%E6%B5%A9%E4%BB%8B/dp/4047102334/ref=cm_lmf_img_25
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デフレの正体―経済は「人口の波」で動く
藻谷 浩介【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2010/06/10 出版)
270p / 18cm
ISBN: 9784047102330
NDC分類: 332.107
価格: ¥760 (税込)
詳細
「生産性の上昇で成長維持」という、マクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。
日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。
「景気さえ良くなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした。
これが新常識、日本経済の真実。
思い込みの殻にヒビを入れよう
国際経済競争の勝者・日本
国際競争とは無関係に進む内需の不振
首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる
声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
ではどうすればいいのか(1)高齢富裕層から若者への所得移転を
ではどうすればいいのか(2)女性の就労と経営参加を当たり前に
ではどうすればいいのか(3)労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
高齢者の激増に対処するための「船中八策」
著者紹介
藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年、山口県生まれ。株式会社日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ参事役。88年東京大学法学部卒、同年日本開発銀行(現、日本政策投資銀行)入行。米国コロンビア大学ビジネススクール留学、日本経済研究所出向などを経ながら、2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・講演を行う。10年度より現職。政府関係の公職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)