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札幌・円山生活日記

札幌市消防出初式~カナモトホール(札幌市民ホール)~

「消防出初式」は江戸時代に始まり札幌では明治7年(1874年)から続く新年恒例の伝統行事。消防職員及び消防団員の士気高揚を図るとともに市民への防火・防災意識の普及啓発を目的に開催され令和4年の「札幌市消防出初式」は1月6日にカナモトホール(札幌市民ホール)で2年ぶりに開催されました。

新年の仕事始めの行事として初競りや初荷などとともに消防出初式、特にハイライトの梯子乗りは決まってテレビ等で報道されます。今回「令和4年札幌市消防出初式」で生まれて初めて梯子乗りなどを実際の会場で拝見することができました。きっかけは地下鉄東西線「円山公園駅」構内に掲示されていた式案内の札幌市のポスターです。梯子乗りなどが式次第にあり指定の往復はがきで応募したところ入場券が送られてきました。日時は令和4年(2022年)1月6日(木)午前10時30分開式。当日は自宅近くの地下鉄東西線「円山公園駅」から「大通駅」まで行き地下街を歩いて会場の「カナモトホール(札幌市民ホール)」に到着しました。


式次第。中央は纏をデザインした札幌消防150周年記念ロゴマーク。

式次第の裏面の「消防出初式のはじまり」。

会場の「カナモトホール(札幌市民ホール)」。開場は9時45分。
大ホール入口。検温・消毒の後、入場券を提示して会場に入ります。

開式10分ほど前の会場。前側が来賓席、後方が一般席でともに1席毎間隔を空けて着席。来客の年齢層が若干高めでした。
恒例の人気行事らしく札幌の全局と思える多くのカメラクルーが来ていました。

時間通り10時30分開式。本日の式次第は、〈1〉市長式辞、〈2〉来賓挨拶(市議会議長)、〈3〉メッセージ披露(総務省消防庁長官、北海道知事)、〈4〉部隊観閲(指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、消防団)、〈5〉年頭決意表明(消防局長、札幌市10消防団連合協議会会長)、〈6〉消防音楽隊ミニコンサート、〈7〉年頭演技(木遣り歌、纏振り、梯子乗り~木遣り保存会)で11時40分閉式予定。

「災害のない明るく平穏な年になるよう祈っている」と式辞を述べる秋元克広・札幌市長。

来賓として挨拶する細川正人・札幌市議会議長。

総務省消防庁長官に続いて鈴木直道・北海道知事のメッセージが披露されました。


消防部隊(指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、消防団)の観閲。観閲者は消防局長と札幌市10消防団連合協議会会長。


消防部隊(指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、消防団)とともに年頭決意を表明する消防局長と札幌市10消防団連合協議会会長。


続いて消防音楽隊によるミニコンサート。演奏曲は〈1〉ジブリ・メドレー~さんぽ・いつも何時でも・君をのせて~、②ルパン三世のテーマ、③エル・クンバンチェロの3曲。音楽を通じた市民との交流が音楽隊の目的だそうです。 

そして最後に木遣り保存会による「木遣り歌」、「纏振り」、「梯子乗り」。いよいよです。

「纏振り」。その昔、纏は消防組のシンボル的な存在で、纏の下に総力を結集して消火作業に当たったことから「纏が火を消した」とまで言われたそうです(「式次第」より)。

交代で重そうな「纏振り」を披露していきます。女性らしき方もいました。



そして「梯子乗り」。演技を披露されるのは札幌地区鳶土工工事業組合の「木遣り保存会」の皆さんだそうです。

高さ7mほどの竹で作られた梯子を12本の鳶口で真っすぐに支えるそうです。

高所で伝統芸を披露される保存会メンバー。火消しにとって梯子は火災現場確認のための櫓の役目もあったということで高所作業用の訓練として梯子乗りが始められたとか。 
それにしても大変なものです。
お見事!


途中もう一人のメンバーの方が梯子に登ります。
こちらの方も見事な技です。梯子の先端で行う演技には、遠見・八艘・鯱・背亀・腹亀・肝つぶしなどがあるそうです。 
高所作業を行うとび職の方は常に建設現場に必要ですから一定数はいるでしょうが日頃の仕事に加えて伝統芸の訓練をするのは大変なことと思います。後継者確保も大変だと思いますが無事に育成されていることとお見受けしました。幸いなことです。
お見事でした!

防火・防災意識啓発の「火の用心」を掲げて「梯子乗り」が終了。最後に「木遣り保存会」の皆さんの発声で参加者全員による手拍子で式が終わりました。大変結構でした。


最後に配布された「札幌市消防団の団員募集中」のチラシ。以前住んでいたところでは消防団員の成り手が減って団員確保に苦労されていましたが札幌はどうなのでしょう。十分に確保できていると良いのですが。

今日は久しぶりに都心に足を運び「令和4年札幌市消防出初式」で初めて梯子乗りの伝統の妙技を拝見させていただきました。帰宅してテレビのニュースで見ると正月気分を現場で味わた満足感が一杯です。良いものを見せていただきました。伝統の梯子乗りも引き続き後継者が育成されることを祈念します。ありがとうございました。

「消防団の案内」
札幌市消防局総務部職員課
〒064-8586 札幌市中央区南4条西10丁目1003
電話番号:011-215-2020
ファクス番号:011-281-0101
(2022.1.6訪問)

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