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札幌・円山生活日記

劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~@札幌文化芸術劇場(hitaru)

数々の傑作ミュージカルを生み出してきた作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲を歌と生バンド演奏で魅せる『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』。2021年12月から全国12都市でツアー公演中です。北海道では2月1日・2日の両日に大観客の「札幌文化芸術劇場(hitaru)」で上演されました。

本日は「札幌文化芸術劇場(hitaru)」で上演された「劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~」の鑑賞です。昨年5月に「カナモトホール(札幌市民ホール)大ホール」で上演された「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」観劇後に「四季の会」に会員登録していたところ上記公演の会員向け先行発売の案内がメールで来ました。販売初日にウェブでアクセスすると購入希望者が殺到しており紆余曲折はありましたが何とか希望のチケットを入手しました。ところがコロナ第6波により「万が一、毎朝のPCR検査により、新たな陽性者が出た場合には、急遽公演を中止させていただく場合もございます。」との告示があり気が気でありませんでした。幸い告示が[2月2日(水)9:30更新]され「本日、新たな陽性者は発生していないことが確認できたため、2月2日(水)札幌公演を上演いたします」で一安心。分散入場の開場時刻に合わせて 「札幌文化芸術劇場(hitaru)」に向かいました。


「札幌文化芸術劇場(hitaru)」の入る「さっぽろ創世スクエア」を「創世川公園」側から見たところ。


『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』のちらし。
“あの名曲があなたの街へ――
ロイド=ウェバー作品の魅力が詰まった、日本初上陸のショーコンサート。
劇団四季初の試みとなるコンサート公演『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』札幌公演を、「札幌文化芸術劇場( hitaru)」にて開催いたします。

数々の傑作ミュージカルを生み出す作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー。
今回上演するのは、ロイド=ウェバー楽曲を歌と生バンドの演奏でたっぷり魅せる2幕構成のぜいたくなショーコンサート。劇団四季おなじみの楽曲から、日本未上演の演目まで、ロイド=ウェバーの世界をすみずみまで味わえる舞台です。
驚きと興奮に満ちたひとときをお楽しみください。 

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「劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート~アンマスクド~」
概要

【日時】
  2022年2月1日(火)開演 18:30(17:45開場)
 2022年2月2日(水)開演 13:00(12:15開場)
 2022年2月2日(水)開演 17:00(16:15開場)

【会場】
 「札幌文化芸術劇場(hitaru)」 
(劇場入口)

(吹き抜けのロビー)

(開演前のステージ)

(キャスト等)

【ミュージックナンバー】
公演は第1幕と第2幕に分かれ『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『エビータ』、『キャッツ』、『オペラ座の怪人』、『ラブ・ネバーダイ』、『アスペクツ オブ ラブ』などの人気オペラから合計40曲が10人の俳優の歌と生バンド演奏で上演(以下の写真はウェブサイトより拝借)。

第1幕

『ジーザス・クライスト=スーパースター』より
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『ジーザス・クライスト=スーパースター』
世界初演 1971年/劇団四季初演 1973年
“キリストが十字架にかけられるまでの最後の7日間をロックの旋律で綴るミュージカル。従来の神格化された像を覆し、一人の人間として苦悩するキリストを赤裸々に描いたことで演劇界に衝撃を与え、当時23歳のロイド=ウェバーが世界から注目されるきっかけとなった。”
『ジーザス・クライスト=スーパースター』を最初に見たのは映画。劇団四季の舞台は、日本の様式美を全面に出した「ジャポネスク・バージョン」も急傾斜の舞台を使ってシンプルにイスラエルの荒野を再現した「エルサレム・バージョン」も両方を複数回見ました。初期の段階の舞台では市村正親さんが「ヘロデ」役で登場され女性ファンの歓声を集めていたので印象的です。
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#1 「序曲」(インストゥルメンタル)

#2 「スーパースター」作詞/ティム・ライス 訳詞/岩谷時子
#6 「私はイエスがわからない」/#7 「今宵安らかに」/
#8 「ゲッセマネの園」

⇒今回の公演の前半で最も感動したのが#8「ゲッセマネの園」。ジーザスが“人間”として壮絶に苦悩・葛藤する一幕で映画でも見どころの一つでした。今回の公演でも同様で涙腺崩壊の危機でした。思い出したのは昔の上演中の日生劇場周辺で「神の子は迷うことはありません!」という公演を否定するチラシを配る人たちでした。葛藤するジーザスに魅力を感じる人と許容できない人がいるのは平和な世界なのでしょう。いずれにせよ感動でした。

『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』より
#3 「ヨセフのコート」作詞/ティム・ライス 訳詞/片島亜希子/
#4 「クローズ・エヴリ・ドア」/#5 「エニー・ドリーム・ウィル・ドゥ」

『エビータ』より
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『エビータ』
世界初演 1978年/劇団四季初演 1982年
“貧しい家に生まれながら、美貌と才覚を武器にアルゼンチン大統領夫人にまで上り詰め、33歳の若さで世を去った実在の人物、エバ・ペロンの半生を描いた作品。クラシック、ラテン系のルンバやサンバ、さらにロック、ポップス、宗教音楽など様々なジャンルの音楽が、エバの数奇な運命をドラマティックに彩っている。”
⇒「エビータ」の舞台は学生時代に日比谷の日生劇場で見ました。当時人気だった久野綾希子さんが主役を務めていました。その後見ていない舞台なので懐かしいです。
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#9 「ブエノスアイレス」/作詞/ティム・ライス 訳詞/浅利慶太

#10 「スーツケースを抱いて」/#11 「空を行く」

#12 「ニュー・アルゼンチーナ」/
#13 「共にいてアルゼンチーナ」

⇒「エビター」は学生時代(ということは40年ほど前)に見ただけなのですが曲を聴くと記憶がよみがえります。#13 「共にいてアルゼンチーナ」とともに#11 「空を行く」は印象的でした。

『ソング・アンド・ダンス』より/#14 「ヴァリエーション23」
『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』より/#15 「遥かな調べ」作詞/ドン・ブラック 訳詞/市川洋二郎/#16 「ラブ・チェンジズ・エブリシング」/#17 「放っておいてよ」

『ラブ・ネバー・ダイ』より
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『ラブ・ネバー・ダイ』
世界初演 2010年
“『オペラ座の怪人』の続編として発表されたミュージカル。ロンドンで初演されたのち、2011年には改訂バージョンがオーストラリアで上演された。
物語は、『オペラ座の怪人』の10年後。舞台はパリ・オペラ座から、ニューヨークへ。ファントムは、新天地で経営者としての地位を築き上げていた。一方で、オペラ座のプリマ・ドンナとして成功していたクリスティーヌは、夫・ラウルが抱えてしまった借金を返済するため、ニューヨークでのコンサートに出演することに。再び二人の運命が交錯し、ファントムはクリスティーヌにもう一度自分の書いた曲を歌うことを求める。
→日本で公演されていないので見ていないです。残念!
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#18 「愛は死なず」
作詞/グレン・スレイター、チャールズ・ハート(補作) 訳詞/竜 真知子

『キャッツ』より
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『キャッツ』
世界初演 1981年/劇団四季初演 1983年
“満月が輝く夜、都会のゴミ捨て場で、年に一度の猫たちの舞踏会が開かれる。天上に昇り再生を許されるただ一匹に選ばれるのは誰なのか――24匹の誇り高く個性豊かなジェリクルキャッツたちが、自らの生き方を披露する。
詩人T・S・エリオットが子どもたちのために編んだ詩集「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」を基に、ロイド=ウェバーが作曲し創作されたミュージカ
ル。”

⇒1983年の東京・西新宿の現都庁ビル地での仮設「キャッツ・シアター」での初演から見ました。以後何度見たでしょうか。それでも見るたびに楽しい舞台です。映画も原語・吹替両方見ました。アンドリュー・ロイド=ウェバーならではの作品です。
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#19 「オーヴァーチュア」(インストゥルメンタル)

#20 「ラム・タム・タガー~つっぱり猫」詞/T.S.エリオット訳詞/浅利慶太
#21 「スキンブルシャンクス~鉄道猫」/#22 「マキャヴィティ~犯罪王」/#23 「ミストフェリーズ~マジック猫」

#24 「メモリー」

第2幕
『スターライト・エクスプレス』より/#25 「アントラクト スターライト・エクスプレス・メドレー」(インストゥルメンタル)

『シンデレラ』より/#26 「バッド・シンデレラ」
作詞/デイヴィット・ジッペル 訳詞/片島亜希子

『サンセット大通り』より/#27 「ウィズ・ワン・ルック」作詞/ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン 訳詞/中島淳彦/#28 「カー・チェイス」/#29 「サンセット・ブールバード」/#30 「アズ・イフ・ウィ・ネヴァー・セッド・グッドバイ」

『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』より/#31 「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」(1998年長野オリンピック開会式テーマソング)作詞/ジム・スタインマン 訳詞/浅利慶太/
#32 「ヴォルツ・オブ・ヘブン」作詞/ジム・スタインマン 訳詞/松田宏一

『ラブ・ネバー・ダイ』より/#33 「君の歌をもう一度」
作詞/グレン・スレイター、チャールズ・ハート(補作)訳詞/竜 真知子

『レクイエム』より/#34 「ピエ・イエズ」


『オペラ座の怪人』より
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『オペラ座の怪人』
世界初演 1986年/劇団四季初演 1988年
“19世紀中頃のパリ・オペラ座を舞台に描かれる、仮面で顔を隠して劇場地下に潜む怪人と、美しい声を持つ歌姫クリスティーヌ、そして彼女の幼なじみの子爵ラウルによる愛憎渦巻く物語。ガストン・ルルーの怪奇小説を、優美で重厚なロイド=ウェバーの音楽が、切なくも美しいラブストーリーに生まれ変わらせた。劇中劇として3つのオペラが登場するなど、自身のクラシックの素養も生かしたロイド=ウェバーの代表作の一つ。”
『オペラ座の怪人』も1988年の劇団四季初演以来何度も見ています。舞台芸術も素晴らしい作品です。こちらも映画も楽しんでいます。舞台版だとストーリーが省略されて判り難いのですが当初より「怪人」がかわいそうというファンが多いのも納得のストーリーです。ロイド=ウェバー氏が“ロマンス作品”という通りの「怪人」の悲しい恋の物語です。映画版ではクリスティーヌの死後も赤いバラを手向け続けるラストが印象的です。
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#35 「オペラ座の怪人」
作詞/チャールズ・ハート 訳詞/浅利慶太
⇒圧巻の歌唱で感嘆でした。後半の最高潮で鳥肌もので言葉もありません。

#36 「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」
#37 「プリマ・ドンナ」/#38 「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」



『スクール・オブ・ロック』より/#39 「支配者に立ち向かえ」
作詞/グレン・スレイター 訳詞/高橋亜子


『スターライト・エクスプレス』より/#40 「プレイアウト スターライト・エクスプレス・メドレー」(インストゥルメンタル)
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上演中のところ処でロイド=ウェバー氏の解説・進行とミュージカル誕生の秘話・裏話がありました。たぶん大抵の人は公演の理解を深めたと肯定的なのでしょうが若干「アンドリュー・ロイド=ウェバー」の曲の世界に浸っていたのを現実に引き戻される残念な思いをした人がいるのではないでしょうか。賛否両論というよりは賛成者が7割以上を占めるような気がしますが若干気になりました。それでも「へえーそうなのか」と思わせるものもあり全体的には正解なのでしょう。

とは言え本日のコンサートはとてもとても奥深い曲と歌で大感動でした。また舞台効果も転換が無いにも係わらず照明と小道具等でオリジナル舞台の雰囲気を十分に感じさせる秀逸の出来でした。こうした公演を可能にするためコロナ禍のもとで細心の注意で準備された関係者の皆様に感謝です。今後も体調に気を付けてお過ごしください。ありがとうございました! 


劇場ロビーから見た創成川公園方向。

「劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~」札幌公演
日程:2月1日(火)~2日(水)
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

「札幌市民交流プラザ」
札幌市中央区北1条西1丁目
営業時間9時~22時
※館内各施設により異なる
定休日 不定
公式サイトhttps://www.sapporo-community-plaza.jp/ 
(2022.2.2訪問)

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