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札幌・円山生活日記

名作映画「ひまわり」のウクライナ支援上映会~道新ホール~

戦争で引き裂かれた男女の悲哀を描いた名作映画「ひまわり」のチャリティー上映会がGWの5月4日・5日に「道新ホール」開催されています。オープニング・劇中・エンディングに映し出される地平線まで続く一面のヒマワリ畑は現在戦禍にあるウクライナで撮影されました。今回の収益と寄付金は全てウクライナの人道支援に充てられます。

本日は1970年公開の イタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作映画『ひまわり』(50周年HDレストア版)のウクライナ支援チャリティー上映会に「道新ホール」へ行ってきました。会場は我々夫婦より年上のシニア世代、丁度1970年の映画公開時にリアルタイムで映画を観たような人達が多く満席に近い入りでした。映画鑑賞の前後には折角の機会ですので「大通公園」も散策しました。

「道新ホール」の入口付近。この8階が上映会場です。

『ひまわり』
1970年の初公開から50周年。日本で大ヒットした恋愛映画の金字塔。
戦争で引き裂かれた男と女の悲しい愛の物語が再びスクリーンに。
 <上映日> 2022年5月4-5日(水/祝、木/祝)
 <上映時間> 5月4日(水/祝) ①10:30〜 ②13:30〜/5月5日(木/祝) ③16:30〜 ※約30分前開場
 <入場券> 前売(一般)1,200円/当日(一般)1,500円/学生・当日のみ 1,000円  ※中・高・大・専門学生
 
あらすじ(長くなりますが引用します。ネタバレありです。)
第二次大戦中のイタリア。ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)はナポリの海岸で出会い恋に落ちます。アントニオはアフリカ戦線行きを控えた兵士だったため2人は出征を遅らせようと結婚することで結婚休暇を取ります。また出征を回避すべくアントニオの精神状態がおかしくなったとして精神病院へ入院させます。しかし、それが偽りであったことが発覚したため、アントニオは最も過酷なロシア戦線に送られることになりました。

やがて戦争が終わり、アントニオの帰りを毎日のように彼の母親とともに駅でで待ち続けていたジョバンナですが彼が現れることはありませんでした。ある日、ロシア戦線でアントニオと一緒だったという1人の兵士に出会い、最後にアントニオを見たのは彼が雪の中で倒れている姿で、既に死んでいるのではないかと告げられます。

諦めきれないジョバンナは意を決してひとりソ連の地へ向かいます。写真を手にアントニオの消息を尋ねてまわるが手がかりはなく、各国の戦没者が眠るという広大なひまわり畑を訪れますがアントニオの名前はありませんでした。ある時、写真を見た人からイタリア人が住んでいるという家を教えられ、訪ねてみると、そこにはマーシャ(リュドミラ・サベリーエワ)というロシア人女性がいました。マーシャは行き倒れていたアントニオを助けたが彼は記憶喪失に陥っており一緒に暮らすうちに2人の間には娘も生まれたことを告げます。ジョバンナはマーシャに連れられて駅に行くと、到着した汽車から降りてくる人たちの中にアントニオの姿をみつけますが、ジョバンナは声ををかけることもせず汽車に乗り込んで涙に暮れるのでした。

イタリアに戻ったジョバンナは失意の日々を過ごしましたが、ある日、アントニオからイタリアに来ているとの連絡を受けます。彼もまた駅でジョバンナを目にしてから苦悩の日々を送っていたのです。その様子にマーシャがイタリア行きを勧めたのです。迷った末に再会を果たした2人でしたが、ジョバンナにも新しい夫との間に子供ををもうけており、互いの別離を確信したアントニオはソ連へ戻る決心をするのでした。そしてジョバンナはアントニオを見送るために駅を訪れ、かつて出征で見送った時と同じホームで再び彼を見送るのでした。


映画のオープニング・劇中・エンディングと3回映し出される一面のヒマワリは現在戦禍のさなかにあるウクライナ・ヘルソン州で撮影されたそうです(以下の映画写真はネットより拝借)。

青空の青とヒマワリ(大地)の黄色はウクライナの国旗のようです。

夫アントニオの知り合い帰還兵を求めて駅に日参する妻ジョバンナ役のソフィア・ローレンさん。

劇中に登場する一面のヒマワリ畑と妻ジョバンナ役のソフィア・ローレンさん(右)。多くの戦没者などが埋まっている場所として案内されて訪問します。

村の農家夫人が「ドイツ兵に強制されて穴まで掘らされたロシア捕虜、イタリア兵、老人や女性に子供までが埋まっています」と説明されます。ソ連も合作国なので言及はありませんでしたがスターリン時代に粛清されたソビエト連邦時代のウクライナの人達も埋められていると言われています。
最後もヒマワリ畑でした。戦争で引き裂かれた男女の悲哀を描いた名作とされる映画「ひまわ」の象徴です。多くの戦没者が埋まっている地が戦争の残酷さを表します。

 映画を観た感想です。鑑賞者の多くを占めたシニア世代、特に1970年にリアルに映画館で観たと思われる人達には自分の人生とも合わせ感慨深いものがあったようで主役の二人の別れのシーン(これも3回あります)では後ろの席でむせび泣く声が聞こえました。当時大阪万博に夢中だった我々にはそこまで感情移入はできず強引なストーリー展開(雪中に倒れる無数のイタリア兵の中からマーシャが何故アントニオだけを救助することができたのか(したのか?)など(複数)や合作国のソ連の宣伝のような巨大な外務省ビルや豪華(?)な百貨店等の街風景などが気になりました。また最後の二人の別れも「未来を見据える女性と過去に拘る男性」と見ることもできました。

ただ戦争の残酷さを象徴するヒマワリ畑、特にロシア(当時のソ連)に殺された多くのウクライナの人達が埋められている場所が再び戦禍にあるという事実には文字では表せない深い動揺を感じました。できることは退館時にロビーに設置された募金箱に僅かな寄付ぐらいでした。

パンフレットを購入するとプレゼントされたヒマワリの種。どこか良い場所を見つけ播いてみます。

近くの「大通公園」の散策です。
小さな春を探して~大通公園~」に来た際には小さな草花が芽吹き咲き始めて程度だった花壇が花々で飾られています。
噴水も稼働を再開し周辺の多くの人達の目を楽しましていました。
とうきびワゴンにも買い求める人の列ができていました。

「大通公園」のサクラです。テレビ塔土台の「ソメイヨシノ」は散り始めていましたが・・。
「セイヨウミザクラ」はまだ十分に楽しめます。
「ソメイヨシノ」です。
「セイヨウミザクラ」。


近くの「ライラック」も咲きはじめていました。

この場所の白いライラックが最も開花が進んでいるように見えました。
こちらも開花しています。2週間後の5月18日から始まる「ライラックまつり」が楽しみです。

平和のありがたさを感じる「大通公園」でした。

「道新ホール」
札幌市中央区大通西3丁目 道新ビル大通館8階
道新ホールのお申し込み TEL 011-221-2422
道新ホールの運営・進行 TEL 011-210-5787 TEL 011-211-8509
https://www.doshin-acty.co.jp/doshin/

「大通公園」
札幌市中央区大通西1~12丁目
電話011-251-0438
http://www.sapporo-park.or.jp/odori/
(2022.5.4訪問)

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