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札幌・円山生活日記

北一硝子三号館Cafe&Restaurant「北一ホール」ほか~余市・小樽1泊2日旅(その4)~

本日は「余市・小樽1泊2日旅」の2日目(その4)です。小樽運河沿いの宿「ホテルソニア小樽」で朝食を済ませて先ずは朝の小樽堺町商店街へ向かいます。目的は北一硝子三号館「北一ホール」。場所は「小樽堺町商店街」の南端のメルヘン交差点近くです(地図)。
「北一硝子」は前身の「浅原硝子」が明治34年(1901年)に創業。小樽・函館間の鉄道工事が始まる前年という電気の無かった当時の必需品である石油ランプの製造から始まり現在に続く小樽を代表する企業へと成長。その三号館は明治24年(1891年)に漁業用倉庫として建てられた木骨石張倉庫で昭和58年(1983年)に改装され硝子販売やCafe&Restaurantとして活用されています。
明治24年(1891年)当時は事務所と9棟の倉庫で構成されていた北一硝子三考館は現在は事務所と海からの荷揚げ用のトロッコレールを挟んだ一番倉と八番倉、九番倉が現存。一番倉は167個の石油ランプが揺らめく幻想的なCafe&Restaurant「北一ホール」に、八番倉は世界の硝子とランプを中心に販売する「ランプホール(洋のフロア)」に、九番倉は小樽の地酒・ワインなどが楽しめるスペース。店内は百年以上も前に建てられた当時と同様のマツの自然木がふんだんに使われているそうです。


一番倉のCafe&Restaurant「北一ホール」。向いの八番倉「ランプホール」との間には港から荷物を運ぶ2本のトロッコ軌道が残されています。 
「北一ホール」の営業時間は午前9時から午後5時30分まで。9時からの30分間は167個の石油ランプひとつひとつにスタッフが丁寧に火を灯す点灯作業を見学することができます。
「北一ホール」は何度も来ていますが9時からの店頭作業を見ることができるのは小樽に宿泊した時ぐらいとやってきました。9時に着いた時には見学スペース(狭いので先着順で入場制限されることもあるとか)の端っこに何とか潜り込むことが出来ました。やはり人気のようで確実に見学するためには9時前に来るのが良さそうです。
スタッフの手作業による石油ランプ167個への点灯が終了すると天井へ吊り上げられます。そして点灯作業用に点けられていた壁の照明が消され営業準備完了。仲々の幻想的な雰囲気で貴重な機会でした。
見学者のうちCafe&Restaurant利用希望者は一旦外に出され食券売り場に並ぶことになります。もちろん入場順に整然と並んでいきます。
Cafe&Restaurant「北一ホール」の食事メニューは北海道ならではの食材を使用した料理や郷土食などがあるようですが提供は午前11時~14時50分まで。
9時30分からのカフェメニューでは『毎日秘伝のレシピに忠実に丁寧に北海道牛乳で茶葉を煮出煮出して作る北一ホール定番人気』の「特製ロイヤルミルクティ」などのドリンクの他にパフェやケーキなどがあります。
入口脇の食券ブースで購入した食券はカウンターに出してセルフサービス。
お冷用のグラスは販売している北一硝子製です。

「特製ロイヤルミルクティ」と「カプチーノ」。朝食で満腹したのでドリンクのみです。
大変雰囲気のあるCafe&Restaurant「北一ホール」でした。ご馳走様です。
「北一ホール」の後はガラス製品の販売コーナーを拝見。

人気No1のツキを呼ぶ「月見うさぎ×万華鏡」のグラスなど。

大変結構な製品を拝見させていただきました。前々回来た際には大きな花瓶を前回はアウトレットの食器を購入したので今回はこれで失礼します。
「小樽堺町商店街」をぶら歩きです。南端メルヘン交差点の「常夜灯」と奥が「小樽オルゴール堂本館」。
「ルタオ本店」を横目に見て「小樽堺町商店街」を北へ。
「堺町本通り」が「色内大通り」に変る交差点にある「小樽浪漫館」。「旧百十三銀行」の建物で『ゴールデンカムイ』で土方歳三が佩刀奪還に襲撃した場所という設定です。映画版ではセットでしたが鶴見中尉が拳銃を撃った窓はそのままです。
続いて「似鳥美術館」へ。先般購入した「小樽芸術村」5館共通チケットを使用します。期限無制限がありがたいです。
かつて作家の小林多喜二氏が働いていたという「旧北海道拓殖銀行小樽支店」の建物を活用した美術館です。 
館内は常設の4階日本画フロア、3階洋画フロアとも撮影禁止。両フロアには横山大観の日本画、岸田劉生や藤田嗣治の洋画、高村光雲の木彫、ルノワールやジョルジュ・ルオーの洋画など美術の教科書で見るような大作が目白押しです。某美術館なら何度企画展・特別展ができるだろう?と思わせる程で、しかも4階~3階への階段踊り場には岡本太郎氏作の椅子が何気なく置いてあって座ることもできます。さすが北海道を代表する企業名を冠した美術館だと感嘆します。
1階はルイス・C・ティファニーのステンドグラス・ギャラリー。

こちらも大変見応えがありました。ありがとうございます。
さてホテルのチェックアウトが11時までなので一旦ホテルへ戻ります。その後は周囲を散策して昼食です。続きます(その5で最後です)。ありがとうございます。

北一硝子三号館「北一ホール」
小樽市堺町7-26 0134-33-1993(代表番号)
1月の営業時間 10時~17時
Eメール:kitaichihall@kitaichiglass.co.jp
https://kitaichiglass.co.jp/kitaichihall/

「似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店)」
住所:小樽市色内1-3-1
電話番号:0134-31-1033
営業時間:(5月~10月)9:30~17:00、(11月~4月)10:00~16:00 
 ※入場は閉館30分前まで
定休日:(5~10月)毎月第4水曜日、(11~4月)毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
(2024.10.9)




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