人の行く裏に道あり花の山(空売り)

人気銘柄を売るのは怖い。でも、人と同じことをやっていては儲けにならない。我は売り向かう。 

枝野官房長官が原発の再稼働は無理とあっさり発言

2011-06-23 20:26:42 | 株式投資
国会は、衆目を気にすることもなく醜い政争に終始し、与党民主党と野党自民・公明党との合意もないまま、70日間の延長を決めた。

与野党間の協議でも、結局のところ菅首相の退陣時期は不透明で、当初は、3次補正予算は「新しい首相の下で」となっていた合意文書が、「新しい体制で」と修正され白紙撤回となっている。

つまり、これまでどおり、どこへ進むのか判らない混沌とした状況が少なくともあと70日は続くということか。

民間では、業種や競合相手を超えた必死の努力により、サプライチェーンは急速に回復しつつあり、波及効果の大きい自動車産業では、震災での減産を奪回すべく、大増産の機運が増しつつあるが、果たして電力は大丈夫か。

と思ったら、枝野官房長官が、停止中の原発の再稼働に否定的な見解を示したという。安全を考えるのはもっともであるが、原発停止という急ブレーキを掛ければ、電力不足による経済への影響は計り知れない。

被災地での高速道路無料化も、何の思想もなく思いつきで始まったため、対象者の明確な定めがなく、停電の被害を受けた人も被災者として認定され、被災地の人は誰でも無料でどうぞとなってしまった。これでいいのか。費用負担は誰がするのか。

政策は、目的を遂行するための方針・手段。目的がはっきりしないまま、方針や手段を決めるから現場は混乱する。単なる人気取りは、すぐに止めてほしい。「止めてほしい」は「辞めてほしい」か。

空売りは、やっぱり東京電力(9501)。毎日逆日歩が付くので注意。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
政治について(2) (通りすがり)
2011-06-24 16:52:01
一回で通り過ぎるつもりでしたが、書き足りないことがあったので追加しておきます。

コップに水が半分入っているとき、半分「も」と言うか、半分「しか」と言うかで印象が正反対になります。政治の世界は半分水が入ったコップばかりです。全員を満足させる政策はない。必ず得する人と損する人がある。原発停止、高速無料化、すべてそうです。マスメディアは「も」と「しか」の使い分けを最大限利用して政治を批判します。右を向いていれば「左を向いていない」、左を向けば「右を向いていない」、正面を向いていれば「どこも見ていない」、何をやっても必ず批判します。

菅首相はパフォーマンスばかりでリーダーシップがないと批判されています。しかし、目立ったことをしたとき、それをパフォーマンスと見るか、リーダーシップがあると見るかは、まさに半分水の入ったコップの「も」と「しか」の問題です。マスメディアがこれを常に「パフォーマンス」と言うのは、最初から批判するために報道していると解釈できるのではないでしょうか。

マスメディアは日本のシステムを変えたくないので、米国追従を支持しています。また、官僚とつるんでいます。そのため、基本的にTPP支持、増税賛成です。菅首相とその点は一致しているので、マスメディアの菅批判は比較的穏やかでした。細かいことにケチをつけて国民の政治不信を煽る程度で済ませてきました。この点で、小沢・鳩山政権に対して全マスメディアが一致団結して牙を剥いて襲い掛かったのとは様子が違います。特に小沢一郎は日本のシステムを大きく変え、マスメディアの寡占体制を破壊するかもしれない政治家でした。マスメディアにとっては最も危険な政治家なのです。そのため検察と組んで総力をあげて小沢・鳩山潰しに成功しました。「政治と金」は単に道具として使われただけです。首相と幹事長の二人を辞任に追い込むような実質のあるものではなく、世論誘導に最大限利用されたのです。

マスメデイアは政局が混乱するのを歓迎します。政局が安定しそうになると、スキャンダルを掘り起こし、大臣を辞任に追い込み、国民の政治不信を煽ります。それが彼らの仕事なのです。

現政権がいいとはお世辞にも言えないでしょう。批判されるべきことは多々あるでしょう。しかし、マスメディアが批判している内容をそのまま信じて追随してしまうことだけは絶対やってはなりません。「も」と「しか」の使い分けによる印象操作の餌食になっている可能性が非常に大きいからです。

このブログでは原発停止による電力不足の危険を非常に警戒しています。それは正しい認識かもしれません。しかし、誤った認識かもしれません。次のことを考えてみてください。

電力業界は日本の経済界でも最大のパワーの一つである。
電力業界は原発を推進したい。
マスメディアは既存権力の一つであり、電力業界寄りである。
電力業界はマスメディアの最大の広告主の一つである。

こうした背景の中で、マスメディアには「も」と「しか」を使い分ける大きな自由を持っています。経済界は電力不足の危機を大きめに宣伝し、電力不足を乗り切れる施策を過少に評価したい。それは当然でしょう。そして、マスコミはそれを後押しするために「も」と「しか」を使い分けている可能性があります。

そのような目でよく報道を見て、マスメディア以外の情報源からの情報も集めて自分で考え、判断しなくてはならないのです。


返信する