アケボノソウ

離婚・相続など家事事件及び中小企業法務を得意とする、立川市のあけぼの綜合法律事務所のブログです。

債務整理から見る弁護士・司法書士の実力

2010年09月20日 | 法曹事情
 最近、債務整理専門を謳う弁護士・司法書士が多いですが、
実力を疑ってしまう例が散見されますね。

 債務整理専門を謳う事務所でも、強制執行をしない先生。
 過払金返還請求訴訟は、事実認定よりも、純粋な理論を戦わ
せる訴訟ですが、理論的な主張をせず、安易な元本割れの和解
をする先生。

 過払いバブルによって、容易に一定額の過払金を回収するこ
とができるようになりましたが、そのため、弁護士の実力が
一部で下がってしまったのではないか、と危惧します。

 昭和50年代から債務整理をされていた先生方の当時の方法
は、現在と比べ物にならない程、凄まじいものと感じます。
 法的手段では、動産執行(これは私でもやります)、当時、
悪質な取立がなされたいたことから、取立て禁止の仮処分、
違法取立による損害賠償請求、自己破産申立とあらゆる法的
手段を講じていたようです。
 また、法的手段以外では、当時、法的知識が乏しい消費者金
融も存在し、利息制限法を理解されないことから、直接、出向
いて直談判もしていたようです。そのお陰で、交渉の極意を身
に付けた先生もいたようです。

 現在の過払いバブルの道を開いてくださった先輩の先生方は、
利益がでない債務整理をボランティアのように行い、依頼者に
感謝され、信頼を得、また、弁護士としての法的スキル、交渉
術を身に付けられていました。

 他方、現在は、紹介したような弁護士も現れはじめ、一部の
そのような弁護士によって、弁護士全体の評価が落ちるのでは
ないか、と心配されますね。


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