あかつきノート

地方の小都市から大都市へ移り住んだ弁護士の日常を思いつくまま書いています。

雪のモンスター

2011-02-26 12:48:05 | 米沢

 

先日、NHKでも特集されていましたが、今年の蔵王の樹氷はひときわ見事です。1月の雪降りで立派に成長していました。今年も米沢時代に親しくお世話になった「旬菜こんどう」の近藤さんのウィンター企画に誘っていただき、蔵王まで行って来ました。無数のモンスターを前にすると圧倒的な迫力、雪雲の間隙からわずかに差し込む光が当たるとなお幻想的です。
ちなみに、「旬菜こんどう」は知る人ぞ知る本格的で美味しいお店。また、改めて、お料理もご紹介したいと思います。

 

 

その夜は、参加した方々が我が家の息子の誕生日も祝ってくれました。息子も大好きな新幹線「つばさ」のケーキ。突然のことに本当に感激しました。ありがとうございました!

 


「成年後見制度」の講義

2011-02-11 23:42:42 | 法律

最近、横浜に戻って来てから担当した講演・講義の内容を整理する機会がありました。
先日、このブログでもご紹介した「スポーツと法」の講義のほかに、圧倒的に多いものは「成年後見制度」についての講義です。
成年後見制度というのは、要点を言えば、認知症や障がいなどにより、社会生活上のハンデがある人の自己決定を補うことで本人の意思を尊重保護し、現有能力や財産を有効活用することで本人の身上に配慮して、豊かな生活とノーマライゼーションを実現するための制度です。いわゆる福祉政策の構造改革(措置から契約へ)に際し、そのインフラとして制度化されました。

ところで、一口に、成年後見制度の講義と言っても、どのような方にお話しをするかによって、その内容は違います。
私が担当したものを例に挙げれば、
例えば、行政の担当者の方々にお話をするときは、
「(成年後見制度の)市区町村長申立ての意義について」 というように、制度論的なことも掘り下げながら、虐待対応における考え方、行政の法的責任を中心にお話しします。
高齢の方やその支援者の方向けのセミナーならば、
「老後に備えて」といったように、成年後見制度のことだけでなく、相続・遺言、扶養等の問題も織り交ぜながら生活全般に役立つように意識します。
そして、障害のある人の親御さんやその支援者の方々には、何と言っても、「親なき後」の話は欠かせないと思います。どの親御さんも漠然と不安を抱えており、或いは、費用のことが心配で行動を起こせないという方もいらっしゃいます。そこで、このような場合に利用できる法制度を横断的な解説し、無理なく成年後見制度につなげるための利用方法・実践例を紹介して、「親なき後」に対処するために今から必要な準備を理解してもらえるよう心がけています。

成年後見制度というとただ単に財産管理と維持のための制度であると誤解をしている方も多いです。選挙権が無くなることの不都合等も昨今報道されています。ただ、本来的には、最初に私が定義づけしたように、本人のために柔軟で利用しやすい制度であるべきなのです。