神秘の島

これは、日本海域に浮かぶ離島で暮らしていたアカネが、郷里に帰ってからも巻き起こす、陳腐な体験の数々である・・・

ラブ米食べました

2009年10月29日 | 日々是好日
 今回も特に面白くない記事です。

 13日に稲刈りして、18日に脱穀して、次の日籾すりして、次の日玄米でいただきました。
 2畝ぐらい植えてて、総重量が34,5kg。(玄米にした状態ね)
 うち二番口(屑米)が4キロ。
 父が籾すりに行くと、
「香がちょっと違うね。」
と言われたとのこと。アカネが嗅いでみると、青臭い草の実って感じの匂いやったけど、特に違和感なし。

 玄米を圧力鍋でたいてみた。
 びっくりしたのが、普通玄米を洗う時に水に漬けたら、ちょっとは屑米とか浮いてくるやん。ラブ米、一つも浮かんかった。
 一つも。
 これにはびっくりした。

 さて味ですが、家族の誰も、コシヒカリを玄米で食べたときと違いがわかりませんでした。


 ちなみにこないだのオーガニックマーケットで、アカネの隣のテントのおじさんが、高知でラブ米を作ってた人だと判明。彼の手からいろんな人の手に渡って、アカネのところにやってきたんやろうなー。
 おじさんが言うには、この米は作りにくいそう。
 初めて播いた時は27本しか穂が出なかったそうな。

 アカネにとったら病気もせんかったし、思ったよりも量とれたし、作りやすいと思ったんやけどな??
 低いのとか高いのとか、タイ米みたいなのとかいろんな形質が出たっていうのも、おじさんのとこではそうでもないらしい。

 ということは今年はビギナーズラックでしょうか??
 来年はどんなラブ米になるんでしょうか。

小心者の土曜市

2009年10月24日 | 日々是好日
 昨日は、今日のために商品のポップを作っておりました。
 アカネは夜がちょー弱く、7時半にはもう眠いぐらいであります。絶対に11時には寝るのです。何があろうとも、です。

 昨日は木工所から帰って来てから、父が掘って来てくれたタイモの土をとって、コンテナや台などを準備し、夕食の後はアケビやタイモを入れる用に新聞紙で箱を作りました。
 ほんで、その後ポップ作りに取り掛かった次第です。
 その頃は10時台、アカネはもう眠くて眠くて倒れそうでした。疲れと、眠気と、小心な性癖が重なりまくって、梅干しのポップに梅の木の絵を添えるのでさえ、

「誰かに精神分析されたらどうしよう・・・。」

とドキドキし始める有様でした。


 そして次の日の今日、二か月ぶりに土曜市に出店してきました。
 土曜市は別名オーガニックマーケット。日本では高知県が初めてだそうです。
 無農薬・無化学肥料で作った野菜や果物、無添加の加工食品、手作り品などが並びます。

 今日は“秋の収穫祭”と称して、自転車や公共交通機関でご来場されたお客様にお買い物券を渡したり、各店が景品をプレゼントしたりなどのイベントがある日なのです。
 アカネはいつもテントの一部を使わせてもらっている農家のご夫婦に、今日もお願いして場所を貸してもらいました。
 
 二か月ぶりに見るご夫婦は、品数がぐっと増えて、毎日畑で仕事をされていることが伝わってきます。
 8時の開店と同時に、たくさんの人がこのご夫婦の野菜を買いに来て、文字通り飛ぶように売れていきます。
 見知らぬ人物のアカネが隣にいても、いかにも興味無いって感じです。
 お客さん達はもうすっかりご夫婦と馴染みになっており、
「こないだの野菜おいしかったよ!」「○○はもうないの?」
なんてフィードバックと情報をしっかりご夫婦に返しています。中にはテントの中に入ってきて在庫を物色している方も。

 継続は力なり。

 アカネはこのご夫婦の背中に頭が上がりませんでした。

 となりのテントのおじさんは、棚田米が主で、通るお客さんに垣根なく話しかけ、うまいこと商品をアピールしたり、情報をも引き出したりとめちゃめちゃトーク上手です。
 そのおじさんのテントの一部をアカネのように貸してもらっている男性は、アカネが来ていない間に固定客をつかんだのか、柔らかい当たりでお客さんに次々ピクルスの試食をさせ、買っている人も結構いるのです。

 興味を持って来てくれる方をただ待つだけでは、アカネのような不審者は買ってもらえません。
 アカネも脈がありそうなお客さんに、ひょうたんかぼちゃやチャーテの粕漬けを試食させたりして、そうすると結構買ってもらえました。もっと試食を用意しておけばよかったです。


 それと、アカネは値段をつけるのがどうも苦手で、つい安くしてしまいがちなのですが、元がとれない値段をつけてしまうのです。
 なんか、高いような気がして心苦しくなるのです。
 でも他のお店を見させてもらったら、梅干し100g=450円なんて値段の方もいるのです。
 びっくりする値段ですが、その方はこだわりの材料を使って、自信を持ってその商品を売っているのでしょう。アカネにはまだまだその覚悟というか、自信が足りないようです。
 
 これは、いろんな意味で自分にとって大きな課題でしょう。


 今回は友人のミホちゃんが遊びに来てくれて、柿をいっぱいプレゼントしてくれました。ほんで土曜市が終わったあとに、柿採りツアー(コース:柿畑→カフェ@ミホ亭でコーヒータイム)に案内してくれ、なんか、アカネにとってこれが今日一番の収穫でした。
 ほんとにありがとうございました☆
 

小心者のお店屋さんごっこ

2009年10月19日 | 日々是好日
 こんにちは。
 最近は毎日地場産市場にかぼちゃを出しています。木工所に行くついでに出しているので、リュックに入れれるぐらいの少量です。(アカネはチャリダーなのです)
 で、一玉をそのまま売るよりも、一玉を半分に切ったり4等分したりした方が小銭を稼げるので、いつも切り口にサランラップをぴったり巻いて出品している訳です。
 ところが。

 いるんですよ、アカネを恨んでいる輩が。
 木工所の帰り引き上げに行くと、いくつかかぼちゃが売れ残ってるんです。よく見ると、ラップに穴が開いているんです。
 指でプスッと突き刺されている訳です。
 
 これは、アカネが少しでも目立つようにと、味や食べ方をイラストや色付きでポップにしてるんですが、他の出店者や消費者から反感を買っているに違いありません。
 毎朝、「あっ、またあの人の出ちゅう。こうしてやれ!!!」と指プッスしているオバタリアンの姿が目に見えるようであります。

 
 今日もアカネは地場産に野菜を引き上げに行ってました。今日はタイモとアケビを出していました。昨日もタイモを出したんですが、全く売れてなかったので、今日はB5でポップを作りでかでかと棚に張り付けてありました。
 そしたら半分売れていたのです!やっぱりポップの効果はあるのです。
 アカネが売れ残ったタイモを片付けていると、地場産の職員の方が声をかけてきました。

「いっつも奇麗に書いてくれちゅうねぇ。こういうがあったらお客さんも買いやすいみたい。」

 ・・・・あれ?職員の方には好反応なのか??

「あたしらぁもお客さんに食べ方聞かれてもわからん時あるも。」
「・・・他の出店者さん達の反感買ってないですかねぇ・・・?」
「大丈夫!他にもこういうが書いちゅう人おるけど、どうせやったらアカネさんみたいにきれいに書いちゅう方がいいも。」

 ・・・・よかった!!
 あたし、恨まれてなかった!!!




 という訳で、チョー前ふりが長くなったけど、こんな身も心もちっちゃいアカネの最近のチャレンジをお送りいたします。


 17日(土)はワジキというところで“江渡ふれあい市”というイベントがあり、出店させていただきました。
 発端は新聞紙に挟まれた一枚のチラシ。

 “江渡ふれあい市、出展者募集!”

 こ、これはッ!
 あたしも出していいのか!?
 保健所に営業許可とった事業者だけとか言われるのではないか!?
 あたしにできるのか!?!?

 疑心暗鬼でいっぱいのアカネは、まる一日問答・・・。

 自分を叱咤激励し、主催者の商工会議所に電話してみよう!と家に帰ると。
 新聞入れにあのチラシだけがない!
 どうしたのだ!?
 やっぱアカネって、ぐずぐずしてるうちにチャンスを逃すのか!?
 もう神にも見放されてしまったのか!?

 うろうろ探し回って見つけ出しましたよ、母にメモ用紙にされたチラシを。
 
 とりあえずそれをセロテープで張り合わせ、勇気を振り絞って商工会議所に電話。(ああ、ホントに小心者・・・。)

 電話では丁寧に対応して下さり、臨時出店の場合は保健所に届け出をしてくださいとのことでした。
 善は急げだ!ってことで、次の日には市役所に行って届け出の用紙を貰い、必要事項を記入して提出してきました。


 さて今回は、自分で食べ物を作って売る、という今までのアカネにはワンステップ上のイベント。今まではオーガニックマーケットに出させてもらい、野菜を売ったことはありますが食べ物を作って売るのは初めてです。
 やはり自分ちにあるものでできるだけ経費を抑えようと考えました。
 そこで、玄米おにぎりと雑穀の栗ごはんにしました。健康志向高まってるし。

 それから、17日の出店に間に合うように、時々玄米の炊き方を研究したり、ポップを作ったり、容器や材料を買い足ししたりとやってきました。

 
 そしていよいよ出店です!
 場所は商工会議所さんがイベント会場に近い、食事コーナーの近くにかまえてくださいました。おうどんやおでん、焼き鳥など本格的に道具を構えて立ち働く人たちを見ると気おくれしてしまいますが、もともと保健所の方から臨時出店者は現場で調理をしてはいけないと言われていることだし、気を取り直して用意したものを並べました。

 今回のイベントは“軒下マーケット”と名付けられており、そのナイスネーミング通り各家のガレージとか、軒下とかにテントを構えておもちゃや雑貨、古着なんかを売っていました。
 そして地域の手作りのイベントらしく、店子もお客もスタッフも、みんな知り合いで和気あいあいと行われていました。

 子どもたちのよさこい踊り、合唱団、カラオケ大会、抽選会・・・と、和やかに進行していきました。
 司会は小学生の女の子が三人で担当。
 よさこい踊りの紹介をするのに、
「みんなに笑顔になってもらうよう、元気いっぱいで楽しく踊るので応援よろしくおねがいします。」
 っていう元気溌剌のカンペを、超元気なさそうに棒読み。

 そしてそして、日本人っておもしろいですね。
 自分たちが踊りが好きでよさこいを踊ってるのに、きれいな衣装来てお化粧もばっちりやのに、照れが先行して、無表情に踊ってるんです。 
 腕も全然伸びてないし。

 そんな子どもたちの様子を冷静に楽しく観察。


 おにぎりと雑穀栗ごはんはお陰さまで完売。ほんとにありがとうございます。
(感想は誰からもお聞きしなかったんですが・・・美味しかったんでしょうか??)

 それから野菜も、梅干しもちょこちょこ売れました。

 
 アカネはお買い上げのときに、袋とお箸は要るか聞いてから渡すようにしたのですが、ほとんどのお客さんが断ってくれて驚きました。おにぎりだし、家がすぐそこだから・・・って理由もあったのでしょうが、多くの方にマイ箸・マイバックは浸透していると感じました。
 
 おにぎりはもう少し高くしても良かったのでは、とか、カボチャの試食用にかわいいお皿と爪楊枝を用意したら良かった、とか、たくさんたくさん反省点もあり、とても充実していました。

 来週はオーガニックマーケットに久しぶりに出店させてもらおうかと思っています。

ラブ米稲刈り

2009年10月17日 | 日々是好日
 13日にラブ米を刈りました。
 10日に見た時は一つの穂に青い米あり、熟れた米ありでまだまだ刈れる状態じゃないなぁと思ったけど、13日に見に行くとどの米も色づいているじゃないですか。
 すでにカメムシに吸われ、バッタにかじられ、スズメにつつかれしていたラブ米。げに無農薬は難しきかな。
 熟れていると判れば、早めに刈ってしまう他ありません。
 その日は父と納屋の掃除手伝う予定やったけど、急きょ稲刈りに変更しました。
 
 植えている面積はほんのわずかなんで、あっという間に刈ってしまいました。
 40年自家採種しているだけあって、いろんな形質が出ています。
 背が高いのもあれば低めのもある、赤っぽい株もあるし、一株だけ、タイ米みたいにほっそい米もありました。まるで頭のてっぺんでくくったポニーテールみたいに、ぶらぶらと垂れ下がってました。
 これらの米は来年植えるかわからんけど、一応他と分けてはざ架けしました。

 はざ架けってのは、稲を棒に吊るして干すこと。
 父が近くの竹やぶから長い竹を切ってきて、家からもっていっちょった鉄棒を立てて、夕方ぐらいに作業が終わりました。

 
 あたしはこの田んぼを冬の間も水をいれたかったんやけど、父は冬の間にソラマメをここに植えたいとのこと。
 長期灌水のお陰で今年は田んぼに草が生えんかったんやけどなー。

 来年もこの米を植えるかどうかは、食べてみてから決めます。
 けんどどうせ味覚オンチやき、コシヒカリと区別つかんと思うけど。

(今回は超“タダの記録”って雰囲気になった。次回はちゃんと書きます。多分。)