。*.☆ぱちょのイケメン王宮ブログ☆.*。

iPhone版イケメン王宮にハマりました!!現在攻略中ー(^^)

*Sweet&Bitter ユーリvsアルバートルート アルバート編PremiereEnd*

2014-03-03 09:37:55 | イケメン王宮☆Sweet&Bitter
イケメン王宮のバレンタインイベント、「Sweet&Bitter」

ユーリvsアルバートルート アルバート編のプレミアエンドです



以下ネタバレ




------------------------------




「私は…」

(もう、はっきりと言ってしまおう…)

心を決めると、私はアルバートの瞳を見つめる。

「アルバー…」

言いかけた時…

ユーリ「カレン様、こんな所にいたの」

息を切らしたユーリが、扉を開ける。

ユーリ「あ…お邪魔だった?」

二人の間に漂う雰囲気をかぎ取ると、ユーリは困ったように微笑んで見せた。

「ううん、大丈夫」

答えると、私はアルバートに言いかけた言葉を胸の奥にしまう。

ユーリ「ジル様が探していたよ」

「…分かった」

私はアルバートの瞳を覗き込むと、小さくお辞儀をしてその場を立ち去った。


カレンが立ち去った後…

ユーリ「だめだなー、アルバートは」

残されたアルバートを前に、ユーリがため息をついた。

アルバート「は?何の事だ」

不機嫌そうに眉を寄せると、アルバートは古書を棚に戻す。

ユーリ「アルバートって本当に鈍感だね」

アルバート「何を言っているのか分からない」

ユーリ「本当に分からないの?」

呆れた様子でため息をつくと、ユーリはアルバートの肩を掴んだ。

ユーリ「カレン様は、アルバートにチョコ渡したんだよ」

ユーリ「ゼノ様だの何だの言って…きっとすごく傷ついてると思うな」

アルバート「…!」

アルバートの肩から手を外すと、ユーリは足早に部屋を出て行く。

アルバート「…どうしろと言うのだ」

一人残されたアルバートは、呆然と佇んでいた…―。


ジル「このような時間に、どこに行っていたのですか」

執務室に戻ると、ジルが私を咎める。

「ごめんなさい…」

素直に謝ると、ジルは手にしていた書類の山を机において、心配そうに眉を寄せた。

ジル「今日はもうお休みください。明日は、いつもより早くお目覚め頂く事になりました」

ジル「この分だと嵐も去るでしょうし…ゼノ様は明日、お帰りになります」

ジル「お帰り前に、昨日嵐で中断した城下視察にご同行ください」

「はい…」

ジル「よろしくお願いします」

ジルがお辞儀をして去って行くと、私は胸をそっと押さえる。

(明日、アルバートも帰ってしまうんだ…)

ジルの言葉は、私の心を微かに揺らした。




美しく晴れた翌朝…-。

早朝から、私はゼノ様達を城下へと案内していた。

(渡せないとは思うけど…)

鞄の中にこっそりと入れてあるチョコの事を胸にしまい、

私はゼノ様に城下の様々な事を説明した。

「こちらの織物は、ネープルスに輸出している品です」

「発色がとても美しくて、スカーフなどにすると、とても綺麗なんですよ」

ゼノ「そうか」

興味深げに織物を手にするゼノ様を見ると、私はふとアルバートに視線を向ける。

アルバート「……」

(今…視線をそらされたような…)

(どうしたんだろう…)

私は、微かに首を傾げた。

「…どうかしましたか?」

不思議に思って尋ねると、

アルバート「いえ、何でも」

答えながらも、アルバートは私と視線を合わせようとしない。

ユーリ「ゼノ様…こちらの品も、遠い西国に輸出しているんですよ」

ゼノ様に説明をしながら、ユーリがアルバートに目配せをする。


そうしてゼノ様とユーリがその場を去ると、アルバートは小さく息を吐いた。

(私…何かしちゃったかな)

続く沈黙に、段々に不安な気持ちが大きくなっていく。

その気持ちが抑えられなくなったころ…

アルバート「その…申し訳なかったな」

アルバートが静かに口を開いた。

「え…?」

予想もしていなかった言葉に驚いた私の瞳を、アルバートがそっと見つめる。

アルバート「俺にチョコを渡そうとしてくれていたなど…気がつかなくて」

「……!」

(それで…様子がおかしかったんだ)

ほっと胸をなで下ろすと、私は心からの微笑みを浮かべる。

「いえ…これでやっと渡せるので、嬉しいです」

そう言うと、私は鞄からチョコレートクッキーの包みをとり出した。

「覚えていますか…?シュタインで、迷子になった私を森の奥まで迎えに来てくださった事」

「あの時はありがとうございました…」

「私はまだ次期国王候補を決めてはいません。ですが…」

「いつか、アルバートのように心優しい方を選びたいと思います」

言い終えると、私はチョコレートクッキーの包みをアルバートに差し出す。

アルバート「……」

しばらくの沈黙の後、アルバートは無表情に口を開いた。

アルバート「困ったものですね…優しくしただけでそこまで思われてしまうとは」

アルバート「大体あならは、プリンセスらしくないのです」

「え…っ?」

呟くように、アルバートが続ける。

アルバート「すぐに人に気を許して…人に気を遣ったり…言いたい事を言わなかったり…」



アルバート「…人の上に立つにしては、優しすぎる」

「……!」

アルバートの言葉に、私の頬が染まっていく。

アルバート「まったく…仕方のないプリンセスですね」



呆れたように、アルバートはため息をついた。

アルバート「ですが、このクッキーは美味しかったです」



アルバート「…また、ウィスタリアに来た際には、作ってくださいますか」



その言葉にアルバートの顔を見上げると、頬が微かに染まっている。

「はい…もちろんです」

にっこりと笑うと、私はクッキーをアルバートに手渡した。

少しだけ触れた手が、その部分だけ鼓動が生まれたように熱い。

アルバート「では」

去って行くアルバートの背中を見つめる私の鼓動は、いつもより早く波打っていた…―。



-------------------------



おわり

無課金派の私も利用しているアバターが買えたり、
ガチャが回せたり、誕生日の特別シナリオが買える裏ワザ!
↓↓↓
イケメン王宮★裏ワザ1
イケメン王宮★裏ワザ2
イケメン王宮★裏ワザ3

最新の画像もっと見る