ロシアの大味さに魅せられるオッサン日誌

ミリタリー中心ですが、のんびり綴ろうと思います。

1938年製Uボート艦長懐中時計

2007-04-30 | German Militaria

不肖、AKとかSVDといった旧ソ連製・ロシア製無稼動銃やVFC社のAK74系トイガンキットに夢中になっていたのですが、もともとは、旧ドイツ軍、旧日本軍、特にLuftwaffe("降下猟兵"とか聞くだけで失神状態であります)の大ファンで、装備品のコレクターであったことを忘れてました。

ということで、今日は、Lange & Söhne製Uボート艦長用懐中時計のリューズ巻きを3週間程忘れていたので、巻いてやりました。時計の左上のスモールセコンドと間違えそうな部分のセコンドをAUF=UP=ドイツ語で”巻上げ”という意味だそうです」=までリューズを巻き上げてやると、フルに巻き上げ完了。

巻き上げを忘れ、作戦時に時計が止まっていたでは戦いになりませんから、いつでも巻き上げ状態が判る様に時計画面に巻上げ状態を常時表示させるという、さすがに軍用時計を感じさせる部分です。因みに、時計自体に製造年月の刻印は無いのですが、スイスのアンティーク時計専門修理のマイスター曰く、17石の1938年製造。100%当時のオリジナルパーツ。今でもオーバーホールの必要は無く、オイルだけで良い状態とのことです。軍用懐中時計ですが、ストップウォッチ機能は無く、ストップウッチ機能のあるものは、水雷長や先任将校が持つものだそうです。

因みに、写真の懐中時計の左隣りの皮製ストラップは懐中時計とは全く関係ありません。これは、旧ドイツ空軍(Luftwaffe用)のライカのオリジナルストラップで、あのLuftwaffe独特のブルーグレーが90%程度残っているものでして、改めて、ドイツ空軍用ライカはブログに書こうと思っています。

 

相変わらず写真が下手で、単なる真っ暗ですが、ライトを消したトイレの中でもくっきり蛍光が生きていて(トイレで写真を写すなよ)、秒針の動きまで鮮明に見える。よしOK!当時のUボート艦長が襲撃中か、爆雷回避中に、懐中時計を冷静に見ている様子が目に映る様です。まさに映画の「DAS BOOT」の世界。

ベテランUボート艦長が、襲撃運動中に懐中時計を見ている姿が再びダブってきます。第二次大戦中のUボートクルー4万名の内、3万名が帰還しなかったというのですから、この写真の若者達に生還者はいるのだろうか、と考えると、艦長用懐中時計で喜んでいるのは不謹慎かもしれません。

Photo Courtesy: "U-boat.net"

「U-Boat」のディレクターズカット版DVDを見たくなってきましたので、本日は、これでおしまい。

 


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