ダイヤフラムの株式会社 永島パッキング製作所

ダイヤフラムについて、設計、制作の様々な情報を発信しております。

ダイヤフラムの構造

2011-09-15 09:11:41 | 日記
 基本的には、図1.のような構造を取ります。

              図1.
 ダイヤフラムは有効径で示される有効面積を確保
しなければならない。
 この有効面積の往復運動距離が吸引あるいは圧送
する体積となります。

 有効径は図上ではポンプ側にセンタープレートがあ
がるに従い外側に広がり有効径は大きくなる傾向があ
り、大気側に下がると小さくなる傾向があります。

 しかし実際にはそれほど厳密には考えません。セン
タープレートはピストンとしての重要な部分であり、
布とゴムに確実に接着されていることが必要である。

 ここで一つの問題があります。すなわちセンタープ
レートと布及びゴムが強固に接着されているとしても
往復運動のいずれかの方向に対しては剥離する力が作
用する。

 プレートの形状にもよりますが、プレート外周部分
の接着界面のストレスはかなり大きくなります。これは、
加硫接着する物全てに言えることで金属とゴムの熱膨張
の差によるものである。

 ゴムの方が金属より大きく、従って加硫接着後冷却さ
れると接着面でゴムが収縮する方向にひずみがかかる。

 一方、流体の温度が高くなると接着周辺のゴムの強度
も低下する。また、ゴムの配合によっては屈曲、圧縮お
よび伸張により内部発熱をする事もある。

 これらの事を考えるとプレートは布の両側にありピス
トンロットに固定されている事が必要と思われる。

 しかし、近年接液部にテフロンを使用し耐液性能の向
上を狙ったダイヤフラムが多くなり全てにあてはまるわ
けではありません。