ダイヤフラムの株式会社 永島パッキング製作所

ダイヤフラムについて、設計、制作の様々な情報を発信しております。

ダイヤフラムの材質について

2011-08-31 11:26:50 | 日記
 ダイヤフラムの材質は、通常ゴム、樹脂、メタルなどが
考えられます。

 我々はゴムベースで複合品を製造しております。

 各材質での特徴は
 

 ゴム  安価でストロークが取りやすい
 樹脂  耐薬品性が優秀である
 メタル 耐圧に強い

 これらの単体のダイヤフラムもあれば、その弱点を補う
ために複合化された製品も製造可能で、用途によって最良
の選択が要求されます。

http://www.nagashima-pk.co.jp/

ダイヤフラムが必要な時

2011-08-30 10:08:36 | 日記
 弊社はダイヤフラムを専門に設計製作いたしております
が、ほとんどの製品は金型から起こした完全オーダー品で
ございます。

 しかし、平板を抜き加工したダイヤフラムでしたら、
弊社に在る平板加工用の金型でシートを作り抜き加工で販
売できます。

 当然テフロン張り布入りゴムの製造可能です。


 金型から起こすときは、事前に打合せをして、試作型を
製作して試作をし、お客様が納得した後、量産型の製造と
なります。
 
 当然仕様数量が少ない場合は、試作型に鍍金をし最終
量産型とすることもあります。

 ご要望かご質問がありましたら下記HPにアクセスして下
さいませ。

http://www.nagashima-pk.co.jp/

ダイヤフラムの屈曲性

2011-08-29 10:45:44 | 日記
 ダイヤフラムの断面を図2.のように等分布加重w1を受ける片持ちはりと考える。


 断面の中央が中立面となり、この位置に布があることが
理想的である。
 布の弾性率に比較してゴムの弾性率はおよそ1/1000
程度(ナイロン:3.8x10²、ポリエステル:15x10²kgf/mm²)
であるから曲げモーメントに対する抵抗力は無視できます。
 しかし、布を中立面として上下のゴム層の厚みが異なると
収縮量の差か生じ、厚みの厚いほうが収縮量が多くなり厚
みの厚いほうに中立面が曲げられます。
 片持ちはりの最大曲げモーメントは固定端に生じ
    Mmax=-wl²/2
 で表される。
 このはりに曲げモーメントが作用すると内部に正負の互い
に逆向きのモーメントが発生して釣り合いを保つというのが
材料力学にあります。
これらの計算式を拝借すると
 曲げモーメント=曲げ応力σx断面係数Z   
 Z=bh²/6(mm³)
断面2次モーメントΙ、材料(ゴム)の縦弾性率をEとすると
最大たわみは先端となり最大たわみδmax=wI³/8EI(mm)

 さて、たわみ量が構成材料の縦弾性率に反比例すること
からゴムのモジュラスの小さなほうが加重に対して屈曲し
やすい。

 今中立面とA面に布が2層あるとするとその中間にある
ゴムの縦弾性率は布に比例して小さいのでEの値は布の
弾性率となり同一荷重によるたわみ量は小さくなる。
A面にPTFE(50~60kgf/mm²)を中立面に布をおく断面
構造では弾性率の大きい布の位置が中立面となりPTFEの
伸縮応力に屈曲性が依存するようになります。

 成型されたダイヤフラムはその形により変化しにくい
ところがあります。
図3.に示す部分であります。



 このような部分を変形させようとする応力(曲げ、伸張、
引き裂き)は極めて大きくなります。

  http://www.nagashima-pk.co.jp/

ダイヤフラムを製造する金型の鍍金の必要性

2011-08-29 09:24:01 | 日記
 ダイヤフラムを製造する金型の鍍金の必要性は
当然製造時の離形性能の向上、製品の表面の平
滑性、ゴム自体から発生される腐食性ガス、液体
などからの防御、洗浄性向上、接着剤からの防御
などがあります。
 
 特に塩素系ゴム、又はフッ素系ゴムなどは、鍍金
をしないと金属の表面にすぐに錆びが発生いたしま
す。
 
 また弊社で製造しているダイヤフラムの多くが複
合材なので何種類もの接着剤を使用しております
ので、それらからの影響を最小限に防げます。
 
 鍍金は、おおむね硬質クローム鍍金を使用してお
りますが、細部が多く硬質クローム鍍金が乗りにく
い時は、他の鍍金も使用いたします。

http://www.nagashima-pk.co.jp/

ダイヤフラムの外観へのこだわり

2011-08-26 10:04:39 | 日記
 弊社のダイヤフラムを見ていただけると、他のゴム製品
との違いがあります。

 それは表面が光っていることであります。大げさかもし
れませんが、金型の表面は出来る限り鏡面に近く磨いてあ
り、その上に硬質のクローム鍍金を処理しておりますので、
ゴム表面の状態は非常に滑らかであります。

 手で直接触ると指紋がすぐ付く状態であります。

 これは成型時にゴムの流れを良くする効果と、金型を常
時清浄な状態に保ちやすく、異物混入を防ぎ、製品の付加
価値も向上いたします。

 このように弊社では、成型時可能なものは毎回金型を洗
浄して成型しております。

http://www.nagashima-pk.co.jp/