ダイヤフラムの株式会社 永島パッキング製作所

ダイヤフラムについて、設計、制作の様々な情報を発信しております。

テフロンの基礎知識 2

2011-09-30 08:53:55 | 日記
耐熱特性

 フッ素樹脂は難燃性で優れた耐熱性を有します。
特にPTFEは、常用で260℃、瞬間的短時間では300
℃で使用可能であります。

 ダイヤフラムとして使用を考えますと、高温に
なると強度が低下して、伸びやすくなり、実用域
は実証実験が必要になります。
 
 耐薬品性
 フッ素樹脂は、いずれも化学薬品に対して優れ
た対抗性をもっております。PTFEは、フッ素ガス、
三フッ化塩素、溶融アルカリ金属等を除くほとん
どの化学薬品に対して侵されません。
 
 電気的性質
 フッ素樹脂は電気的特性が良好で、高周波特性
も優れております。
 PTFEは広い周波数領域にわたって比誘電率、誘
電正接が一定で絶縁物中で極めて優秀であります。

 対磨耗特性
 PTFEは摩擦係数が優秀で他のフィラーと配合す
る事により極めて優秀な性質を持つこともありま
す。

 非粘着性
 フッ素樹脂には得意な非粘着性があり、非常に
優秀な数値を示します。

つづく

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テフロンの基礎知識 1

2011-09-29 09:22:17 | 日記
 本日からテフロンについての基礎知識を暫く
少しずつ投稿してゆきます。

 フッ素樹脂は


PTFE
FEP
PFA
PCTFE
ETFE
ECTFE
PVDF
PVF
 等を指します。

 これらは、優れた耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性、
高周波特性等を持っております。

 これらの違いは、炭素とフッ素原子からなるポリマー
炭素とフッ素と水素からなるポリマーの違いにより特
に違いが生じます。
 
おのおのの特性は、他のHPの資料などを参照してく
ださい。

 フッ素樹脂の優れた諸特性は、フッ素と炭素原子の間
の強い結合エネルギーによるもので炭素の主鎖の周りが
全てフッ素原子で取り囲まれているPTFE(テフロン-
デュポンの商品名)が最高の諸特性を持っております。
  
    
    つづく

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ダイヤフラムの設計者の話をお聞きして思った事

2011-09-28 09:15:46 | 日記
 昨日は、ある開発担当者とお話しする機会がござい
ました。

 実際は、なかなかゴムについての実情なども情報が
少なく苦労しているのが現状のように思われました。

 ダイヤフラムを考える時、私はその設計で使用する
部材についの基礎知識が非常に重要のような気が致し
ます。

 実際私がお話しても、言葉足らずで十分吸収するの
は難しいと思われますし数少ないですが、それらが書
かれた専門書が存在するので、そっれらを参照するの
が得策だと思われます。

 しかし、ダイヤフラムを考えてる時間に制限がある
と思われるので、実際非常に難しいのではないかと思
いました。

 そのような方に少しでも参考になるようブログを現
在投稿しております。

 過去投稿分に参考になる部分も少しはあると思いま
すので参照してください。

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ダイヤフラムの新規開発

2011-09-27 08:47:51 | 日記
 ダイヤフラムを新規に開発するのに掛かる時間は、一様
に大変時間を要します。

 使われるタイプによりますが、特に多品種の複合してあ
るダイヤフラムですと、お互いの部材の接着信頼性、これ
などは耐久試験と同時に考えないとならないため非常に
難しいと思われます。

 また、用途によっては、その不変性なども求められます。

 これらを満足する完成品が出来るまでには、半年~1年
ぐらいは、通常開発に時間がかかるようです。

 また、常に新しい技術、素材などが求められる事が多い
ので、弊社としての技術力向上にも、大いに役立ちます。

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大震災の影響

2011-09-26 09:14:50 | 日記
 大震災の影響で原子力の電力供給不能の為、全国各地
での火力発電所の可動が急がれていましたが、何とか今
年の夏は乗り切れた状況です。

 各方面の電力使用量削減の結果だったように思います
が、日本国民はがんばる人々の集合体のように思います。

 さて、弊社は各種プラント用の調節弁も製造しており
ますが、ここに来て、生産が間に合わなくなってまいり
ました。
 
 非常に有難い事でございますが、材料の繊維(ナイロ
ン織物)の供給が間に合わなく、現在φ400以上の大型の
ダイヤフラムが製造不可能な状態になっております。

 φ400未満の材料は大型の端切れなどで対応できます
が、なかなか需要に間に合わない状況であります。

 弊社も全力で製造を行い、少しでも震災復旧の手助けが
出来ればと思います。

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