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ダイヤフラムの株式会社 永島パッキング製作所

ダイヤフラムについて、設計、制作の様々な情報を発信しております。

ダイヤフラムの補強繊維(基布、布) 3

2017-09-28 10:51:19 | 日記
東京でダイヤフラムを専門設計製作している永島パッキング製作所の
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今回は、一般的な織物(基布、布)を説明いたします。

まず、織物とは、糸を経(縦) 糸と緯 (横) 糸にして織り上げたもの。糸の種類や太さ,あるいは組織の仕組み方,織り方の密度,

さらに用途などに応じて多種多様な織物がある。また、英語風にテキスタイルまたはテクスタイル(英語:textile)とも呼ばれる。


(多摩の産技研でケブラー繊維を使用して織物を織っている織機)

 基本的には、ダイヤフラムに使用される織物は、平織と呼ばれる縦糸と横糸を交互に織ってあるのも、たとえば、

ワイシャツの様な折り方の織物を使用いたします。

下の図では、(1)の、赤糸が縦糸(2)の青糸が横糸です。一般的には、(1)、(2)の糸は同じ太さを使います。
 

 織物の規格は業界的には、密度で表し、1インチに縦に何本、横に何本糸が使われているか、また、その1本の太さで表わします。太さの単位をデシテックス(以前はデニール)といいます。

 デシテックス:10,000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものです。10,000mで、重量が、Nグラムの場合、太さはNデシテックス(dtex)となります。

 デニール  :9,000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものです。

 また、強度的には

      引張強度(N/cm)

      引裂強度(N/cm)

      破裂強度(MPa)

      引張震度(%)



 等を各織物で測定いたします。

  ダイヤフラムで使用される織物の選定には、使用温度、使用雰囲気、使用強度、伸び、破裂強度等を考慮して選定いたします。
 
 次回は、実際の選定について考えます。

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ダイヤフラムの補強繊維(基布、布) 2

2017-09-27 09:11:27 | 日記
東京でダイヤフラムを専門設計製作している永島パッキング製作所の
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今回は、補強繊維(基布、布)の種類を説明いたします。

まず、ダイヤフラムに補強繊維(基布、布)が使用されているかの確認方法を述べます。

 1.ダイヤフラムは通常外径は抜き仕上げで加工しておりますが、

  その端面を拡大して布が入っているか確認いたします。
  
  ただの目視だと確認できない事が多いです。

 2.ダイヤフラムを延ばしてみる。(引っ張ってみる)通常平織の補強繊維(基布、布)が
   
  入っていると、手で引っ張ったぐらいですと伸びません、しかし、織物ではなく

  編み物(ストッキングの様な伸縮性のある物)の場合は、伸びてしまうので、1で

  確認してください。

 3.ごくまれに、端面からの毛管現象を嫌い、端面まで布を入れないで制作している

  ダイヤフラムがあります。こんな時は、1枚犠牲にして切断して調べます。

 では、今回の主題である、補強繊維の種類(材質)です。

 ①.  6ナイロン、66ナイロン

 ②.  ポリエステル
 
 ③.  アラミド

 ④.  ガラス

 大体4種類の素材が使用されております。

 弊社ではガラスを除く他の3種類でダイヤフラムの補教繊維(基布、布)としております。

 各素材に関して説明いたします。

   ①の6ナイロンは古くからあり最近は、66ナイロンに変わりつつあり、
    
    性能も強度、耐熱等の点で優秀です。

   ②のポリエステルは別名テトロンとも呼ばれ、伸びがナイロンより少なく、
    
    耐熱性も多少上回ります。

   ③のアラミドはパラ系とメタ系とがあり、パラ系アラミド繊維は強度が非常に強く

    防弾チョッキ、自動車のブレーキパッド、タイヤの補強材、光ファイバー等に使われていて

    動きの小さダイヤフラムに使われており、メタ系は伸びが小さく耐熱用に使用されています。

  各素材は色々な織り方、編み方で織物、編み物があり、使用用途に最適な物が選定されます。

   次回は特に一般的に使用される織物について説明いたします。

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ダイヤフラムの補強繊維(基布、布) 1

2017-09-26 10:55:35 | 日記
東京でダイヤフラムを専門設計製作している永島パッキング製作所の
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 暫くぶりに公式ブログを更新してゆきます、宜しくお願いいたします。

今回からダイヤフラムに必要不可欠である補強繊維(基布、布)について

ブログを更新して行きます。

 まず、ダイヤフラムゴムで、ゴム単体の物もあります。

これは、だいたいエアーポンプのように回転数が速く、モーターに直接クランクなどで

つながり1500,1800rpmの速度で微動しエアーを移動するために使われていて

繊維(基布、布)で補強すると動かなくなるためにこれらのダイヤフラムは除外致します。

 繊維(基布、布)で補強する目的は、ゴム単体では、圧力を与えると伸びてしまう為であります。

ダイヤフラムは駆動するうえで、最低限の伸びだけで後は変形して動作してると考えてよいと思います。

ゴムを使う目的は、隔膜部分全体のシール効果であります。

隔膜内側と外側を完全に遮断して取り付け部分のリークも予防しています。

ゴム単体では、伸びてしまい、耐久性が無いとき、もっと圧力をかけて使いたい、

定量性を持続させたい時などに、補強繊維(基布、布)を使用いたします。

次回は、補強繊維(基布、布)の種類を説明いたします。


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機械要素技術展にダイヤフラムを出展致しました。

2017-06-27 09:07:03 | 日記
今年度も品川区のバックアップを戴いて東京ビッグサイトにて、3日間、機械要素技術展に出展致しました。
今年度は、特に事前に弊社HPよりダイヤフラムのお問い合わせを頂いておりました企業様のとの商談が多くあり、全国からご来場いただき、誠に感謝しております。
 また、会場内でもダイヤフラムのご質問、ご相談を多くいただき、今後の対応に尽力いたします。
1年に1回のビッグサイト出展に必ずお目にかかれる方も多く、以前に大変お世話になった方々のご来場など私にとっては、とても有意義な時間でした。
来年も品川区より出展出来るよう頑張ります、今後とも宜しくお願いいたします。