合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

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Aikido 【日本合気道鴻心館12/24】

2013年12月24日 | 雑記
【永遠の0】
・昨日は映画「永遠の0」を見てきた。
本は読んでいなかったので、ストーリーは良いと思う。
娘は本「永遠の0」を読んでいて、映画を見に行きたいけれど、一緒に
行く友達がいない、つまり友達は見たいほどの映画じゃないと言ってる
らしい。一緒に行くかと誘ったら(私は二度目になるが)
映画代を出してくれれば行くと・・・それはともかくとして
映画見ていて思ったところは・・
ゼロ戦の基地での訓練中、墜落事故があり
事故死したパイロットの名誉を護る発言を
したことから宮部久蔵が上官に殴られるというシーン。

戦いで死ぬのが本望なのに事故で尊いゼロ戦を失うとは・・・
というのが上官役の理屈。
 ―アメリカは物に対して魂をいれることはない、自然物にしろ人工物に
しても、それそのものに精神を見出すということはしない。
戦闘機はたんに物でありパイロットが大切だという考えが基本にある。
日本軍は、戦闘機(=ゼロ戦)はただの物ではなくてその物に魂を見出す。
アメリカの戦闘機は大量生産であり一つ一つの戦闘機は単に戦闘機でし
かないが、日本のゼロ戦は職人技的に作られた戦闘機であり単に戦闘機
という範疇を超えている。物に精神を見出し、物に魂を吹き込むのとい
う思いがこのシーンで一瞬頭に浮かんだ。(映画とは関係なく自然にそう感じた)
また、映画でゼロ戦が映ったある場面においては、まったく日本刀と同じだと、
ほんの一瞬だけれども日本刀への刀礼、それが脳裏に浮かかぶ
なぜかゼロ戦に搭乗するシーンと、刀礼が二重に映る。
(刀礼は、通常は、これから刀を使いますという感謝の意味もあり そうするものですが)

宮部の孫役、三浦春馬がコンパの席で、隣席に座って
いる男友達との会話のやり取りがあった。それがもとで三浦春馬が途中席を立
って一人帰ってしまうシーン

特攻=自爆テロだとその隣の男友達は簡単に言ってしまったことが一つの原因。
特攻と自爆テロが同じようなものだと簡単に言っている場目を見ていて、頭に
浮かんだことが、以前ヨーロッパ人に『合気道は力を抜くこと』だとパーティー
の席で言われたことでした。
確かに大まかに合気道を捉えればそう言えなくはないけれど。
それを合気道全般に解釈すれば、全くの誤りとなります。
またたいした練習もしていないような(手をすぐに差し出してきたので、これは大し
た人ではないと一瞬でわかった)外国人に教えられる筋合いはなかったので(私が合
気道を知らないと相手は思っての発言ですが)。話題をすぐに変えたものです。
合気道の表層を見ての軽い発言は、相手がよく精通していれば恥じをかきます。
まぁそんな事を一瞬思い描いて映画をみていました。
 自爆テロと特攻隊は、1つしかない自分の命を犠牲にして対象を破壊するという点(事実上)
は同じだと思います。しかし
其だけを見て同じようなものだと判断するのはまともではありません。
1つの事実上の点が同じだからと言って全てが同じだと言えないからです。
今の小学生がため口で礼儀がなってないからと言って、現代の子供はダメだと全否定するのと
かわらないからです。
1つの事実を上げて結論を出すのがいかに間違ったこと(真実ではない)かが分かります。
事実=真実ではありません。こんな例はいくらでもあります。
 こういうワンシーンでパッと感じたことでしたが、きちんとした場で話す場合は
何事もやはりある程度知っておいてから話すことが大切です。一から十まで分かってい
れば、一つの事実をあげられても、それが複数の事実より導き出した真理との関係から
その事実はこうですよという事ができます。

③戦争体験者の話を聞くこと
私も来年ゴールデンウィークに岡山県で、大東亜戦争に行かれた86歳の方とまたご一緒
する予定があります。今年も同じホテルの部屋で二人で泊まりました。
お茶を私が入れながら呑んでいるときに戦争体験など他の話もしてくれました。
私以外の人は、そんな爺さんと二人部屋になるのは窮屈なのでしょうか・・多分そんな
ところですが、私は戦争の体験話を聞けるのでとても楽しみに来年を待っているところです。
この10月は親戚の91歳の方のお宅を訪ねた時にも戦争時の話を聞きましたが、なかなか
話してはくれません。しかしこちらが真剣に聞いていると思われたら、ポツリポツリと
貴重な体験を話してくれるものです。
その時は私が合気道をしていることをご存じで、「ワシに合気道って何なのか教えてください」
と言われたので柔道とあわせて簡単に説明させていただきました。戦争の話は、
私は興味本位で聞きたいのではなく、その時の精神(=魂)に触れたいという思いから
実際目の前にしてお聞きしたいと思っています。
特に一対一で話を聞けば、凄い迫力が伝わってくるものです。
聞いていて涙が出ることもあります。もと軍人の方から実体験が聞けるのもあと10年
もないでしょう。とても残念な気持ちです。

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