・アユ
鮎は何科かというと、
キュウリウオ科アユ亜科というふうに
「原色日本淡水魚図鑑」(全改訂新版)にはありますが
本当のところは分からないというものだそうです。
アユ科アユ属というふうに分類もしているみたいです。
学的にはいろいろな考え方があるかもしれませんが
私は、四国、紀伊半島の鮎しか釣らないため
この地域の鮎は
ほぼ差異はないものとおもっています。
・アユは基本、石の藻を食べます。
しかし、大水がで藻が飛んでしまう(流されて川が白む)と
一時しのぎのために、動物性たんぱく質を
喰うという状況になります。
それが
海部川の河口付近の鮎釣りにおいても
私も20年以上通っていて
納得できることです。
もちろん、
平水時でも鮎は餌で釣れます。
餌は、しらす干し(堺ではチリメンジャコと呼んでます)を細かくした
ものを使います。
撒き餌も、基本同じです。
海部川では付けエサは、
ノレソレを基本使います。
熊野川の鮎餌釣りでは、
撒き餌には、パン粉を混ぜていますが
鮎は、パン粉は食べません、あくまでも
つなぎとして
パン粉を使っているだけです。
ではという事でご飯粒はどうか?
古事記には、
『飯粒(いひぼ)を使って年魚を釣る』とあるみたいですが
実際にアユは「飯粒」は食いません、
100%喰わないかといわれると
ちょっと
しかし
ほぼご飯粒で釣るのは不可能です。
では、
餌で釣れる鮎というのは、
増水などでコケが水流で飛んで、どうしようもない時
産卵期(今頃)に餌をくい
釣れるという事です。
川那部 浩哉(かわなべ ひろや )
(京都大学理学部動物学教室生態学研究室)
著作、『アユの博物誌』には、
高知県では(現在は不明)五月ごろからちりめんじゃこを淵などに撒いて
鮎に餌として認識させる実験を
他の河川(餌釣りをしない地域の川)したいと書いていました。
餌釣りは、
私の経験から
高知県・徳島県・熊野川(和歌山県)でしかありません
おそらく
川那部先生は、川に普通にある「藻」にかわるエサが
鮎の食性に関係し
高知のように、アユが7月にでも餌(じゃこ)に食いつくのか調べたかったのかと
思います。
真意は分かりませんが…