合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

美しい武道それが合気道《明月会ブログです》

Aikido 【日本合気道鴻心館 1/17】

2014年01月17日 | 合気道
☆平成26年1月17日(金)
【合気道の未来 その2】
―合気道を考える―
 前回、合気道は健康法としても人気があると書いて終わりました。
これは合気道は本来、武道としてある姿が本当だけれども、健康
法的性格も一面として単にあるというだけです。
では武道としての合気道はどのようなものかという事ですが。
残念ながら現代の日本社会では武道として(覚悟をして)学ばれて
いる姿はほぼ存在しないと言わざるを得ません。
自分の身を護る、または家族を護るという目的(護身)で学ばれて
いるのが最高の精神形態だと思われます。
それはそれで良いと思いますし別に異論はありません。
これは日本の中で学ぶ(現代の社会環境のなか)のですから、国家
レベルの必要性で学んでいるのではなくて、個人レベルの護身と
いうことで学んでいる人が大部分だということです。
まぁしかし、人間は時代とともに変われます。
大政奉還~日清戦争までの日本を考えれば分かる通りです。
太平の江戸末期に全てが平和ボケした武士だけではなかったこと、
植民地にならずに明治維新から日露戦争まできた歴史を考えれば
平和な時にこそ人間力を磨いておかないと国としてどうなるか歴
史が教えてくれています。
「それはそれで良い」と言ったのは、合気道を始め空手や剣の道、
柔術や柔道などの武道が学べる平和な時代(現在国内にいる限り)
にいることを実はとても感謝しないといけないという事です。
その平和な中で、人によっては、最高の精神を創れる武道を正々
堂々と学べますよという事です。
楽しく暮らせればいいと私は思いますが、楽しい中にも真剣に、まじ
めに武道を追求する人が合気道の世界で0.1%でもいてくれれば良いな
と思っています。
武道一般の定義は、簡単にいえば「命をかけた勝負の道」です。
今の日本で、命をかけた勝負などどこにもないから・・・という
考えの人も確かにあります。
しかしながら、私の考えは、時代がたとえそうであっても、合気道を
はじめ武道を時代の軟弱さにレベルを落として身に付けたいとは思いません。
個々の武道を創った先人、先達に失礼だと私個人としては思います。
それは、私自身が思っているだけなので、人に強要はしませんし説
くつもりは一切ありません。私は宗教家(無宗教)ではありません、だから
皆全員に武道的に合気道をしましょうとは言いません。
ですから目的に合わせて指導していきます。ただし私たち指導者はきちん
とした目的でいること、ここでは武道としての「合気道」を探求すること
を忘れてはいけないということです。

合気道の未来 その3へとつづく

【第九回 日本合気道鴻心館演武大会の1コマ】
平成25年12月撮影

大会の開会式直前の様子。
道場名のカードを掲げて集合を呼び掛けているショットでした。
演武大会も毎年の歴史を地道に積み重ねていっています。本年は記念大会。
そうです節目であり大切な大会となります。各道場でも練習に熱が入り、は
やく12月がやってこないかと待ち遠しい、そんな心待ちにしている次第です。
私も合気道の演武をしたくてウズウズしていますが、今よりもさらにレベル
UPをしてまいりたいと思っているところです。
少年部合気道の生徒の中には、信じられないくらいに、とても合気道が好きな
子供が何人もいてくれています。
夢のようですが、私はとてもうれしく思っています。なんでそこまで好きなんだ
ろうかと私が見習いたいくらいにです。
これは私のところの指導員からの話で聞いていますし、私も審査会や大会で実感
するところです。
そういう意味でも大会が待ち遠しいのです。

【合気道にも共通するなあ・・・】
合気道の型の中での合気技で(使い方)は、たとえ効かなくても
正しい方法をもって、形にしろ感覚にしろ何でもそう、やらない
ことには成功しないものです。
「成功は直前まで見えない(あと一歩のところであきらめていないか)」
ということです。
「イチローに学ぶ【天才】といわれる人間の共通点」河出書房新社 児玉光雄著 
この書にはこうもかいています。
引用―
「成功というのは、時刻表のないバス停でバスを待っているようなもの
。いつかバスが来るという期待をもって忍耐強く待っても、バスが来ると
いう保証ははまったくない。《ひょっとしたら廃線になってしまっている
もしれない》という不安が心の中に湧き上がってくる。だから、ほとんど
の人が待つ忍耐を放棄して、《成功のバス》が来るバス停から立ち去って
しまう。」
これは合気道における合気技習得の秘訣です。
この書には続きでこうも書いています。
―引用―「努力をすることは誰でもできる。しかし、成果の見えない
努力を長期間やり抜くことは、それほど簡単なことではない」
この書を手に取った時は、なんてべたな言葉を並べてるんだと思ったりもしたし、
またこの著者は京都大工学部卒と裏表紙に紹介されていたので、どうせインテリ
の書いた本だろうぐらい思ってパラパラと拾い読みしていた。そうしたら
知らず知らずににツボにはまってしまって会計をすませていたという本です。



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