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Lab時々Border

ドッグランオーナーの独り言

犬が咬むということ

2010年11月30日 | ささやき
犬の問題行動のひとつとして咬み癖がある。
先日も札幌動物管理センターに咬み癖があるという理由で3歳のトイプーが
放棄(捨てられ)ていた。度々このような理由で放棄されているのを見かけます。
センター職員の印象では「とても人懐っこい」がいやなことをすると「咬んでくる」
ということでした。
犬は本来、人間に従順な動物でけして人を咬むようなことな無い。まれに病気や防御の
ために咬むことはありますが、殆どは犬の要求に応え過ぎ、わがままに育て
自分の立場が上だと学習した結果です。家族以外の人にもこのような行動をすると
いうことは、犬ということを忘れてしまっていることでしょう。そうしたのは全て
捨てた元飼い主です。最近この手の小型犬が本当に多い・・・
犬は信頼できるリーダーのもとで生きることが一番安心できます。
人間よりもとても小さい体で自分がリーダーとなって生きていくのは精神的にも
相当なストレスが掛かり、むしろ可哀想でとても不幸なことであったでしょう。
「犬はカワイイだけでは、可哀想なのです」

「犬に対して咬む」という犬もいますがそれは犬としては「吠える」と同じ位、
普通の行動でそれほど問題ではありません。(咬まないに越したことはありませんが)
人間と共存していく時に「犬を咬む犬」は人間がコントロールすれば良いが、
「人を咬む犬」は人間社会では不都合が多く問題です。その証拠に訓練所で「犬を
咬む」という理由で預けられている犬を私は見たことがありません。それに「犬を見る目」
を持っている訓練士さんは「犬を咬む犬」は直せないと言います。それは本能的に由来する
からです。逆に「人を咬む犬」は育てた飼い主が作り上げた行動なので直すことが
可能なのです。しかし、立場が逆転してしまった犬に「人間が絶対」と思い出させるには
相当厳しい訓練をしいられます。
実はウチには「犬を咬む犬」がいます。だけど、非常識の犬しか咬まないし、
病院でも無抵抗で診察できるし、爪も切らせてくれるし、訓練競技会の会場にもいけるし、
ディスクの大会にだって出られるし、全く不都合はありません。

3歳のトイプーちゃんは引き取られて行った様ですが、犬本来の性格に戻るには、
生きた分だけの時間が掛かるかもしれません。
新しい飼い主さん、ガンバッテ!! 犬は必ずわかってくれますよ。

去勢・避妊手術は本当に必要か?

2010年11月25日 | 思うこと
犬の去勢・避妊手術をするしないは、いろんな意見があり
賛否両論だと思うけど、飼い主さんの犬とどう暮らしたいか、
飼い主さんの犬を飼う能力、環境の問題等ケースバイケース
ではあるねと思います。
私の個人的考えは、去勢はケースバイケース・避妊は絶対すべきです。
「どうして、オスはしなくても良いの?」 答え:自分には付いてるから。
ではありません!

まず、手術することによるメリットはどちらも将来的に繁殖系の病気のリスク
が軽減されます。
オス犬:精巣腫瘍、肛門周囲腺腫、前立腺肥大、会陰ヘルニアなど
メス犬:子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、鼠径ヘルニアなど
それと、オス犬だと闘争心やマーキング行動の軽減が期待でき、メスだとヒート中
の出血のことを考えなくても良いなどがあります。

で、正解は「ウチのボーダーは去勢してないからです!」
結局てめ~のことかよと言われそうですが、それには理由があります。
それは手術によるメリットで闘争心が損なわれると困るから、なぜなら彼は
「ディスクドッグ」だからです。他にもアジリティやってる子達も未去勢は多いですね。
その代り、リスクは相当あります。フィールド系の犬は訓練も相当入れて
無駄に攻撃性を出さないようにいつも訓練します。彼はまだ2歳ですが
これからもしも自我が強力に目覚めて制御できなくなった時は去勢するつもりです。
一般の方が普通に家庭犬として飼うんだったら、特にオスは手術した方がメリットはかなり
大きいです。
よく聞く、手術しない理由で「無駄なものは付いていないんだから自然にするのが良い」
とか言う人もいますが、そもそも犬が人間に飼われていることが犬からしたら自然じゃ
ない訳で、放し飼いで好きな時に交配して歩けるならまだましですが・・・
「ウチの○○ちゃんのお嫁さん(お婿さん)をもらってこの子の子供が欲しいの」
なんて言う特に小型犬の飼い主さんも沢山います。???まあ、繁殖に関することはまた
後日書きますが、私個人の意見としてはペットショップで売るんならせめて、
去勢・避妊済みで販売すれば、色んな面でイイと思うんだけどね~
あまり深く書くと・・・   結論:手術した方がメリット大・特にオスは◎

散歩しましょう。

2010年11月22日 | 独り言
ショップのおねえさんに「この子は散歩しなくてもいいですよ~」なんて言われて
本当に散歩しない飼い主さん。犬を飼ったら散歩ぐらいしましょうよ。
確かに、部屋の中で走り回っていれば、運動量的には足りる犬種もいるでしょう。
だけど、子犬が心身共に健康に育つためには絶対必要です。まして親兄弟から
生後すぐに引き離されたなら、なおさらです。
飼い主さん(人間)との服従関係を築くためにも有効です。

ですが、こんなのを散歩と思ってる人は、しない方がマシかも・・・
1.よくわからん、ハンモックみたいな風呂敷に愛犬を入れ肩から提げて歩いてる人。
2.フレキシブルリードにハーネスという最強アイテムを愛犬の身につけ、あっちに
  ビローン、こっちにビロ~ンと歩いてる人。
3・面倒くさいのか、散歩代わりに毎日のようにドッグランへ行く人。

1.犬の散歩ではありません。もはや、犬という重さで自らに負荷を与え、
  健康増進のためトレーニングしてるに過ぎません。
2.フレキシリードはそもそも、広い場所で遊ばせる時にロングリードの代わりに
  なる便利グッズみたいな用途で出来たもので、ハーネスは首輪が抜けやすい
  犬種の為に使用されていた物です。これでは犬は何にも負荷が掛からず
  いつもただ自由に歩きまわってるだけです。
3. これは飼い主さんとの服従関係が出来ていなければ絶対やってはいけません。
  幼少期に繰り返して経験することで自由を学習して成犬期には制御不能に
  陥るでしょう。
  2と3の重複も良くありません。散歩はいつも自由に歩き回り、時々ドッグ
  ランで自由に遊ばせてもらえることで行動の確認をしていることになり、
  「やっぱり、自由でいいんだ」と、強化しに行くようなものです。

こんなことを言うとウチに誰も来なくなるかも・・・
だけど、幼少期の犬と服従関係が出来ていない犬にはドッグランは正直おすすめ
できません。服従関係がしっかり出来ていれば毎日ドッグランでも全然OK
です。ちなみに、ウチの犬たちは今、殆ど散歩はしていません。

散歩は毎日の事だから、繰り返し行うことで犬は学習を強化していきます。
ですから、間違った散歩または散歩しないことで人にとって都合の悪いことを
学習していき、正しい散歩は服従・信頼関係を強化していきます。

普段きちんとした散歩をしていれば、ストレス発散のために自由運動を
時々入れることは、信頼関係の強化にもつながると思います。

なぜ、そうなるの?

2010年11月19日 | 独り言
犬の問題行動(吠える・咬む)とは、犬としては正常な表現であっても人から見ると
かなり都合の悪い行動といえます。その行動が飼い主の擬人化した対応や育て方に
あるなら、直ちに改める必要があります。
ショップから来た、生後1か月余りの小型犬はあまりにか細く、弱々しく、大切に
しようとするあまり、全ての要求を満たしてあげたり、犬の言いなりになっては
いませんか?その結果、犬の自我がドンドン強くなりわがままになり、わがままを
継続して学習してきた犬は生後1年を迎える頃には、要求が通らないと、吠える、唸る
やがて咬みつく行動に出ることでしょう。
そうなったら、素人レベルで直すのは、殆ど不可能です。まして、そうさせた張本人
では、完全に不可能でしょう。
今の時代、情報が氾濫していることも問題行動が助長されているのではとも思います。
間違った情報も氾濫しているからです。ネットもしかりですが、
ショップのおねーさんは「この子は散歩もいらないし、飼いやすいですよー」なんて
アドバイスしてくれるし、この手の飼い主さんは類は友を呼ぶといいますが、コミニュティー
を好み、そこでは、変な理論がまかり通りドンドン増殖していきます。
何か問題行動の予兆が起きていても抱きかかえることでその場をしのぐことが
出来ることも要因でしょう。気がついたらもう、手遅れなんてね。
犬を飼う上で、普通の行いをしていればそこまでおかしくならないのに・・・
誤った思い込みと、先入観は物事をマイナスへ働きかけてしまいます。

小1プロブレム対策

2010年11月18日 | ささやき
ニュースでやってましたが、なんでも小学1年生の問題行動の
対策をお偉いさんが集まって練るんだと・・・
問題行動の原因は「我慢が出来ない」「約束を守らない」らしいです。
要は、幼少期に甘やかされて育ったからですよね。
言い換えれば「わがまま」「言うこときかない」ってことだよね。
これは犬の問題行動となんだかソックリですね。
生まれて間もなく、親や兄弟から犬の社会化を学ぶこともなく
ショップのショウケースに入れられ「小さくてカワイイ」なんて言われて
買われていき、後生大事に犬という立場もどこか行き、擬人化され育てられた
犬はやがて、何かしたいと思えば吠えまくり、名前を呼んでも来やしない、
しまいには都合が悪いと牙をむき、咬みつくといった行動に出る犬が出来上がってしまいます。
そうなってしまったら、人間社会に共存していくには都合が悪い訳で
問題行動を起こす犬というレッテルを貼られてしまいます。
こんな厄介者は捨てちまおうと・・・子供はそんなに捨てられないけど犬は結構そんな
理由で捨てられちゃうんです。
困った、困ったと言って訓練士さんの元を訪ねる人はマダましです。
でもね、子供も犬もそうなっちゃったのは全て親(飼い主)の責任、育て方の問題なんです。
それに気がつかない親(飼い主)が多すぎます。
犬も子供も最初は何もわからないのです。だから、きちんと親が教えていくのが普通です。
子供は小学校行くまでには親が最低限のことは出来る様に教育し、義務教育で
いろんなことを学んで大人になるから、算数や読み書きくらいは当然できるでしょ
だから、人間社会に違和感なく生きていけるのです。
犬は1年余りで成犬になってしまいます。だからその間に犬として人間と共存して
不都合のないように飼い主が育てて行かなければダメなんだと思います。
犬は義務教育がないから飼い主が(しつけ)として育てないといけません。
どうやって育てるの?って疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、答えはカンタンです。
犬として普通に育てることです。犬としてね・・・
そうすれば、そんなにおかしな犬にはならないと思います。
犬は、とても順応性が高い生き物ですから。


あくまで私の個人的見解です。文句、反論は一切お引受けいたしません。
あしからず・・・