Lab時々Border

ドッグランオーナーの独り言

小さな巨人、チワワン

2011年01月27日 | ささやき
先日、札幌動物管理センターの放棄犬情報に「人を咬んだ」という理由で
放棄(捨てられた)されたチワワが居ました。(もう、引き取られて行きました)
そんな理由で捨てられていては管理センターはチワワンだらけになります。
私もチワワンには何度も本気咬みされたことがあります。まあ、チワワンごときに
咬まれても少し血がでるだけですが・・・
人を咬んでしまう犬になるのは、ほとんどが飼い主の飼い方の問題ではありますが
チワワは小さいだけで簡単に変える生き物では無いということを知ってほしいのです。
小さくても立派な犬なのです。2010年のJKC登録数は第2位の76000頭余りが登録される
人気犬種ですが、ショップのねーちゃんの決まり文句「散歩はいりませんよ~」とか
「小さいから手がかかりませんよ~」なんて言われて、本当はハムスターかモルモット
なんかがしっくりくる様な人までが、うっかり買っちゃたりするもんだから始末が
悪いのです・・・
本来、チワワという犬はあの小さい体からは想像できない程のライオンの様な勇気を
持ち、人をあざむく様な高い知能を持ち併せています。
ですから、気に入らないことがあると人だろうが大型犬だろうが攻撃していきます。
近頃、アメリカで行われた「シーン別の咬む犬種」というアンケート調査では
「他人を咬む」第2位
「飼い主を咬む」第3位
「他犬を咬む」第5位が堂々チワワンとなってます。
ちなみに、アメリカでは日本ほどチワワンは人気がなくAKC登録数は第13位なので頭数は
少ないけれど咬む犬は多いということです。それと、私が聞いた範囲での「犬同士の
咬傷事故」で咬み殺された犬のトップはチワワンです。たぶん、攻撃を仕掛けて逆に
やられてしまったのでしょう。
知能もとても高いことからアジリティーをやらすと覚えも早く向いているという説も
ありますが、片足を上げてク~ンと鳴いて注目を集めたり、ブルブルと震えて見せ
哀れな被害者を装ったりと知能犯的な行動もお手のものです。
そんなチワワン達は家の中でたっぷりの愛情で育てられ、社会性を無くし、
外では自分より大きな犬にも自らの大きさを自覚せずに対等な態度で挑んでいき、
痛い目に遭ってしまうでしょう。そうなった場合でも、いくらチワワンが先手を打ち
挑発したとしても、体の大きい方が悪いとされる不公平なことだけどなぜか、
そうなってしまう。だけど、命にかかわることになったらどうでしょう?
咬んでしまった犬も成り行きで殺処分なんてことになったら、自分の犬のせいで
2頭の命が失ってしまうかもしれないんですよ。
そうならない為にも小型犬だからといってハムスターみたいに育てちゃいけないし、
安易に買っても(飼っても)いけません!
キチンと社会性を身につけることは重要です。社会性が十分に養われたチワワンは
大型犬に無謀に牙をむいたり、吠えかかったりせずに慎重に行動できるようになり
それが自己防衛に繋がることを学習していきます。

チワワンは小さいからといってけして万人向けではなく、むしろ犬らしく躾けられる
飼い主さんはめったに居ないとも言われています。

キチンと育てた自信がない飼い主さんは外には出さないほうが、人にも迷惑かけないし
咬まれて、命を失くすこともないからそのほうがいいかもね・・・



人気犬種2

2011年01月06日 | ささやき
あけまして何日か経ちましたが、今年もよろしくお願いします。

ショップのお正月セールで犬を買っちゃったなんて人も結構いるんでしょうね。
実はウチの「ユキ」はその口で、フードを買いに行ったついでに4か月になって
売れ残り、サークルから飛び出そうな大きさになっていたのを5年前の1月2日に
買ってきました。今はショップにはほとんど行かないのでこんなことはしませんが・・・
でも後悔も失敗したとも思っていません。それはLabという大型犬でそれほど人気犬種
という訳ではなかったからだと思います。
ショップから人気犬種を買うのは私はハイリスクなことだと今は思います。もちろん、
全てではないですが1頭~5頭程しか産まない小型犬が年間9万頭も産れているという
現状、一体どうゆう繁殖をしたらこれだけの頭数が産れるのか?疑問と同時に
とても心配になります。
犬は工業製品ではないから、無理な繁殖は良い結果を生むことはないのです。
実際、人気3犬種では軽いものから重いものまで様々な遺伝性疾患を持った犬達を
沢山見かけます。遺伝性疾患はその名の通り遺伝性なので
疾患を持った犬を繁殖に使わなければいいだけなのに、その知識が無いのか、
モラルが無い繁殖者がブリーディングした結果なのです。
疾患だけではなく、性格も親の性格を受け継ぐことがあります。よく「ダックスは吠える」
と巷では言われているけど、ちゃんとした犬舎の犬はそんなにしつけなくても殆ど吠えません。
チワワも「いつもキバをむいて吠えかかってこない」し、トイプーも「キャンキャン
吠えて落ち着かない」感じじゃなく、とても落ち着いてます。それはなぜかというと
ちゃんとした犬舎では自分の所からは良い犬を産み出したいから、「ものすごく考えて
繁殖している」ただ、それだけなんですよ。

小型犬はよく吠えるイメージがあるけど、それはもちろん飼い主さんのしつけに対する
意識レベルの低さもありますが、かつて日本で人気犬種だったヨーキー・マルチーズ・
ポメ等の小型犬種が無理に繁殖されていた過去がありその時の良くない性質が固定化
されてしまったのではないかとの説もあります。
だからと言って、飼い主さんが「性格(遺伝)だからとか、そうゆう犬種だから
しかたない」と言っていてはそれまでです。
近頃は犬先進国のドイツでも「小型犬は散歩が少なくて済む」などの理由から
もてはやされ、体が小さいからという先入観がもたらす現象が起きているようです。
道端で小型犬に出くわそうなものならキャンキャンと吠えまくられ、近づいて手を
だそうなものなら、その犬は哀れな被害者を装い、飼い主の陰に隠れてブルブル震えて
みせる。こんな場の雰囲気を読めない犬の傍若無人な行動に周りはどこまで耐えられる
でしょうか?平気なのはたぶんそんな犬を溺愛している飼い主くらいなものでしょう。
こんな現象は、万国共通なんですね。しかも、こうゆう飼い主は周りがどう思ってるか
なんて全然気づいてないんでしょうね。きっと・・・