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Lab時々Border

ドッグランオーナーの独り言

おやつ

2010年12月22日 | ささやき
ウチでは犬たちにほとんど「おやつ」という物をほとんど、あげてません。
あげるのはトレーニング中に褒美や意識づけにあげるくらいです。
普段のご褒美はいつも食べてる「フード」を一粒あげてます。なぜかというと
トレーニング中にもらえる「おやつ」は普段は食べないのでトレーニングで上手く
できた時にもらえることで、効果的に強く印象づけることができるからそうしてます。
チョット、セコイ話ですけどね・・・

「フードのあげてる量は少ないのに全然やせないの」なんていう飼い主さんがよく
いますが、聞くと「おやつ」はチョットだけなんだけどね~なんて答えが返ってきます。
「おやつ」のカロリーって結構高いの知ってます?物にもよりますが1個で
10~50kカロリーなんてものもあります。普通5kgくらいの小型犬だと1日せいぜい
200kカロリー(もっと低いかな?)ぐらいがフードの摂取量なのでそれと比べると
「おやつ」のカロリーが意外と高いと思いませんか?
簡単な例えだと5kgの犬がジャーキー1本食べるとしたら、50kgの人間が
10本食べるのと同じような感じですよ。結構な量だと思いませんか?
まあ、ちょっとオーバーな例えですが太り気味を気にする飼い主さんはご注意を・・・

「普段のフードをなかなか食べない」なんていう小型犬はとても多いですが、
「おやつ」の与えすぎにも原因があるのでは?とも思います。
「おやつ」は嗜好性が高いものが多いので犬にとっては美味くてたまりません。
それをいつも、もらっていては普段のフードはよほど嗜好性が高く味付けされていなければ
マズくてしかたないでしょう。それに食べる量がもともと少ないんだから食べなくて
あたりまえです。食べないからといって何かをトッピングする飼い主さんもいますが
悪循環に陥るのでやめときましょう。お腹がすいたら食べますから。

「(おやつを)すっごく喜んで食べるの~」なんて飼い主さんもいますが、飼い主さんとの
立場が逆転した犬に「喜ぶから」と与えれば、前にも書きましたが「殿様に貢物を
献上する」にすぎません。犬は「やっぱり一番偉いんだ」とさらに学習していくでしょう。
立場がちゃんとしていればより信頼関係が深まっていくでしょうけどね。

「おやつ」ひとつとっても立場が逆転してしまうとあげるときに注意が必要になって
くるのです・・・

しつけ

2010年12月15日 | ささやき
しつけといえば以前TVで派手なオバちゃんがスパルタ教育なんて言ってやってたのを
思い出しますが、古くから日本の犬のしつけといえば、「負の強化法」=
「痛みを伴う罰を与える」様なしつけ法が主流でした。犬社会先進国の諸外国ではとっくの
昔にその様な方法ではなく「正の強化法」=「褒めて教える」が主流となっていました。
かつての日本では犬の訓練といえば、警察犬のシェパードの訓練ぐらいしかなかったから
近年までそのようなしつけ法が主流をしめていたのでしょうか?しかし、最近のしつけ本の
ほとんどが「褒めて育てましょう」という感じになってきました。
でもやっぱり、しつける時って犬に怒ってることが多いですよね?
その場ではわかってくれても、またすぐにダメなことしちゃいませんか?
どうして怒っても言うこと聞かないのか?それは「怒り足りない」「怒るタイミングが
悪い」からです。適切なタイミングで強力に罰を与えれば「負の強化法」によって
二度としなくなるでしょう。だけど、これが上手く出来ないんです。やっぱり犬の見る目
を持ってる訓練士さんじゃないと使いこなせないじゃないかと思います。
(犬の性格にもよるし)
だったら、「ダメなことをやったら怒る(罰があたる)」じゃなくて、「ダメなことをやら
なかったら褒める(良いことがある)」とした方が犬も人も気分的にもいいじゃないかと
思います。でも、速効性はありません。何度も繰り返し行って犬に良い印象を与えることが
肝心です。
中途半端に怒ってばかりいてもその時は怒られたくないから犬は行動を起こしませんが、
「見てない時にやろう」とか「バレない様にやろう」とか犬も考えます。
反対に「おやつをくれる人」とか「おやつの袋を開ける音」とか忘れないですよね。
人間に例えると車を運転する人はわかると思いますが「スピード違反すると罰金取られるのは
知っているけどネズミ捕りが無かったりパトカーがいないと違反してませんか?」
反対にもしも、「制限速度を守ってたら1万円くれるとしたら絶対守るでしょ」
犬もきっとそんな感じじゃないかな~と思うんだけど違うかな?
しかし、あくまでも「ダメ・いけない」などのコマンドが入ることが大前提です。ですから
私は「負の強化法」の否定はしません。犬の性格によってだったり、立場を勘違いした犬
にも絶対的に必要だとも思うからです。
ただ褒める、褒美を与えるだけではダメなのです。それだけだと単に甘やかしてることと
同じことです。

「おすわりが出来たらおやつを与える」と教えていたら、次第に「おすわり」と言わなくても
飼い主さんの前にきておすわりが出来るようになりました。
「○○ちゃん偉いね!何も言わなくてもおすわりが出来る様になったのね~」
「偉いね、よくできたからおやつあげるよ~」
みたいな、飼い主さんきっと沢山いるでしょう!褒めてしつけた成果です!!

残念~ん 大きな勘違いです!
「おすわり」するとおやつをもらえることを学習した犬が(ここまではOK)が
「おすわり」をして「おやつくれ」と要求しているだけなのです。
勝手に「おすわり」してるだけで言うこと聞いた訳じゃないでしょ・・・
それを勘違いして「偉いね~」なんて言っておやつをドンドンあげる行為は
犬のわがままに応え続けているのにすぎません。
 
犬と人間の立場が逆転してしまった犬の飼い主さん(気がつかないかもしれませんが)は
けして参考にしないでください。殿様に貢物を献上する様なものですから・・・
事態がさらに悪化してしまいます・・・

多頭飼い

2010年12月14日 | ささやき
今現在、多頭飼いされてる方やこれから多頭飼いを考えている方が
沢山いらっしゃると思います。ウチも多頭飼いですが、知らない方の為にも
お知らせしておくと、ラブラドール4頭とボーダーコリー1頭プラス猫2匹と
暮しています。
多頭飼いすることで良いこと、楽しいことは沢山あります。
だけど、全てがそうではありません。実際、多頭飼いしたことで不幸になった犬や
飼い主さんが大勢います。
これから飼う方はよ~く考えてから決断してください。
以下の様な、飼い主さんの間違った認識や自己満足のために多頭飼いするのは
先住犬を不幸にするでしょう。

「先住犬がシニアでパピーを迎えると先住のシニア犬が猛烈、元気になります・・・」
ショップのネ~ちゃんも決まってこんなセリフを吐きます。
ハタシテ本当にそうでしょうか?真っ赤なウソとは言いませんが先住犬の性格や体調に
よっては違うと思います。もし体のどこかに痛みがあっていつものんびりしている様な
犬がいる所にハイパーなパピーが来たらどうなんでしょう?一緒に遊びたくて無理して
活動的になっていたとしたら、先住犬に相当負担が掛かるのでは?
または、そのシニア犬がパピーが来て間もなく介護が必要になったりしたら
どうでしょう?  先住犬もパピーも幸せに暮らせるでしょうか・・・?

「1頭だと寂しいだろうから、パピーを迎えたら寂しくないよね」
犬が寂しいと思っているかどうかは、語ってくれないのでわからないですよね。
赤ちゃんの時と同じように飼い主さんからの愛情も時間もパピーのために
削られてしまうことで問題行動が起きることもあるし、パピーと性格的に
合わないと連日、流血騒ぎになりかねません。
寂しくないどころか、邪魔くさくてしょうがない存在かもしれません。

「お嫁さん(お婿さん)を迎えて子供を1頭残して・・・」
問題外です。繁殖は素人が手を出す領域ではありません!長くなるのでまたの機会に・・・

「今いる子よりも言うこと聞く子が欲しいからパピーを迎える・・・」
最初に飼った子のしつけが出来ない人に2頭目のしつけがきちんと出来るとは
思えません。

「捨てられた子を可哀想だからと何頭も引き取る」
たまに「私はとても良い人間だと」自分に酔ってる方が居ます。
処分されるよりはマシかもしれませんが度が過ぎると、
ミイラとりがミイラになります・・・

いずれにしても、軽い気持ちで「なんとかなるよ」なんて言ってると
なんともなりません。なんせ、命を預かるんですから。なんとかしないといけないのです。
多頭飼いして犬も、人間も楽しく幸せに暮らせるには
「それなりの経済力、犬にかける時間、環境、先住犬の性格、飼い主としての能力」
などが備わっていないと、どこかに不具合がでるでしょう。
何か少しでも自信がないことがあればやめた方が無難です。きっと今居る犬も
その方が喜びますよ。飼い主さんの愛情も時間も独り占めなんですから
そのほうが不幸なはずはありません。
それに、1頭より2頭の方が楽しさは倍だけどその分、別れも倍だから・・・
しかも連続でやってくる可能性もあるから精神的に強くないとキツイかもね。
そういう覚悟も必要です・・・


犬と子供の関係

2010年12月13日 | ささやき
犬がいるご家庭で人間のお子さんとの関係で犬に問題行動が
見られる様になる場合があります。
犬がいるご家庭で赤ちゃん(人)が生まれた場合にはどうしても
赤ちゃんの世話をするのに時間を取られてしまいますね。
それで、犬としては面白くないので問題行動を起こすことがありますが、
対策として「犬は序列を重んじる生き物だからまず、先に居た犬を優先しなさい」
なんて、言う人もいますがそれは新たに犬を迎えた場合はそれで
良いかと思いますが、赤ちゃんが犬より下の立場と学習すればやがて犬は
赤ちゃんが気に入らない事をした場合、「咬む」行動に出るかもしれないので
大変危険です。 
「赤ちゃんに近ずく犬を怒ったりしてませんか?」
「赤ちゃんとばっかり遊んでませんか?」
犬からすればあとから来た赤ちゃんのおかげでマイナス要素ばかりです。
「何だか知らない生き物がやってきて、お陰で愛情も接する時間も取られちゃうし、
遊ぼうと思ったら怒られるし、良い事なんてなんにもない!全部、奴(赤ちゃん)
のせいだ!」なんて思ってますよ。だから、面白くないんです。
赤ちゃん(子供)が犬にとって不利益な存在であると思わせない様に
しなければなりません。むしろ、赤ちゃんと関わることが犬にとって
プラス要素があるぐらいの印象つけることが必要です。

どこかの言い伝えみたいなもので、「子供が産まれたら犬を飼いなさい。
やがて犬は兄弟になって~ナントカ~カントカ」ってあったり
「子供の情操教育の為に犬を飼うのはとっても良い」とか聞くけど
これは親がきちんと犬の飼い方がわかっていて、子供にも犬とのルールを
きちんと決めて飼わないと、良いことばかりではありません。
あるペットショップでこんな親子がいました。
子供:「ウチの○○ちゃんは私の言うこと何にも聞かないから、この犬
買って~」お母さん:「何言ってるの!買わないよ!」なんて話してました。
買わなくてほっとしたけど、そんなこと言うガキにはビンタくらわすくらいの
教育的指導を見せてほしかった。そんな子に育っていては情操教育もクソも
ありません・・・
おもちゃの様に犬を子供に与えては絶対にいけません。
犬だって「寝てるときに無理やり遊ばれたり」「リードでアッチコッチ、
引き回されたり」「理不尽に怒られたり」「ヤナことばっかりされたり」
したら、気分悪いでしょ。
犬との関わりについて、「絶対すること」「絶対しない事」を
きちんとルールを決めて接することで犬との信頼関係を得られるでしょう。
子供だって犬との信頼関係が出来上がれば、言うことも聞くから
なんかの物語みたいに良い関係が出来ていったり、情操教育にも良いだろう
から、ショップに居たガキみたいには絶対ならないね。
実際、訓練競技会やアジリティーやフリスビーの大会などに出場してる
大人顔負けの小学生くらいの子達は沢山いますよ。
親がちゃんとしないと「ダ~メ ダ~メ」


ビビリ犬

2010年12月06日 | 思うこと
「ウチの犬は怖がりで・・・」「人も犬もダメなんです・・・」
なんていう、まだパピーのワンちゃんとっても多いですよね。
決まってこういうワンコは良く吠えます・・・ ビビリなんで警戒心から
くるんでしょうが、飼い主さんに「散歩してますか?」と聞くとたいてい
「たまにしか、してません」なんて答えが返ってきます。
生後1カ月そこそこでペットショップから来て、家にばっかり居るんじゃ
人にも犬にも物音にも慣れる訳がないんでそうなるのは当然です。
親兄弟と一緒に生後3カ月位まで一緒に過ごしていればある程度、社会化が
出来ているからそれ程でもないだろうけど、ショップから来て殆ど、散歩も
しないんじゃ環境に慣れて、学習していく機会がありません。
生後間もないパピー達はまだ、真っ白でそこには何も書かれていない状態です。
そこには飼い主さんが色んなことを教えたり、経験させていくことで沢山の
ことを書き込まれていきます。そうして学習していくことで警戒心も薄れ
何でもない事には堂々としていられる様になっていくはずです。
人間に例えるなら、何百キロもの遠くの目的地まで行く時はすごく遠くに
感じるけど、同じ道を帰る時は行きよりは遠く感じないはずです。
それは、一度見た風景が記憶(経験)してるから大したことない様に思える
のと同じことなんです。
パピーの頃は真っ白な所に様々な事をドンドン書き込んでいきます。
ですが、年とともになかなか書き込みにくくなってきます。それは、
思春期の子供にとやかく言っても「うるせーな」と言われるのと一緒です。
なので、パピーの頃は様々な事を学習させる絶好の機会です。この時期に
どう過ごしたかによって、将来の扱いやすさに大きな差が出るでしょう。
犬は何歳になっても学習させることは可能ですが年齢とともに学ばせるのは
時間も労力もかかります。
パピーを迎えた皆さんは最初の頃は少しガンバッテみましょう。
散歩もしましょう、飼い主さんも犬について何が正しいか判断出来る位は
学習しましょう。わからない事は正しい知識を持った人に教えてもらいましょう。
そうすれば、
楽しいドッグライフが待っているはずですよ。