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Lab時々Border

ドッグランオーナーの独り言

もったいない。

2011年05月10日 | 思うこと
久々の更新となりました・・・。
確定申告やら長期のお泊り犬やら悲しいお別れやら大地震やらと忙しくしていたら
「つぼみ」が来たり(つぼみが来ての苦労や忙しさは皆無ですが)で慌しく、
気がつけば雪も融け、桜が咲く季節になっていました・・・ 
まあ、言い訳はこれぐらいにして本題にいきますか・・・

当店もオープンして2周年を皆様のおかげで迎えることが出来、オープン当初から
ご来店のパピー達も立派な成犬へと成長したことでしょう。ですが、残念なことに
ある時からパッタリと姿を見せないワンコが何頭もいます。
この子達は決まって雄の子達なので、私の想像ではきっと「ドッグラン」なんて場で
遊ぶことが出来る状況ではない様に育ってしまったんだろうと思っています。
ある適切な時期に去勢を行わなかったことにより、攻撃性が強く出てしまったり、
マーキングや雌に対する執着がひどく、遊ぶどころの話ではなくなってしまったんだろう
と思います。去勢・避妊の賛否はとてもデリケートな問題であるので意見は様々あると
思うけど、以前の記事でも触れたとうり私個人の意見では雄は絶対した方がいいです。
これは、あくまで私個人の見解ですが家庭犬として飼うなら無条件でやるべきです。
(某ドッグカフェオーナーN氏もそうおっしゃってます)
ウチの「KEN」の様に競技犬ならいを押さえてはダメなので
手術はしてませんが、その代りにきちんといを制御する為に
中古の軽自動車が買えるくらいのお金と半年以上の期間を訓練にかけているのです。
それにも関らず「テツ」みたいに普通の家庭犬の様には暮していない現状があるんです。
(出来ないのではなく、あえてさせていないのです)
去勢・避妊と書きますが、メスが娠をけるということで避妊と書くならオスは子を
作るところを取りるんだから去精と書けば良い所をあえて去勢と書くのは
いを取りるという意味が強いからではないでしょうか。
勢いを抑えることで、リーダー気質の強い雄でも服従がしやすく、扱いやすいと思います。
雄犬が顕著に起こす行動に「マーキング」がありますが、適切な時期に去勢すればかなりの
軽減や中には全くしない子もいるほどです。
小型犬の雄に特に見られがちな「雌に対する執拗な執着行動」の対策としても有効です。
(まずは飼い主のしつけの問題でもあるけど・・・)
攻撃行動や飼い主さんが厄介だなと思い始め気がついたら「時すでに遅し」で年齢と共に
勢いを抑える効果やマーキング等の軽減は薄れてしまいます。
そういうワンコは行動範囲もどんどん狭くなっていき、家庭の中にしか居れない本当の
家庭犬になっちゃいます。
なので、私が見ていい子だなと思ったワンコには去勢をおすすめしてきましたが
聞き入れて頂けなかったワンコはホントにもったいないな~って思います。
特に大型犬の飼い主さんはご自分で犬を制御出来なければ、一緒にはどこにも行けなく
なりますよ。小型犬みたいに、牙剥いて吠えかかろうが、そこらじゅうにオシッコかけ
まくりだろうが、メス犬にマウンティングしまくりだろうが、ヒョイと抱き上げて
「ダメよ」なんて言って済ます訳にはいきませんから・・・
どうしても、去勢が出来ないというのなら家から殆ど出ないで散歩は人や犬が居ない所で
やらないと周りに迷惑かけちゃいますしね~ それがいやなら、
犬は訓練(しつけじゃないですよ訓練です!)を相当ガッチリお金と時間を掛け
て入れて、飼い主さんも制御の訓練も一緒にやる位の覚悟が無いと家庭犬としての楽しさを
半分も味わうことができないんじゃないかな~って思いますよ。

(くどいようですが私個人の意見です。苦情、反論、言いがかりは一切お受けしません。)






育犬・2

2011年02月26日 | 思うこと
前回のつづき・・・

「トイレのしつけはコマンドを覚えさせましょう」
トイレの時はコマンドを決めて覚えさせることでコマンドを発すると排泄する様になるので
何かと便利です。我が家にはディスクドッグと訓練競技会に出る犬達がいます。いずれも、
競技中の排泄は失格になってしまうので、競技前に排泄を確実に済ましておく必要が
あるので大変助かってます。たとえ、競技に出なくても長時間、車に乗せる前やクレートで
留守番する前などに排泄させるときに役立ちます。

「犬の要求を受け入れないようにしましょう」
犬との関わりは全て飼い主さんの主導で行わなくてはいけません。
溺愛するあまりに犬の要求を全て受け入れている飼い主さんもよく見かけますが、
そんな風に育てると犬は我慢ができず、わがままになり要求が通らないと「吠えたり」
「咬んだり」する様に育ってしまいます。しかも、そうゆう飼い主さんは吠えたり
するとすぐに要求を叶えてしまいがちです。それによって犬はドンドン「吠える」と
「良いこと(要求が通る)」があると学習してしまいます。逆を言えば「吠える」と
「ご褒美」がもらえると「吠える」ことを教えている様なものです。
パピーの頃だと「要求吠え」が多いのではないかと思いますが、例えば「ご飯」が
欲しいと言っていたり、「トイレがしたい」と言っているなら要求される前に
対応してあげれば、そんな要求もしてこないと思います。あと、なんだかワカラン
けど「吠える」場合も結構ありますが、いちいち「はいはい。どうしたの?」とか
返事をしたり声を掛けたりしがちです。これにも飼い主さんが反応していては
犬が「吠える」と飼い主さんにかまってもらえる=「良いこと」と覚えてしまいます。
賢い犬になると「吠える」とかまってもらえないと解ると悲しそうに鼻を鳴らしてくる
仔もいますので騙されないで下さい。ある程度は放っておきましょう。
私の経験だと小型犬はこの作戦が非常に上手いです。この罠にハマると「吠えない」
けど「鳴く」犬になります。あとで「鳴く」のをやめさせようと思っても「吠える」
よりも治すのは難しいです。
パピーの頃は「吠える」ことに関して言えば吠えても良いことが何も起こらない状況
を心掛けて接することが大事です。

「犬の欲求を全て満たしてあげようとするのはやめましょう」
前の項目と似たようなことですが、犬を溺愛しすぎる飼い主さんが陥りやすい傾向が
あります。例えば運動量を満たしてあげたいと毎日何時間も散歩や運動をしても、けして
犬の運動量は満たされません。本当に満たなさないといけないなら、広大な牧場で
一日中、羊を追いかけているボーダーコリーなんか一般家庭で飼うことなんかできません。
運動量的にはある程度の満足が必要ですがそれよりもボール遊びを10分位して
精神的に満足させた方が犬は喜ぶと思います。
中にはお腹を満たしてあげたいと、おやつ等を沢山あげる人もいますが犬が肥満に
なったり、栄養バランスが崩れたりして言うまでもなく良いことはないのでやめましょう。

「犬は育てたように育つのです」
犬にとって「吠えたり」「咬んだり」するのは本能的な行動です。それが当たり前に
なると人間と共存していく上では「問題行動」となってしまいます。
だから、何も分からないパピーには本能を安易に引き出さない様に育てて行けば
良いし、パピーは知らない事だらけなんだから
やって欲しくない事は覚えない様に何度も繰り返ししない様にすれば
良いんじゃないかと思います。
要はダメなことは覚えさせなければ良いのです。(口で言うのは簡単ですが・・・)
でも、育てていく上で意識しているだけでかなり違うと思います。
パピーは良いこともダメなことも素直に覚えてくれます。飼い主さんが間違って
育てると間違えたように育っていくでしょう。
もしも、育てる自信がない人は「飼育本」の「これはやってはいけません」ということ
は絶対に守って育ててください。犬の性格にもよりますが、「やってはいけません」を
やってしまうと教科書通りの「問題行動犬」が出来上がってしまうことがあるので
注意しましょう。

「困ったことはどんどん聞きましょう」
困ったことや、わからないことは犬を飼ってる先輩方にどんどん聞いてください。
できるだけ、同じような犬種の人に尋ねると良いかもしれません。しかし、
「きちんと育った犬」を連れてる人にしてくださいね。平気で間違った認識を
振りかざしてくる人もいますから・・・ あと、ブログ等の情報もヘンテコリンなことを
平然と書いている場合もあるので(このブログのことかもしれませんよ?)
ご自分で犬を見てから判断してから聞いたほうが確かです。

他にも色々あるけどこの辺でカンベンしておきます。


育犬

2011年02月14日 | 思うこと
近頃、パピーちゃんのご来店が増えて来たので「いい子だね」と言われる犬に
育てる為の私なりのアドバイスを私の反省を踏まえた上で書きたいと思います。

まず、前にも書いたけど「散歩は必ずしましょう」
時間は短くてもいいから1日、1度は必ず行きましょう。だけど、義務的になっては
いけません。楽しみながら散歩しましょう。「運動量を満たしてあげようと何時間も散歩
する人がいますが、犬は1~2時間したところで満足しないのであきらめましょう」
「ハーネス・フレシキブルリードで散歩するのは絶対止めましょう」パピーの時に使い
始めるとそのうちに「犬ぞり」引くのが上手な犬になりますよ。(目指してるならいいけど)
なるべく、「犬を先に歩かせないで地面の匂いも嗅がせない様にしましょう」そうすれば、
そのうちに引っ張らないで歩いて、マーキングが減ったり拾い食いしない犬に育ちます。
犬を先に歩かせていると犬が上位者だと思ってしまいます。先を警戒しなきゃいけないから
何かあると「警戒の吠え」をしなくてはならなくなります。
「毎日、同じ時間に散歩に行ないようにしましょう」毎日のことだと犬も大体の時間が
わかってきます。そうなると時間になった時や遅くなった時は、「要求吠え」する様に
なっちゃうことがあります。「散歩中に色んなことを教えましょう」ただ歩いてるだけじゃ
犬も楽しくないから、お座り、マテ、コイ、アイコンタクトくらいなら教えられると
思います。コイは最初はリードの長さの距離が出来ればいいし、アイコンタクトなんかは
名前呼んでコッチをチラ見するくらいでいいんです。出来たら思いっきり褒めたり、
おやつでもあげると覚えも良いと思いますよ。

次に「クレート(ハウス)に入れましょう」
飼育本なんかには必ず書いてあることですが「狭い所に閉じ込めているのは可哀想」と
よくわからん可哀想論でやらない人がよくいますが、何も「24時間入れておけ」とは
誰も言っていない訳で・・・
クレートの中で食事やおやつを与える様にすればすんなりと覚えてくれるでしょう。
「車の中もクレートに入れて移動した方がもちろん良いです」犬と運転者の安全はもちろん
なにしろ、車内が毛だらけにならないのがいいです。クレートに慣れてる子は黙って
寝てくれるので犬なんか乗せてないような感じです。車酔いしやすい犬もフリーに
してるより、幾らかマシみたいです。
クレートに入れないことの悪影響として入院した時や預ける時のことはよく言われますが
その他に安心できる場所がないことで、少しの物音に不安で怯えて吠えたりする様に
なったり、いつもフリーでいることで飼い主さんへの依存度が高くなってしまい少し
離れるだけで鳴き出したり、飼い主さんが犬を常にかまっているから人との触れ合いに
慣れすぎてうれしさを感じにくくなるか、うざくて喜ばなくなり
シッポもロクに振らない感情表現に乏しい犬になっちゃうこともあります。
特に小さいお子さんの居るご家庭では注意が必要です。
クレートに入ったことが無い子を預かった時は入れてる
間中ずっと吠えっぱなしでした。
きっとその犬にとっては相当なストレスが掛かっていたと思います。
(飼い主さんの了承の上、ケイジ預かりしました)
そういう状況になった時が本当に可哀想なのです。
サークルじゃだめですよ。ケイジでもバリケンでもいいから、
ちゃんと屋根のあるやつにしてくださいね。


次回につづく・・・




歩けない犬

2011年02月09日 | ささやき
以前、私が出会った犬だけど初めに言っておきますが足が不自由で歩けないわけでは
ありません。その犬は生後4か月の小型犬ですが、外ではまともに歩くことが
出来ないのです。歩けるのは家の中と芝生の上くらいだというのです。
聞けば、散歩はいつも飼い主さんが抱っこしているので、アスファルトの上や、土、砂利
雪の上は歩かせたことが無いというのです。
「ワクチンが終わってまだ、1か月程だからウチも最初はそうだったよ~」なんて
思った人も少なくないじゃないですか?普通そんなのアリエマセン・・・
しかも、この犬は「咬み癖」がひどく、チョット触ろうとしただけで「本気咬み」して
きます。ペットショップから買ってきて3か月程でそこまでに仕上げてしまう飼い主さんも
お見事ですが、原因はそれだけではありません・・・

「買ってきて3か月程」とは生後1か月程でショップで売られていたということです。
ここにも問題があります。動物愛護法の改正案としてたびたび「子犬販売の8週齢規制」
が、あがるのもそのためです。
健康面の問題では、離乳を早めることによって腸内細菌の成長が妨げられるにも
かかわらず、ドライフードを与えられ腸内で上手く吸収出来ずに下痢をしたりします。
よって、免疫力が低下して貧弱になりやすくなります。その証拠に、ショップで
コロコロとした良いウンチをしてる仔犬はあまり見ないと思います。
最も問題なのは社会性を養うことを妨げられることです。この時期に仔犬は色んな刺激
を受けて精神的に成長していきます。例えば、兄弟達や母犬とじゃれ合って遊び、
度が過ぎると母犬に咬まれて痛みを学習していきます。
この時期に経験したことが将来の適応性に最も重要であるにもかかわらず、親兄弟から
引き離され、刺激の限られたショウケースに入れらてしまった結果「極度の臆病」
「よく吠える」「咬む」などの問題行動を引き起こしやすくなってしまうのです。
飼い方によっては、問題の度合いは違ってくるとは思うけど、まともに飼う能力が
無い人が問題の出る要素を持った仔犬を飼うのだから、おかしくなってアタリマエかも・・・
もちろん、きちんと育てれば十分、よい子に育っていきますのでご安心を。

たとえ、動物愛護法が改正されて「子犬販売の8週齢規制」が施行されても
現在、1週齢程でペットショップに卸すようなブリーダーのところにいる仔犬は
狭いケイジに押し込まれて、8週齢になるころまで閉じ込められて待たされるだけで
結果、犬にとっては良い影響は与えないでしょう。
合わせて、繁殖者の飼育状態の規制をかけなければ意味無いでしょうね。

ちゃんとしたブリーダーさんは仔犬をケイジに入れっぱなしになんか、もちろん
しないで自然の環境に十分慣れさせてくれているから、飼い主さんの処にきて
外で歩けないなんてアリエマセン。

いぬのきもち

2011年02月07日 | ささやき
犬を飼っている人には様々な人がいて様々な考えを持って育てていますが、
中には溺愛する余りに愛情を履き違えてるというか、あなたの愛犬の
為にはそれが本当に良いことだと思うの?とかそれが可哀想なことなの?
なんて人が結構いたりします。
例えば、
「病気でもない体にメスを入れて避妊・去勢手術するのは可哀想」
あとで生殖系の病気になったり、発情期の犬のストレスを一生受けることを
考えると可愛そうなのはどちらでしょう?

「手術をすれば治る病気なのに手術をするのは可哀想」
病気で苦しんでいくより一時の苦しみの手術で改善された方が良いんじゃない?

「人が何か食べているときに犬が傍で我慢してるのが可哀想と人の食べ物を与える」
栄養価の高いものを食べて肥満になり足腰を悪くしたらその方が可愛そうじゃないですか?

「病気で走ることが出来ない犬に他の犬が走っている所を見せて元気づける」
わざわざ、走ることを我慢させるのは可哀想なことじゃないですか?

「夏、暑くて可哀想と長毛種の犬をサマーカットと称して丸刈りにしてしまう」
体温調整ができなくなったり紫外線の悪影響を受けたりする方が可哀想じゃない?

「首輪だと散歩で引っ張った時に苦しそうで可哀想だからハーネスを付ける」
可哀想だと思うなら引っ張らない事を教えた方が良くないですか?
そもそもハーネスは犬に何かを引っ張らせる為の犬具です。

と、まあ上げるとキリがないんでこの辺でやめときますが
先日、こんな飼い主さんがいました。
「病気で入院した犬をお見舞いに行かないんですか?」と尋ねるとその飼い主さんは
心配で愛犬の様子や顔を見たいのにも関わらず、
「連れて帰れる訳じゃないのに私が顔を見せたら帰れると思って可哀想じゃない!」
と言いました。
その時にこの人は本当に犬の気持ちをきちんと考えているんだな~と
あらためて感心させられました。
また、こんな飼い主さんもいました。
足の怪我で以前より走ることが出来なくなった犬の飼い主さんですが
「もう、走ることが出来ないからゆっくり散歩して接する時間を長くしてやるよ」
と言っていました。多分この犬はもうウチに来ることは無いと思うけど
それでいいと私は思いました。

犬を溺愛する余りに可哀想の判断が見えなくなっている人の間違った判断は
「ただの人間のエゴ」でしかないと私はおもいます。
犬は感情を言葉で表すことができないから、判断を間違うことが一番可哀想だと
思います。
と、私は当たり前のことをただ書いてるだけなんですが読む人によっては
「何、言ってんの!」とか「偉そうなこと言うんじゃね!」とか思った人、
そう思った人は、犬を飼うべきじゃないと思います。
だからといって「捨てんじゃね~ぞ!」
よ~く自分を見つめなおして下さい・・・