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Lab時々Border

ドッグランオーナーの独り言

2月22日

2012年02月22日 | ささやき
今日は2月22日の2並びで、ニャンニャンニャンでニャンコの日だそうです。
ウチにはニャンコも居るので関係ありますが、ウチにとってはもっと特別(ニャン達ゴメン)
な日なのです。今日は「テツ」がウチに来て丸4年目でそして勝手に決めた誕生日です。

「テツ」は4年前、私が会社をズル遅刻して動物管理センターから引き取って来たワンです。
動物管理センターに行くのはその時が2度目で今の仕事をやると決めたときに、
たった一頭だけかもしれないけど不幸なワンコを助けてあげようとそれもLabでと
決めていました。一度目は希望者多数で抽選でハズレてしまいました。「テツ」のときは
他にチョコラブも居ました。実は私はこのチョコラブを希望して管理センターに行っていました。

私の他に希望者はもうひと家族居て「テツ」には希望者はありませんでした。
そのチョコラブは訓練も入っている様で管理センターの職員さんが「オシッコしてこい!」と
言うとノーリードで外へ行き、用をたし「コイ!」と言うとピューと戻ってきました。
毛並みも綺麗で美しく、均整のとれた体型で、今まで見たこともないお高そうな革のチョーク
カラーをしていて、とても大事に可愛がられていた様に見え、とても捨てられた子には
見えませんでした。一方、「テツ」とはいうと毛並みは悪く、薄汚く、太り気味で、
時代遅れの革製の幅の広いチャンピオンベルトの様な汚い赤いカラーを付けていました。
第一印象は余り大事には飼われてなかったのかなって感じでしたが、私が撫ぜてやると
前足をバタバタさせてとっても喜んでいました。(今でも嬉しいときはよくやります)
いよいよチョコラブちゃんの抽選を前にして、一方の家族の人が「去年、亡くなった子に
この子、そっくりなんです」なんて言うもんだから、お人好しの私は「じゃあ、どうぞ」と
チョコラブちゃんを譲ってしまいました。私はまた、縁が無かったなと思い
一度は管理センターを後にして車に乗り込みました。
ですが、なかなか車を発進させることができずにいました。
それは、もう一頭の薄汚い黒ラブがどうも気になったからです。
なぜ、迷っていたのかというと、チョコラブちゃんはメスで黒ラブはオスでしかも未去勢
だったからです。その時のウチのワンズは3頭で全てメス。そして、大問題危犬が一頭居る
もんだから、訓練士さんからも「絶対にオスを入れちゃダメ」と言われていました。
だけど他に引き取りを希望する人も来てないし、「これも何かの縁かな」と決めつけて
連れて帰ることにしました。
「このリードもこの子に付いていました」と職員さんから真新しいよくそこら辺で売ってる
ロープ状のリードを渡され、それを付けて車まで歩いて行きました。
「テツ」は全く引っ張りもせず、しかし嬉しそうに歩いて車にもすんなりと乗り込みました。

つづく・・・・ かも・・・





感心しました。

2011年11月08日 | 独り言
先日の祝日、大型犬専用LabDayは天候にも恵まれたせいか、大賑いで、来るは来るは、
次から次へと大型犬達がやって来ました。大型犬専用のニーズが高いことをあらためて
実感させられる日でもありました。来年はもう少し対策を練らなくてはと
考えさせられました。
その日は祝日ということもあってか、小学生のKids達も数名来ていました。
Kids達は皆んな楽しそうにワンコと遊んでいましたが、そんな中でも自分家のワンコが
ウンチをしたらきちんと拾っていたり、よそのワンコがしてたときは踏まないように
ガードしていたり、教えてあげたりしていました。小学生位だと「ウンチくさ~」とか
「汚~い」なんて言いがちだけどこの日に来ていたKids達はきっと普段からちゃんと
やってるんでしょうね。当たり前のことだけど、とても感心しました。
きっとご両親の教育なんでしょうね。
犬を飼うということはそうゆうこともきちんとやってからこそ、飼うと言えるんだと
私は思います。外国の民話か何かで「子供が生まれたら犬を飼いなさい。~ナンチャラ
カンチャラ~そして犬は自分の死をもって命を教えるでしょう」みたいな・・・
殆ど忘れてしまいましたが、「子供の情操教育の為に犬を飼うと良いでしょう」みたいな
内容だったと思います。情操教育のためにただ犬を飼ってやるだけではダメなんですよ。
ちゃんと、犬のしつけや世話をきちんとさせないとただの生きるオモチャになってだけです。
私が見たある家族は、子供が犬が欲しいと言ったので、教育にもいいだろうと犬を飼い
始めました。その子供はとてもその犬を可愛がっていましたが、自分の都合いいように
遊んでやるだけでした。ウンチをしても「お母さ~ん○○ちゃんウンチした~」なんて
言ってほとんど拾うこともなく、たまに拾ってもビニール袋のはしを摘み、バイ菌を
触る様に捨てていました。犬飼ってて小指の先程のチンケなウンコも拾えね~んだと私は
見ていました。そんな調子で犬と接しているもんだから、犬はその子のいうことは
案の定、聞く訳はありません。そしたらその子は「お母さ~ん、○○ちゃん私の言うこと
なんにも聞かないから違う犬飼って(買って)」と・・・
だめだこりゃって感じです。その後、違う犬を飼ったかどうかは私は知りませんが、
何の教育になったのか全くワカリマセン・・・
子供を育てた事がない私が言うのもアレですが、子供をきちんと「しつけ」られないと
犬も「しつけ」られないんじゃないかと・・・
私が見る限り、子供が?だとその家の犬は100%?です。

この日来ていたKids達は、きっと大人になって子供ができても、こうゆう子供には育て
ないでしょうね。


常識ってなんだ?

2011年11月03日 | ささやき
皆さんもう、このブログのことはお忘れになったであろうと踏んでいたら、そうでもない
らしいいので半年ぶりの更新です。広告が出ちゃってますんで・・・

ウチの店の駐車場に夜に時々駐車している車があることに気がつきました。(まだ雪がある頃
のことですが)なんだろうと思ったので注意して見ていたらどうも、隣に来ている人を迎えに
来ている様でした。その時はまだ雪も沢山あり、道路も狭いから「まあ~しゃーないか」と
心の広い私は黙認していました。しか~し、もう雪もすっかり無くなったある時にまた、止まっているのを見てしまいました。その時も心のとても広い私は「また、迎えにきてるんだな」
と気にしないでおこうと思ったのですが、その時はその車がウチの車の前に縦列駐車していて
普通にウチの敷地内に止まっていたのでした。よーく考えたらなんだか無性に腹が立ってきた
ので、文句のひとつでも言ってやろうと外へ出ました。そして、運転席の窓を軽くノックして
「てめ~なんで人のウチに止めてんだ~」と心の中で叫ぶと、運転席のオバサンは
「あっ、車出ますか?」と言いやがった。プチッンと何かがキレた感じがして私は、
「なんで、じぶんちで自分の車出すのにお前に断らなきゃいけね~んだよ」と言いたかったけど、もう私も大人だしお店のオーナーだし、と思ったので「ウチに何か御用ですか?」と
その御婦人にお尋ねしました。するとその御婦人は「隣に人を迎えに・・・」と
「じゃあ、何でウチの車の前に普通に置いてあるみたいに止めるんだよ!」と言ってやりたかったのをぐ~っとこらえて、「そちらの方が沢山止める場所がありますし、ここに止められると困ります」と言うとそのババアはムッとしてどっかに行ってしまいました。
その時、一瞬「あれっ、俺って何か気に障ることしたかな?俺って心が狭いのかな?」って
思っちゃったけど、普通知らない人の家の敷地内にしかも夜に車止めないですよね。
道路から敷地に少し入ってる位のレベルはあるとしても、よその家の敷地内にある、人の家の
車の前にわざわざバックで置いてあるみたいに止めるって常識じゃないと思うんだけど
ムッとされちゃったってことはババアにとっては普通で常識だってことだろうか・・・
だとすると、俺の心が狭いのか・・・
毎朝、フレキシリードをびろ~んと伸ばして飼い主は道路に居て、犬はウチの敷地のド真ん中
まで来て、ションベンさせてく小型犬の飼い主!いい加減にしろ!非常識だろ!と思うのは
俺の心が狭いからなのかと考えてしまう・・・
最近、俺の思う常識が非常識なのか?と・・・
「ションベンぐらいいいじゃん」が常識・・・?
「それは非常識だろ」と俺は信じています。

ドッグホテル

2011年05月31日 | ささやき
当店ではドッグホテルもやってます。ホテルと言っても特別なお泊りルームが
あるわけではありませんけど・・・
出来るだけ、ケイジ等には入れない形でホームステイ感覚でお預かりしているので
特別な部屋は無いのです。ですが、夜の就寝はバリケンに入って寝ていただきます。
私達も寝なきゃいけないので、その時に何かあってはいけないので目が届かない時や
店が異常に混雑した時も入っていただくことになりますが、基本的にはフリーか係留の
形をとるようにしています。
ドッグランへもできるだけ出してあげて自由運動を十分させてあげています。
他の遊びに来たワンコにも遊んでもらったりしています。
ザックリですが、こんな感じでお預かりしています。

お泊りの第一条件として、当店のご利用の無いワンコ(一見さんお断り)なのです。
どうしてかというと、
1、上記のようにフリーの場合が多いのでこちらとしてもワンコの性格等を見たい。
2、ウチの犬(6頭達)と合わない子は基本的には預かれない。
   (大型犬とは合わないという小型犬はNG)
3、初めての所に預けられるよりワンコも少しはストレスが軽減されるだろうし、
  飼い主さんもどんなとこか納得してから預けた方が安心できるでしょ。
4、預けるふりして犬を捨てる奴がいるので、捨てて行かれると困るから。
   (ペットホテル業界ではとてもよくある話です)

ザックリこんな理由からなのです。


犬を飼ってからは旅行も行かなくなったし、なるべく一緒に出かける様にしている方も
多いと思いますが、いつ何時に預けなきゃいけない時が来るかわからないので、
ある程度は心構えと言いますか、準備と言いますか、しといた方がいいですよ。
預けられる側から意見させてもらうとすると・・・

・あまりに飼い主さん依存症だと困る。
・ハウス慣れはしていた方が良い。(ケイジ預かりの所だとストレスで体調不良になる)
・神経質に育てると排泄はしない、食事もしない、水も飲まないなんてこともある。
・我慢することをできるようにしておく。
・病気の心配や超神経質なワンコを1泊以上預けるなら料金が高くても病院に預けた
 ほうが、万が一の時に素早く対応してもらえるので絶対良い。
・超臭いのはヤダ・・・(お店の人の対応がきっと違うはず)

最低この位のことを気にしてもらえば、ワンコも飼い主さんも安心して預けられると
思いますよ。

思い浮かびます・・・

2011年05月28日 | 独り言
その犬は、「Happy Labs」という保護団体から引き取られた犬で神奈川から
やってきました。聞けば、神奈川の保健所に繋がれて捨てられていたという。そこから
「Happy Labs」が引上げ、里親募集をしてはるばる北海道までやって来たのでした。

私が初めてその子に会った時、あばら骨が浮き出ていてとても小さく感じ、バリバリの
フィールドタイプの様な印象を受けました。しかし、よく見ると足取りも少しおぼつかず
目も少し濁った感じで、年なのか?病気なのか?って思いました。チョット飼い主さんに
直接聞くのもなんか気の毒のような感じがして友人の方にどうしたのか尋ねると、
この子は引き取った直後に重い病気がわかり、大手術を受け、一時は立って歩くことも
ままらなかったのを飼い主さんの献身的な愛情と看護のおかげで、ここまで回復したんだと
聞きました。

それから、
その子にはそれほど頻繁に会ってた訳ではないけど、なぜかとても気になる存在でした。

それから、しばらく姿を見せないなと思っていたらその子は体の調子を悪くしていました。
余り聞いたことのない病名でめまいがひどく、外には出られない状態のようでした。
そんな状況からまた回復して、年が明けた3月に久しぶりに遊びに来てくれました。
しばらくぶりに会ったその子は、目が殆ど見えなくなっていました。それでも、雪の上を
駆け回るその子はとても、楽しそうでした。

久々にランで遊んだ後日は、いい気分転換になったのか体の調子はとても良さそうで
そう日も経たないうちに何度も遊びに来てくれました。ランの雪は踏み固まっては
いるものの、柵の周りに傾斜がついています。そこに目が見えないその子が行っては
危ないから、ガードするのが私の役目になりました。何度も何度も軌道修正してあげても
その子はおもちゃをくわえて、ニコニコしながら傾斜の方に向かっていくのです。
そして、私がまた軌道修正してあげます。そのことが楽しくてホントはチャンと見えていて
わざとにやっている様にさえ思いました。そんな遊びが私も大好きでした。
他の遊んでいるワンコ達もその子のことを思いやる様に、走り回っていてもけして
ぶつかったりはしません。いつも、大暴れのLabの男の子も寄り添って歩いてあげたりしていました。

そんなワンコ達の飼い主さんもその子の、けなげに前向きに一生懸命な姿を見て
何かを感じることがあったでしょう。その子の素敵な写真を撮ってくれていた飼い主さんも
いたほどです。

その子は「テツ」のことが大好きでした。だけど「テツ」は女の子にやさしくされたこと
なんて今まで一度もないからどうしていいのか分からず、いつもつれない態度でした。

そして、その子はまた体の調子が悪くなってしまいました。でも、いつもみたいに回復して
遊びに来てくれるだろうと信じていました。しかし、それはかないませんでした。
一年前の今日、深い眠りについてしまいました・・・
北海道に来てまだ、1年9か月で逝ってしまいました。
一年たった今でも、頭を少しかしげて、おもちゃをくわえながら、ニコニコした笑顔が
目に浮かびます。

最後に「テツ」はその子に会いに行くと寄り添って寝てしまいました。
不器用な「テツ」にはそれが精いっぱいだったのかな・・・