透明人間たちのひとりごと

オオカミ少年の物語 <5>

 「安全ですexclamation2 安全なんですよ !!」

 「安心なんですexclamation2 安心してください !!」

 … などと、政府や原子力の専門家がテレビ・ラジオなどの
報道(マスメディア)を通して訴えれば訴えるほど、なんとなく
胡散(うさん)臭く感じて疑心暗鬼を生んでしまうのです。

 あの大震災から、きょうで 50日になりますが、巷はまさに
『オオカミ少年』 状態なのだと思います。

 羊飼いの少年(政府や原子力関係者)の言葉を信じること
ができないでいる村人(国民)たちと同じなのです。

 福島第一原発事故の 顚末 はどうなるのでしょうか

 そもそも

 日本の原子力発電は、出生時から胡散臭かったのです。

 それと言うのも、日本で最初に建設された原子力発電所は
1966年の東海発電所でコールダーホール型(プルトニウムを
生産し、その副産物として発電をするタイプの原子炉)だった
からです。

 同時期に「原子力船 むつ」の建造計画がまとまり
濃縮ウランを生産する研究が始まったのも1960年代ですが
この頃(岸・佐藤内閣の時代)に、核武装計画をしていたこと
が最近になって暴露(情報開示)され、明らかとなったのです
が、東海発電所は原爆の生産に必要な施設だったのです。

 これら一連の原子力計画は将来の原爆、原潜、水爆等の
核兵器関連の生産を予想させるもので、日本の原子力開発
には、当初より疑念が付きまとっていたわけなのです。

 だからこそ、常に IAEA国際原子力機関) などからも
目をつけられ、特に厳しく監視されていたのですね。

 静岡市〈清水〉出身で 「路地裏の経済学」 などの
著者としても知られる経済評論家の 竹内 宏 氏によると …

 「… この発電所が計画された時、日本原子力産業会議は
安全性を検討した「檜山レポート」(委員長が檜山東大教授)
を作成した。 それによると、想定外の原因によって発電炉
が暴走し、かつ強い北風が吹いていたならば、東京は緊急
避難地区になる。 このレポートが公表されると、原発計画
が頓挫するから、極秘扱いになり、金庫に厳重保管された」

 … のだそうです。

 「田中内閣以降、核武装計画は消えた。 今度は、中東に
対する過度なエネルギー依存から脱却するためエネルギー
の30%を原子力に依存する計画が立てられ、まず、東電の
福島発電所の1号機が71年に建設され、それ以後、続々と
大型原発が造られた。 原発は、日本のエネルギー源を確保
するため絶対に必要な設備になり、それとともに、安全神話
が作られた」

 … なるほど、なるほど。

 「原子力業界はしばしば、専門家を集めて、原子力事故に
関する情報の扱い方についての研究会を作った。その結論
は、何時も、『事故が発生した時に直ちにそれを発表すると
無用な混乱が起こるから、まず事故の原因を厳密に調査し、
発表はその後にすべきだ』 ということに落ち着いた。今回の
事故でもこの考え方が見事に踏襲された」

 … やっぱり、そうだったのかexclamation2

 「原子炉を制御する命綱の 非常用ディーゼル
動かなくなった。専門家は燃料棒の溶融と大事故を予想した
はずだ。 しかし、安全保安院は 『安全であるが、念のため
近くの人は非難してくれ』 と言うだけだった。 燃料棒が溶融
したという 確証 がないから、不安を煽(あお)るようなことは
言えないというのだ。しかし被害は急速に深刻化していった」

     ― 以上 ― 
               静岡新聞4月28日付の 【論壇】 より


 つまりは、『パエトーン』 状態に陥ったわけですね。

 チェルノブイリの原発事故をきっかけにしてギリシャ神話の
『パエトーン』 の話をモチーフにした漫画家・山岸凉子さんの
「ブルーロージス」「パエトーン」 という作品(1988年)が
再度クローズアップされているようです。

exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/226.html(参照) 

 ギリシャ神話での話については、

        ―― 『パエトーン』 ――

 母親から自分が太陽神ヘリオス(アポロン)の息子であると
聞かされた少年パエトーンは、そのことを証明してもらおうと
ヘリオスに会いに行き、「日輪(太陽)の馬車」 を1日貸して
欲しいと申し出る。

 「日輪の馬車」は、唯一、ヘリオスのみが扱える代物で
最高神ゼウスでさえ扱うことのできない馬車なのです。

 何でも望みをかなえると息子に約束したヘリオスは必死に
なって拒んだが、パエトーンは約束を盾に譲らずに、とうとう
馬車が引き出されました。

 走り出した馬車は、あっという間に軌道から外れて狂った
ように暴走を始めたのです。

 馬車を御せずに手綱を放してしまったパエトーンは怯える
ばかりで、狂った馬車は山や森を焼き払い、海は干上がって
沙漠と化し、多くの人々が焼け死んでゆく。

 その様子にゼウスは世界を救うためにパエトーンめがけて
稲妻を投げたのです。

 「日輪の馬車」は粉々になって飛び散り、パエトーンは炎に
包まれて地上に落ちていったのでした。


 さて

 パエトーンが暴走させてしまった日輪の馬車は4頭立て …

 黄金の日輪の馬車を牽くのは炎を吐く駿馬が4頭ですね。

 福島第一原発で制御不能 に陥っている原子炉の数
は、1号機~4号機までの4つの施設です。

 なるほど、チェルノブイリよりも 『パエトーン』exclamation2

 … って、いやいや 『パエトーン』 状態は困るけど、
ゼウスの 稲妻 も気になるよねeq

 でも、稲妻が何であれ、暴走が食い止められるわけだから
、そう心配したものでもないでしょう。

 それよりも、『オオカミ少年』 状態は、もっと
深刻です。

 だって、羊飼いの少年はオオカミに食べられちゃうよね

 それって、日本政府が死んじゃうってことでしょう

 そうか light kirakira2 それが、菅おろし ってわけか


 はてさて、『オオカミ少年の物語』 については、
何故だか1号 さんの望むようなかたちでの謎解きと推理が
ちっとも進展しませんよね。

 まぁ、それも、

 ちっちゃな 2号レジスタンス なのですが …

 でも

 いつまでも 『オオカミ少年』 ではいられません。

 外国諸国はこうした成り行きを見て、日本政府が情報を
隠していると察したのか、多くの外国人たちが日本を去り、
ほとんどすべての日本製品が放射能に汚染されていると
誤解されたのです。

 花粉症対策のマスクでさえ、放射能避けだと報道される
始末に日本政府はどうオトシマエをつけるのでしょう。

 オトシマエ よりも 御前崎 ですって

 そうです。  我らが地元、静岡県の御前崎には、

浜岡原発 があるのですよase2

コメント一覧

おじゃま虫
何だかコロナとは逆の展開ですよね!

マスコミの煽りと政府の優柔不断は10年経ても変わらないし、オオカミ少年状態は同じだけど・・・
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