エイリアンの一義的な意味は「異邦人」です。
「alien（エイリアン）」とは「外国人、異邦人」と訳す
のが正解で、さらに言えば「滞在国の国籍をもたない人間」
という意味を含んでいます。
ですが、
リドリー・スコット監督による1979年のＳＦホラー映画
『エイリアン』（原題: Alien 以降シリーズ化される）
の影響によって、いまでは、専ら、〝異星人〟や〝宇宙人〟
と言ったＳＦにおける宇宙生物や地球外知的生命体を指す
ことの方が一般的になっています。
ここでのタイトル「異邦人」の場合には、その両方
の意味合いか、またはその中間くらいの認識で読み進めて
もらえればありがたいかな！？と考えています。
ピースサイン www.irasutoya.com
宇宙人（異星人）やＵＦＯというとＳＦの世界やオカルト
での話のように聞こえますが、我々、地球人も55年前に月に
降り立ち、現在では火星の土を踏むべくして、これまでにも
米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の探査機が数回にわたり、火星に
降りたっているわけです。
火星上のオポチュニティの想像図
2003年に無人探査機 「スピリット」と「オポチュニティ」
を火星に派遣し、彼らの任務が終了すると、2011年11月には
後継探査機として「キュリオシティ」が、新たなミッション
を託されて打ち上げられ、現在もなお、鋭意なる探査活動を
つづけています。
火星上のキュリオシティの想像図
このように、
ＮＡＳＡでは、人類の火星着陸を実現するべく何度も
無人探査機を送っていますし、民間による火星への移住計画
マーズワン（Mars One）も発表されて公募による移住民の
人選もおこなわれたようなのですが ・・・
フォボスでサンプリング装置を使い試料を採取するイメージ ＪＡＸＡ提供 newswitch.jp
これまでに米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の探査機が数回火星
に降りたったわけで、2021年には火星のローバー（探査車）
としての「パーサビアランス」と小型のヘリコプターである
「インジェニュイティ」が火星に着陸して地表と航空の写真
を撮影したことが話題となりました。
小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が撮影した火星（ＮＡＳＡ提供）newswitch.jp
民間からも火星は注目されていて、米スペースＸでは大型
宇宙船「スターシップ」で人を火星に輸送するビジネスを
検討していて、同ビジネスを数十年以内に始め、人類の火星
への移住計画を考案中だそうですが、
大型宇宙船「スターシップ」（スペースＸ提供）newswitch.jp
スペースＸ社のイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）
は「人類存亡の危機の可能性の最小化につながる」とコメント
しています。
以上、ニュースイッチ newswitch の記事より引用しました。
さて、ここからは「もし」という仮りの場合の話ですが、
火星などの惑星に知的な生命体が存在していたとすれば、
彼らも無人の探査機を見て「ＵＦＯが来た」と大騒ぎを
するのかもしれませんね。
たとえば、
我々の知りえない未知のテクノロジーで広大な宇宙空間
を移動中に何らかのトラブルに遭遇し、漂流の末に太陽系
に迷い込み地球に緊急着陸したとか、
惑星間を航行中に時空の歪みや亀裂が生じて、予期せぬ
かたちでの時空間移動やタイムスリップが起こって地球に
到達（救難着陸）してしまったとか、
はたまた、明確な意思と目的を持って地球に飛来した
とも考えられるような超古代の遺物のひとつが、
『ダ・ヴィンチの罠 異端児』などで紹介した
ドイツで発見された約32,000年前の象牙彫刻
「ライオンマン（ライオンレディ）」の像です。
もし、古代人が何らかの理由で地球に降り立った異星人
たちを見たならば、彼らを「神」だと思い込んだと
しても何の不思議もないのです。
さらに想像を廻（めぐ）らせば、
サルや猿人レベルでしかなかった太古の人類の祖先に
遺伝子操作をしたとか、あるいは異星人との間の交配に
よって、現代にいたる現生人類が誕生したという可能性
さえも完全には否定できないわけです。
果たして、
生命の生存に最適な位置にあり、且つ、磁界（磁場）と
大気の二重の防護壁に守護され、絶えず水と空気を浄化
して供給する循環システムが備え付けられている我らが
「宇宙船地球号」を設計したのは誰なのか❓
ソーラーストーム（太陽風）と地球の磁気シールド
Victoria Jaggard in Sun Francisco for National Geographic News
そもそも、
自然自体にしても宇宙がつくり出した偶然の産物なのか、
それとも何者かのデザインによるものなのか？
人類を始めとする地球上の生物（動植物）は自然発生に
よって生まれ、現在もなお、進化の過程上にあるのか？
それとも、宇宙そのものが「神」の御業によるもので
、「神」の意思によって完成された被造物が物質として
の自然や人類などの存在なのか？
はたまた、
「異邦人」（異星人）である地球外の知的生命体と
地球上の原始人類との異種交配や遺伝子操作などにより創造
された生命体が我々だとでも言うのでしょうか？
この点に関するダ・ヴィンチの考え方を知ることは、彼の
仕掛けた「罠」を紐解くうえからも、重要な事柄である
と思われますが、
建築技師にしてデザイナー（設計家）でもあるクリエイター
としてのダ・ヴィンチはどのように考えていたのでしょうか？
彼の手稿から察するに、
「解剖して分かったことだが、
人間は死ぬようにできているのだ」
つまり、新約聖書にある復活や永遠の命を否定している
ことからも「神」による生命などの創造については
懐疑的であったと思われます。
「自然は自己の法則を破らない」
換言すれば、たとえ知的ではあっても人為（人工）的な
ものは最良足りえず、
「理解するための最良の手段は、自然の
無限の作品をたっぷり鑑賞することだ」
と、無為自然が一番であるとしています。
「人間は古代人によって小宇宙と呼ばれた。この言葉は
実に当を得ている。なぜなら、人間には肉を支える枠組み
としての骨があり、地球には土を支える岩がある。
人間は血液という湖を持ち、そこでは肺が膨らんだり
しぼんだりして、呼吸作用をしているように、地球には、
海があり、四六時中、潮の満ち引きが宇宙の呼吸作用を
繰り返す。
血液の湖からは静脈が出ており、体中に枝分かれして
いくように、海は地球に無限の水脈を広げている」
（レオナルド・ダ・ヴィンチ）
『ダ・ヴィンチの罠 小宇宙』で書いたように
今で言う『ガイア理論』に通じる考えを持っていた
ダ・ヴィンチは、風や水などの浸食による地形の変化を
経年変化による容姿の変容として捉え、人間にとっての
「血のめぐり」を地球の「水の循環」に、呼吸を「空気
の循環」、つまり、酸素や窒素や二酸化炭素のサイクル
システムとして見なしていたばかりでなく、宇宙までも
が巨大なるひとつの「生命体」であると考えていた
ふしがあるのです。
地球の磁気シールドによる鉄壁な防御システム
この完璧に保たれていた「水と空気」の循環が近年、
危機的な状況にあって、アラームが鳴らされ続けている
にもかかわらず一向に改善の方向へと足が向かないでい
ることは忌々（ゆゆ）しきことで、物質至上の拝金主義
が蔓延（はびこ）った末の「今がよけりゃあ症候群」を
思わせる無責任体質は今後も「工夫（炭鉱）のカナリア」
を殺し続けることになるのでしょう。
少なくとも、「水の循環」に興味を持ち、研究を
続けていたダ・ヴィンチが知り得た未来は、彼の期待
するような夢や希望に輝くものではなかったのです。
そこで、
ダ・ヴィンチが、未来の人類に向けて発した警告が
絶対に死なない「カナリア」としての壁画の中に
「罠」仕掛けるという計画でしたが、
残念なことに、
『最後の晩餐』に仕掛けられていた「罠」は
死なない「カナリア」になることを絶望視させる
ような破滅的な事態を発生させてしまったのでした。
レオナルド・ダ・ヴィンチの存命中において、
『最後の晩餐』修復後の画像 amazing-trip.xyz
すでに ・・・
『最後の晩餐』修復前の白黒写真 amazing-trip.xyz
『最後の晩餐』に秘匿されている「罠」の数々
は、壁画の劣化とともに消滅する運命にあったのです。
そのことを察知したダ・ヴィンチは、新たな「罠」を
後継の絵画の中に仕込み直すことを考えます。
そうした経緯の末に、
崩壊の危機にあった『最後の晩餐』に仕組まれた
巧妙なる「罠」を引き継いだ絵画が下記に示す３枚の
油彩画だったのです。
『モナ・リザ』 『聖アンナと聖母子』 『洗礼者聖ヨハネ』
こうしてダ・ヴィンチは３枚の油彩画に新たな「罠」を
仕込んだうえで、それらの絵画を死ぬまで手もとに置いて
時々に筆を加えていたわけなのですが、
『聖アンナと聖母子』 『モナ・リザ』 『洗礼者聖ヨハネ』
その「罠」の在りかを示すメイン・キーとなるものが、
『モナ・リザ』を始めとする終生、手もとに置いていた３枚
の油彩画で構成された〝ドラゴンレーダー〟だったのです。
３枚の油彩画を合体・合成したドラゴンレーダー
ドラゴンレーダーについては、
『ダ・ヴィンチの罠 パズル』
『ダ・ヴィンチの罠 地動説』
『ダ・ヴィンチの罠 羅針盤』
などを参照してください。
ところで、
故郷であるイタリアのフィレンツェからは、遠く離れた
フランスの地で亡くなったダ・ヴィンチは「異邦人」と
して、その生涯を終えたわけですが、
ヴァザーリらの伝説のとおりに白いヒゲをたくわえた
ダ・ヴィンチがフランソワ１世の腕に抱かれ永遠の眠り
につくシーンが舞台劇のように展開されていますね。
さて、死の９日前に書いた彼の遺言状には、
① 60人の貧乏人に60本の松明を持たせて葬儀に参列させる
② フランチェスコ・ダ・メルツィの裁量にて彼らに参列代
として金銭を与える
③ その松明を四つの教会に分けることを希望する
など、謎めいた文言が遺されていました。
また、死後は、アンボワーズにある聖フロランタン教会に
埋葬されたダ・ヴィンチでしたが、
レオナルド・ダ・ヴィンチの墓石 www2.rku.ac.jp
その後に、墓が暴かれてしまい彼の遺体（遺骨）の行方
は、今もってわからないのです。
そこで、次回においては、
ダ・ヴィンチの「罠」（トラップ・メッセージ）に
ついての解説やダ・ヴィンチの遺言状にまつわる「謎」
などに言及してみたいと考えています。
そういうことなの❓
前述したように、彼、もしくは彼女は、
ドイツで発見された後期旧石器時代の象牙彫刻
放射性炭素年代測定で、およそ32,000年前のものとされ、
動物（ライオン）に人間の性質を擬した彫刻（擬人化）で
あると解釈されていますが、「神」を表現していると
いう可能性もあります。
当初は男性像とされていましたが、後に見つかった破片
のいくつかを検討した結果、雌ライオンの頭部を持つ女性
であると判定されました。
おそらく男性生殖器の有無などから判断したのでしょう
が、科学的な裏付けがあるわけではありません。
世界最古の擬人化された動物像とされるのが一般的です
が、映画『プレデター』のようなライオンに似た顔型の
ヘルメットに戦闘服あるいは宇宙服を着用していた「神」
（異邦人＝異星人）という可能性も皆無ではないでしょう。
「わしゃあ、ライオン人間の性別には興味はないが …」
「お前さんが、男か、女か」
「そこが問題なんじゃ」
ふむ ふむ ふむ
画像元 www.pinterest.jp
果たして、本当のところはどうなのでしょうか❓
（う～む・・・）
子供たちが空に向かい 両手を広げ
鳥や雲や夢までをつかもうとしている
その姿は昨日までの何も知らない私
あなたにこの指が 届くと信じていた
空と大地が ふれあう彼方
過去からの旅びとを呼んでる道
あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっと振り向いてみただけの異邦人
市場へ行く人の波に 身体を預け
石畳の街角を ゆらゆらとさまよう
祈りのこえ蹄の音 歌うような騒めき
私を置き去りに 過ぎてゆく白い朝
時間旅行が 心の傷を
なぜかしら埋めてゆく 不思議な道
サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き
あとは哀しみを もて余す異邦人
あとは哀しみをもて余す 異邦人
ふむ ふむ ふむ
画像元 www.pinterest.jp
「勿体振る奴はどうも好かんな
」
鉄壁な防御システムが邪魔をするわけね。
コンタクト （Credit- Kendall Hoopes from Pexels）sorae.info 
異邦人の影 イメージ www.adobe.com
・・・ って、おいおいおい、
マジかょ！
… to be continued !!
