物事を論理的に考えたうえで「腑に落とす」ことですが、
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「分かる」には、時に直観が作用する場合があります。
イメージ valosto.coｍ
小学生の頃に算数の答えが自然とわかることがよくあった
のですが、それを計算式を使って解かなくてはならないのが
とにかく苦痛でした。
その場合に答えは〇〇になると、パッと閃くわけですが、
それを解答欄に記入しても正解とはならずに教わった数式
を使って計算し、答えを導き出さねばならないわけです。
19世紀最大の数学者のひとりに数えられるガウスに
有名な逸話があります。
カール・フリードリヒ・ガウス
ある時、教師から１から100までの数字をすべて加えると
いくつになるかという課題が出されました。
小学生の子どもたちは、1＋2＋3＋4 … … と懸命になって
計算を始めます。
するとガウスは、ろくすっぽ計算もせずに 5,050に
なると即答したのです。
驚いた教師が理由を聞くと、
彼は、1＋100＝101、2＋99＝101 … … 50＋51＝101
だから 101が50個（101×50）で 5050だと答えたのです。
この方式で解答欄だけに、
5,050と記入した場合に
日本の小学校ではどうでしょう？
おそらくは正解とはならずに減点されるか、さもなければ
零点にされるかもしれません。
この１から任意の自然数までの合計は ｎ×（ｎ＋１）÷２
の公式で求められます。
ちなみに、
任意の数（Ｘ）から任意の数（Ｙ）までの合計の数値は、
（Ｘ＋Ｙ）×（Ｙ－Ｘ＋１）÷２ で得られます。
しかし、公式や決められた数式があって、こういう計算を
したら、こうした結果が出てくるということでは、その事柄を
本当の意味で理解しているということになるのでしょうか？
それは単に、計算能力や演算技術があるかないかのこと
で直観的にその問題の本質が見えたからこそ、なんとなく
答えがわかるということもあるのではないでしょうか！
ガウスの場合にはそうした数学全般に関するヒラメキの
素養があったわけですが、論理的な組み立てや理論の道筋
がはっきりしていなくても、正しい答や所定の解答を得る
ことができる人たちがいます。
極めて限定的で、特定の分野に限ってのことですが、
非常に優れた能力を発揮する「サヴァン症候群」
の人たちです。
アインシュタインやモーツァルト、さらには、エジソン
やダ・ヴィンチもそうした「サヴァン症候群」の
一種ではないかと言われていますが、
サヴァン症候群イメージ junior.litalico.jp
果たして、
そうなのかどうかは軽々には申し上げられませんが、
そのように疑われても仕方のないほどに特異な能力
（天才ぶり）を各自が各様に見せているのは確かですし、
それぞれの分野においてもかなりの異端児であったこと
は否めません。
たとえば、
それまでの宇宙観や自然観、時間や空間の概念に挑戦
をしたのはなにもアインシュタインだけではありません。
彼と同じく、実に鮮やかな発想の転換から大宇宙を眺め、
自然を読み、時空を超えて未来を俯瞰するかのような
予測のもとに大胆で緻密な「罠」を仕掛けた人間が
いたのです。
それが、
我らが、レオナルド・ダ・ヴィンチ その人なのです。
彼の仕掛けた「罠」 は、綿密な計算のもとに実行
されていて、まだ、彼が独立する前のベロッキオの工房
での修業時代から、それはすでに始まっていたのです。
ただし、
作品として確認できるのは、『キリストの洗礼』から
であり、ダ・ヴィンチはこの実験的絵画において様々な
チャレンジを試しています。
工房にいた時代のもので、師匠との合作とされていますが、
さて、
こうして、いよいよ、本格的な「罠」の仕込みが
始まるのですが、「遺言状」にしたためた最後の
仕掛けも含めた「罠」の熟成（制作）期間は、
『受胎告知』1472～1475年頃
事実上のデビュー作『受胎告知』に始まり、死の間際
まで筆を入れていた『モナ・リザ』など３枚の油彩画を
考慮に入れると、実に半世紀近くにおよぶ超ロングラン
な精巧にして壮大なる不朽の代物（罠）なのです。
『モナ・リザ』 『聖アンナと聖母子』 『洗礼者聖ヨハネ』
現在、これらは 
パリのルーブル美術館
に所蔵され、フランスの国有財産になっています。
さて、それでは、前回予告したように、
「遺言状」に綴られた謎の文言の意図や意味を
探っていくことにしましょう！
まずは、問題となる謎の文言を箇条書きにします。
① 遺骸は、同教会付きの神父たちの手によって運ばれる
② 同教会の教区長や主任司祭及び聖ドニ教会の副司教と
礼拝堂の司祭、同フランチェスコ修道士に随行される
③ 助祭 副助祭による3回の大きなミサと30回の読誦ミサ
④ 聖ドニ教会や聖フランチェスコ会で同様の儀式を行う
⑤ 60人の貧しき人たちの手で60本の松明がささげられる
⑥ この役務によって、貧しき者たちに金銭が付与される
⑦ その松明を、４つの教会に分けることを希望している
ざっと、こんなところでしょうか？
ところで、
我々が数学の問題を解く場合に何となく答えがわかる
ことがありますよね。
ハッキリとは見えてこないけれど、何かぼんやりとは
イメージできるわけで、それを掘り起こしていく作業が
計算であって、最終的には計算によってイメージで理解
していたはずの答えを数式で確認をして証明（解答）と
いうことになるわけですが、
先に記したが如き、小生の拙い直感（直観）によれば、
体力の衰えから自分自身の死期を悟ったダ・ヴィンチは、
手もとに残して置いた３枚の油彩画を眺めながら自らが
仕掛けた「罠」の謎解きというか、種明しをしようと
考えたに違いないと感じたのです。
そして、それを、「遺言」のかたちで残すことに
したのではないか❔ と、
しかも、
最後の最後まで「罠」という形式に拘ったままに！
それが、上述した ①～⑦ の文言です。
おおよそ、このあたりに「罠」が仕組まれていると
思われるのですが ・・・
では、たねあかし的な謎解きを始めましょう。
① 遺骸は、同教会付きの神父たちの手によって運ばれる
ここでの「遺骸」は「罠」そのものを指します。
それが埋葬される教会に付随する神父たちに運ばれる
わけで、埋葬される教会とは、「罠」を仕込んだ絵画
の意味です。
神父たちと複数形になっているのは、複数ある作品に
仕組んであるという意味と ② , ③ における随行やミサを
執り行なう各聖職位階が、それぞれの作品と「罠」の
グレードやレベルの違いを意図しているのです。
② 同教会の教区長や主任司祭及び聖ドニ教会の副司教と
礼拝堂の司祭、同フランチェスコ修道士に随行される
③ 助祭 副助祭による3回の大きなミサと30回の読誦ミサ
「聖ドニ教会」とは、パリのモンマルトルの丘で斬首
された3世紀のパリの司教で、西暦250年頃に殉教したと
される聖ドニ（聖ディオニジオ）の墓の上に、475年頃、
建てられたのが聖ドニ修道院の始まりです。
サン＝ドニ大聖堂 ja.wikipedia.org
聖ドニは、モンマルトルの丘で斬首刑になりましたが、
すぐには息絶えずに、自分の首を拾い、説教をしながら
数キロメートル歩いたそうです。そして、息絶えた場所
が、今のサン・ドニのあたりで、そこに建てられたのが
サン＝ドニ大聖堂ということになっています。
この逸話が伝説となって、ダ・ヴィンチの頭に残って
いたのかどうかは不明ですが、自分の首を抱えてこの地
まで辿り着いた（およそ10㎞位）という起源を持つ教会
を指定しているのは、真の救世主（メシア）となるはず
であった洗礼者ヨハネ（ヘロデ・アンティパスにより、
斬首されてしまう）を暗示しているように思われます。
『洗礼者ヨハネの斬首』カラヴァッジョ（1608年）
さらに言えば、
聖ドニ（パリの聖ディオニジオ）あるいは、パリの
ディオニュシウス（Dionysius）はフランスの守護聖人
として、また十四救難聖人（en:Fourteen Holy Helpers）
の一人として知られています。
ディオニュシウスとは、「ディオニューソスの召使」
という意味であり、ここでも洗礼者ヨハネとの関連性
が見て取れます。
ダ・ヴィンチ工房作とされる 『荒野の聖ヨハネ』（バッカス）old-unet.org
『洗礼者聖ヨハネ』部分 1513-1516年
日本語では、ディオニュソス（別名：バッカス）と
呼ばれ、豊穣神にして「酒の神さま」ですが、
ディオニュソスについては、
を参照してみてください。
ここで、トリビア（豆知識）をひとつ 
パリのモンマルトルの名前の由来は、古フランス語で
「殉教者の山」という意味であり、サン・ドニの殉教に
ちなんで名づけられたという説があります。
また、
サン＝ドニ大聖堂は、フランス歴代の王族の霊廟でも
あり、聖ディオニジオは、カトリックの聖人の一人です。
以上-Wikipedia より
続いては、フランチェスコ修道士による随行ですが、
広義におけるフランシスコ会は、第一会（男子修道会）
、第二会（女子修道会）、第三会（在俗会）からなる
３つの会の総称ですが、
狭義には、男子修道会のみをフランシスコ会と称し、
その基本理念は、貧しいキリストの生涯を模範として、
使徒と同様に忠実に生きることを旨とし、ローマ教皇
に対しては従順をつらぬき、人々に「神の国」と改悛
（悔い改め）を説くことにありました。
『マタイの福音書』によれば、まず洗礼者ヨハネが
「悔い改めよ。天の国は近づいた」と宣教し、人々に
洗礼を施します。
イエスはその洗礼者ヨハネから洗礼を受け、ヨハネ
が逮捕されると、独立して宣教を始めるわけです。
イエスの洗礼 出典：blogs.yahoo.co.jp
しかも、その第一声は、
ヨハネと同じく「悔い改めよ。天の国は近づいた」で
あったというわけです。
要するに、
② 同教会の教区長や主任司祭及び聖ドニ教会の副司教と
礼拝堂の司祭、同フランチェスコ修道士に随行される
③ 助祭 副助祭による3回の大きなミサと30回の読誦ミサ
② , ③ における随行やミサを執り行なう各聖職位階が、
それぞれの作品と「罠」のグレードやレベルの違いを
意図している他に、洗礼者ヨハネが真の救世主（メシア）
であって、イエスはその役を代役として見事に代演した
にすぎないということを意味しているのです。
出典：blog.goo.ne.jp
出典：www.jizai.org
洗礼者ヨハネがイエスにつまずいた、すなわち疑心を
抱いたということを『マタイの福音書』がほのめかして
いますが、それは洗礼者ヨハネが獄中から弟子を通して
「『きたるべきかた』はあなたなのですか？ それとも、
ほかにだれかを待つべきでしょうか」とイエスに尋ねる
シーンがそれであって、投獄されたヨハネは打開を模索
するべく弟子をイエスのもとに遣わすわけです。
獄中のヨハネと弟子たち wol.jw.org
結局のところ、
洗礼者ヨハネは、イエスを救世主（メシア）としては
認めていなかったことの裏返しをマタイが『福音書』に
おいて記しているということになるのです。
『マタイの福音書』11：2-6 より、
一方でイエスは、ヨハネを「およそ女から生まれた者
のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった」と
極めて高い評価を与えていますが、そのあとにつなげて
「天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である」と
付言したのは、洗礼者ヨハネの斬首を先見し、天の国を
奪うのは自分であると自覚したからに他なりません。
③ 助祭 副助祭による3回の大きなミサと30回の読誦ミサ
③ については数が絡むので、次回に説明するとして、
④ 聖ドニ教会や聖フランチェスコ会で同様の儀式を行う
聖ドニ教会は、洗礼者ヨハネを暗示する対象であって、
フランチェスコ会の創始者であるフランチェスコは托鉢
をしながら平和、愛、清貧を唱えていくうちに、次第に
「兄弟」と呼び合う同志が増えて、十二使徒に対応する
12人の仲間（11人説もある）と「小さき兄弟の修道会」を
名乗るようになります。
この辺りは、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』における
十二使徒とユダの関係を彷彿させます。
ちなみに、フランチェスコの12人の仲間とは、
- クインタヴェッレのベルナルド
- カッターニオのピエトロ
- エジディオ
- サッパティーノ
- モリコ
- カンペッロのジョヴァンニ
- フィリッポ・ロンゴ
- サン・コンスタンツォのジョヴァンニ
- バルバロ
- ベルナルド
- アンジェロ・ディ・タンクレディ
- シルヴェストロ
となりますが、11人説ではシルヴェストロの入会が
1210年頃となっているようです。
次に、
③ 助祭 副助祭による3回の大きなミサと30回の読誦ミサ
④ 聖ドニ教会や聖フランチェスコ会で同様の儀式を行う
とは、助祭による大きな３回のミサと、副助祭による
30回の読誦ミサを聖ドニ教会や聖フランチェスコ会でも
執り行なうという意味であり、大きなミサは 3×3＝9回、
読誦は 30×3＝90回、唱えるということかもしれません。
画像元：tegakisozai.com
しかしながら、もうすでに紙面の許容を大きく超えて
いますので、数字などの分析は次回での解説と致します。
（う～む ・・・）
なお、
「遺言状」の内容や付随する出来事などについては、
などを参照してみてください！
（う～む ・・・）「なるほど！」
・・・ って、おいおいおい、
何が、なるほどなんだ！
果たして、
次回は、一体全体、どうなることやら ・・・
（ホンマやで！）
ところで、
「皆は、気づいておるかのぉ」
「罠」の仕組みのあれこれを ・・・
「そだねー !!」
って、 おいおい (^▽^;)(^^ゞ 
『荒野の聖ヨハネ（バッカス）』
要するに、彼こそが、
ディオニュソスだよね！
『洗礼者聖ヨハネ』部分 1513-1516年
・・・ って、彼は「侵略者」として知られる
ヒトラーと同じでしょ❓
いやいや、悪魔と噂のプーチンかも ・・・
「歴史を繰り返すな」と訴えるスペインでのデモのプラカード NACHO DOCEｰREUTERS newsweekjapan.jp
でも、
彼らはＤＳ（ディープステート）の「罠」に、
ものの見事に嵌まってしまった人物たちですが、
そんな話を信じる人は少ないでしょう
「イエスの洗礼」マルコの福音書1：1~11 blog.goo.ne.jp
… to be continued !!
『受胎告知』 ⒶⒷ比較 jsbachcode.co
むむむむ
