カッフェー・ラーヴェン

貧弱なディレッタント

ケイソ

2006-10-25 00:56:38 | 法学部・LSライフ
刑訴をやっていて、頭のなかがぐちゃぐちゃになってきた。

色んな原則の相互関係が、うまく掴めない…。
疑問も涌いてくるのだけど、うまく解決できない。 
頭の整理能力がキャパごえしそうだけれど、はやく、
「おぉ!」って視界がひらける一線に辿りつきたいなぁ。
(もう少し頑張ったらなにか見えるかも、っていう期待。)

刑訴にもえようと思っていたけど、法学の1種類としては、そんなに好きでもないかも、と思った。
やっぱり体系的・抽象的なものへの憧れ…(刑法への遠い目)
捜査構造論とか面白そうだったけれど、
いまはもっと個々の論点ごとに考えるべき、みたいだし。

でも刑事手続きは、事実として興味があるので、
学問としてよくわからないながらも、手続の順序を知るのが楽しい。
少しでも知ると、警察モノのドキュメントとか、刑事ドラマとか、
よろこんでチェックしてしまう。
職質をかけられたという友達にも、色々聞いてしまった。(しごく単純な自分。)

なんだかんだで結局、刑事法にしか興味がない気がする。
そういえば中学の頃に一瞬、検察官っていう夢をもっていたのを思い出した。
刑事法に興味があるということと、刑事の裁判官・検察官を目指すということは
イコールではないとは思うんだけれど、
なんとなくっていう動機で(?)企業系の弁護士をやってる自分を想像するのが、
何だかいやなので、
選択肢としてはありかなぁと思う。

仕事は、相当きついだろうなぁーーーーーーーー。
でも、きつくない仕事なんてないらしいよ。

<追記>
あ、でもすごく気まぐれな私のこと、
(ブログ中だけでもよくあらわれているでしょうが)
すぐ気が変わるかもしれないので。

人生の最終目標が耳すまの西司郎であることだけは、変わりないですが。
(ビバ!有閑人)

あえかな夢

2006-10-22 21:31:00 | 書評・レポート・本のメモ
今日は、中原中也の亡くなった日。
来年で、没後70年、生誕100年。

てもとに詩集はないけれど、高校のころ、手書きでうつした中也の詩たち、
好きなものだけうつした、とても短い優しい詩編。

「その頃です、僕が囲炉裏の前で、
    あえかな夢をみますのは。
 随分……今では損なはれてゐるものの
    今でもやさしい心があって、
 こんな晩ではそれが徐(しづ)かに呟きだすのを、
    感謝にみちて聴きいるのです、
 感謝にみちて聴きいるのです。」

*****

小林秀雄の訳したランボオを図書館で借りっぱなしなのだけど
今日なんか読んだら、中也が気の毒な気がするんだ。
(そういうこと気にする変なひと。)

*****

シューマン・リスト・スクリャービンで、
ヘヴィーローテーションなこの頃。
無味乾燥な科目(特に民訴ゆるすまじ。)は、
くらくらする濃い目のクラシック、
「濃く煎れた」というようなピアノ曲をかけながらでないと、
やってられないんだ。

(最近、前はあまり気に入らなかったものに興味が涌いて。
 心の乾燥度に比例して、濃いものが好きになっていく。刺激をもとめて。
 シューマンの、明るくなりきれないところが、今はもう、たまらなく響いて。)

週末も、ずっと、机の前にいる。張り付いている。
こんな生活があと3年半続く。
はやめに寝て朝5時に起きて、学校に行くまで予習してみたりーーー
ストイックさはいつまでもつのだろう。
問題は、こなしてもこなしても、
自分に課したノルマが全く実現できていないということ。
効率の悪さにびっくりする。

失いそうな心に、あえかな思いを抱いてる間に、、、

秋雨が降る。

おでんの季節

2006-10-16 19:22:55 | 雑記
おでんが美味しくなる季節です。

たまには、おでんの側の気持ちも考えてみては如何でしょうか。

平和で美しいおでん村。
食べ物のオーダーが入ると、そのキャラクターめがけて、天からのびてくるお箸…。

おでんくん(教育テレビのアニメ)
http://www.odenkun.net/index.html
おでんくん(絵本)
http://www.shogakukan.co.jp/odenkun/

夏休みに地元に帰ったら、中高の友人に「知らないん!?面白いからが絶~~対見た方がいいよ。流行ってるよかなり。」と言われた「おでんくん」。
(しかも地元のLOFTで特集していた。DVD BOXとか絵本とか。)

まだテレビではお目にかかってないのだけれど、キャラクター設定と世界観がシュールすぎてツボです。
リリーフランキーはすごいや。
オーダーが入らないあいだに、煮すぎて黒くなり、性格わるくなってしまった「ガングロたまごちゃん」とか。
いとこんにゃくがドレッドヘアになって、ジャマイカに行きたがってる、「いとこんくん」とか。
おでんくん(巾着)が頭のなかからお餅を出すところとか。

(そしてやっぱりうちの中高の笑いのセンスはこういうものなのです。笑)

大学の友人に話したら2人とも知らなかったので、ここで紹介してみました。
(人の家を夜中にアポ無し訪問して、こんな話をして帰っていく私も、どうなんでしょうね、)

Grace

2006-10-11 22:58:31 | 雑記
久しぶりに「その時歴史は動いた」見てめっちゃしみじみした。

強く生きなきゃ、祖父に申し訳ない気がした。

あのとき飛び散った血をきちんと思い出すようにするよ。

ごめんなさい。

泣き言いわないでがんばります。



散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ

↑むかし、大好きだった。

ユンガー

2006-10-09 21:26:33 | 書評・レポート・本のメモ
エルンスト・ユンガー『追悼の政治』

「平和」以外を、ざーっと目を通しただけですが、初めて読むユンガー。

純然たる文学者としてのユンガーの著作ではなく、
訳者が「追悼」という切り口で集めた、
(ユンガー本人にそのような意図がなかったとしても)
政治的メッセージ性のつよいエッセイ集。

最後につけられた、
訳者の「エルンスト・ユンガーにおかえる追悼論の変遷」が
一番この本のポイントなのではないだろうか、というわけで
エッセイの選び方に恣意性はあるわけだけれども、
その変遷論もふくめて、「ふむふむ」。

Ulyssesも書いてましたが、
フランス的な政治的・無名兵士崇拝に対抗して
ユンガーの唱えるドイツ的な追悼は、
「個」の独立性と、同じ「個」の全体への包摂が、同居し、
複層的になっているのが面白い。

そして、変わっていくように見える政治的メッセージから、
変わらないものを抽出しようとする訳者の作業には好感。
でも、ちょっと訳が読みづらかったのが残念><

死者の追悼っていうテーマには、もともとそれなりに興味があったけど、
カントロヴィッチなんかも読もうと思ったまま読めずじまいで、
色々放置していることを思い出した。うーん。さぼっている。

****

冬学期は、授業コマ数も無理しすぎないことに決めた。
でも、とってる授業の予習・復習と+αのノルマ
(参考文献とか、放置しすぎの憲法の勉強とか)は
きっちりこなしたい、そのうえで
そういう他の本を読むのをデザートにしていくしかない。

10月末からは友人たちと答案練習会も始めるつもり。
来年の5月には現行試験の「記念受験」をしようと思っておりますゆゑ。

アドルノが呼んでるけど先に予習だ。。
さて、民法のレジュメよんで、刑訴の判例教材をよみます。

(そうそう、コピーさせていただいた刑訴の前回の参考文献などよんでみたら、授業内容そのままだったので、授業で簡潔にわかりやすく説明してくださってるんだなぁと思った。刑訴はけっこう萌えます。)


成長しない者の老いるとき、黄昏狂

2006-10-07 00:04:51 | 雑記
つかれてしまってちっともやるきがでない。

 色々と自分のことを(自分のことばかり)
 考えているくせに、なんの生産性もない。

 まいにち反省ばかりだけれど
 反省を活かせないんだから
 全くどうしようもない。
 これは反省ではなくただの後悔というべきか。

どうせ治せないなら
後悔する癖をやめたほうが、
幸せに生きられるんじゃないだろうか。とも思うけれど、
やはり人に迷惑はかけたくなし
いっそう劣化した自分は想像したくなし
どうやって進めばいいのだ。

 ただ、
 ずんずんと安全で怠惰な方向へ、
 流れていっている気がする。
 こんなことをしていては、終いには独りになるよ。

もともと一行のBaudelaireにも如かない人生でも
惰性でつづくかぎりは
人間やめられないかぎりは
できるだけ良いものにしたいのだけれど。

老いることはどんな意味をもつのかしらね、


Le jour tombe.Un grand apaisement se fait dans le pauvres esprits fatigues du labeur de la journee; et leurs pensees prennent maintenant les couleurs tendres et indecises du crepuscule. ……

日が落ちる。一日のつらい仕事に疲れたあわれな人たちに大きなやすらぎが訪れる。そしてかれらの思いは今や、優しくあいまいなたそがれ色に染まる。

日が沈む。一日の労苦に疲れた憐れな魂の裡に、大きな平和が作られる。そして今それらの思想は、黄昏時の、さだかならぬ仄かな色に染めなされる。……

LE CREPUSCULE DU SOIR, Charles Baudelaire

※フランス語がきちんと表記できなくてごめんなさい。