
気象庁が今冬の高温と少雪の状況について、1月24日に報道発表しました。
▼気象庁の報道発表はこちらから
http://www.jma.go.jp/jma/press/2001/24b/press_r01shousetsu20200124.html
それによると、この状況をもたらしている要因は、日本付近における偏西風(亜熱帯ジェット気流)の北への蛇行や正の北極振動などにより、本州付近への寒気の南下が弱く、冬型の気圧配置が続かなかったことが考えられるということです。(詳細は気象庁ホームページでご確認ください)
また、1月23日発表の1か月予報によると、今後も 2 月にかけて、北日本から西日本の気温は高く、日本海側の降雪量は少ない見込みのようです。
そして、上記サイトに掲載されている今シーズンの累積降雪量の図(見出し画像)を見てみると、暖冬ながら度々寒気が流れ込んでいる北海道を除くと、平年比50%以上の地点は内陸部や山間部がほとんどで、どちらかというと太平洋側に多くなっているのが分かります。
今冬の特徴は、「冬型の気圧配置が長続きしない」ことで、これはつまり、
・日本海側で雪が続かない⇒日本海側の雪が平年より少ない
・厳しい寒さが続かない⇒雪が積もってもすぐ融ける⇒全国的に積雪が少ない(又は無い)
ということになります。
また、冬型の気圧配置が長続きせず、日本付近を低気圧が通過することが多いので
・太平洋側で普段より雨(又は雪)の日が多くなりやすい⇒気温が低い内陸部や山間部では雪になる日が多い
ということにもなります。
よって、暖冬の時は、(北海道を除いて)日本海側や平野部では平年より降雪量や積雪が少なくなりやすく、太平洋側の内陸部や山間部では、場所によっては降雪量や積雪が多くなる可能性があります。
なお、地球温暖化が進むと、北海道内陸の一部では、降雪量や積雪が増加するという報告もあります。
▼詳細はこちら(気象庁ホームページ)
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/gw_portal/future_climate_change.html
今週は本州の南岸沿いを低気圧が進むため、まさに本州太平洋側の内陸部や山間部ほど雪になりやすい(場所によっては雪の量が多くなりやすい)天気となりそうです
(画像は気象庁ホームページより)