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ABA防災ニュースブログ

上尾市防災士協議会ABAの活動等の速報ブログ。 検索は左窓から1単語だけで。協議会HPはブックマークから。

車での避難は、たいへん危険

2025-08-14 06:07:50 | 水害事例

(文責 :  防災士 田澤六三)

2025年8月10~11日に九州北部では線状降水帯が各地で発生し、大雨特別警報が発表されるなど、記録的な大雨になりました。

毎日新聞8月13日付朝刊によると、熊本県で2人死亡のほか各地で合わせて4人が行方不明になっています。

この6人の方について詳細な事情は分かりませんが、遭難時に車・バイクに乗っていた方がなんと4人に上っています。避難走行中に土砂崩れ、用水路に沈んだ、走行中に流された、バイクで移動する途中、の4件です。このほか、道路の崩落に巻き込まれたクルマが3台もあったそうですが、命に別状はなかったようです。

(8月14日朝刊=続報 新たに、11日早朝クルマで通勤に出かけた1人が行方不明になっていることが分かりました。)

あと2人の方は川沿いを避難行動中に行方不明になったらしい。自宅で土砂崩れにあった事例はたった1人で、命は助かったようです。

自宅にいるより車で避難する方が危険な場合が少なくない、ということです。(もちろん早めに避難所に行った方も多かったと思いますが。) 私たちは、クルマに乗ると保護された空間にいるようで何となく安心感を感じるようですが、クルマでの避難は早めに、状況をよく判断して行動したいものです。

また、テレビでは冠水した道路を水しぶきを上げて走る車の様子がよく放送されますが、単純にクルマで避難すれば良いと思ったり、カッコよく見えたりしかねず感心しません。豪雨時にはクルマの利用を控えるよう、テロップで呼びかけてはどうでしょうか。

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能登・輪島市の水害事例に思うこと

2024-09-26 09:00:01 | 水害事例

(文責 : 防災士 田澤六三)

能登半島の2024年9月水害で、輪島市久手川町の塚田川氾濫で住宅4棟が流され、中学3年の女子生徒1人を含む4人が行方不明となった被害の状況が、新聞やテレビで少しずつ分かってきました。

女子中学生は家族が仕事に出かけていて、父親が電話した時まだ2階で寝ていましたが、起きてみると家の周りは海のようで、ドアが開かなくて外へ出れないので仕方がないね、と話した数分後に家ごと流されたようです。

川は護岸もない山あいの小さな川で、斜面のがけ崩れなどがあり土砂や立木が流れ込んで土石流のようになったようです。彼女の家は川べりに建っており、土石流に直撃されたようです。

またもう一人の井角さんは、夫はクルマで、妻は家で避難準備をしていましたが、急に増水して車が動かせなくなり、夫が妻に2階へ上がるよう声を掛けて自分は隣家の2階へ避難した直後、妻のいる自宅が流されたそうです。(後に死亡が確認されました。)

夫は「2階へ上がれ」という言葉が正解だったのか、と語っています。(朝日新聞2024年9月26日朝刊1面)

女子中学生は2階にいても遭難したということなので、本当に避難行動は難しい判断です。特に山間の小河川は雨が降り出してから氾濫するまでの時間が短いので、すぐに浸水が始まって立ち退き避難が困難な状態になりやすいそうです。

とはいえ冠水して道路が見えない状態で、大雨の中を避難するのもたいへん危険です。

この地区はハザードマップが無かったようですが、自宅の地理・地形を考え、いつどういう状態で避難を開始するか、あらかじめよく検討しておくこと=マイ・タイムライン作成がとても大切だと感じました。

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輪島市の洪水被害地はハザードマップなし

2024-09-22 17:48:28 | 水害事例

(文責 : 防災士 田澤六三)

秋雨前線と台風14号崩れの低気圧の影響で能登半島では2024年9月21日から大雨となり、大きな被害が出ています。輪島市久手川町では町内を流れる塚田川が氾濫して住宅4棟が流され、中学3年の女子生徒1人を含む4人が行方不明となり、22日午後になってそのうちお一人の死亡が確認されたとのことです。

地震の復興もできないうちに大水害という現地の皆様の苦衷は想像を絶します。安否不明の皆様のご無事を祈るばかりです。

大きな水害について私はいつも現地のハザードマップをチェックするのですが、住宅4棟が流されたという動画をみてもさほど大きな川ではないようです。輪島市では河原田川、町野川、八ヶ川の3河川には洪水ハザードマップがあるのですが、この塚田川はマップが公表されていない小河川と思われ、洪水発生の事情もまだ詳しくは分かりません。

しかし近年の豪雨はまったく油断ができません。わが上尾市の洪水ハザードマッブは最大予想浸水深を 10cm単位で表示するスグレモノです。大いに防災活動に活用していきたいものです。

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豪雨時の水平避難で、また遭難者が

2024-08-01 09:00:10 | 水害事例
(文責 :  防災士 田澤六三)

再び、避難途中での悲しい事故がありました。
今年2024年7月25日山形県酒田市で、豪雨で水害の危険が高い中を避難しようとしていた女性が行方不明となっていましたが、31日に発見された遺体がその女性である可能性が高いようです。

2009年8月兵庫県佐用水害での避難行動中の3家族遭難のように、豪雨時の水平避難はたいへん危険が伴います。酒田市の女性のご自宅は山あいの川筋のようですが、川沿いによくある河岸浸食倒壊危険区域だったのかどうか、またご家族と一緒に避難しようとして行方不明になった事情など詳しいことは分かりません。現地は9時前後に時間 100mmという猛烈な雨がありましたが、避難開始当時はやや落ち着いた降り方になっていたと推定されます。

しかし雨が小降りになったとしても、川の増水は遅れてくるので油断はできません。遭難女性のご冥福をお祈りするとともに、私たちは水害想定地域ではマイ・タイムラインを作成して、避難先の選択 (垂直避難を含む) や安全な避難ルート、避難のタイミング、ロープで皆がつながるといった避難方法などについて、事前に十分検討しておくことが大切だと思います。

以下は報道の確認です。
酒田市北青沢の女性(86)は7月25日午前10時半ごろに家族とともに自宅から避難しようと川沿いの道を歩いている途中、行方がわからなくなりました。27日朝、地元の自治会長を通じ、家族から市に連絡が入ったそうです。
(共同通信 2024年7月27日 20時46分 、
 NHK News Web 2024年7月28日 19時06分)

その後7月31日午後1時50分ごろ、酒田市大沢地区の荒瀬川で、捜索していた警察官が1人の遺体を発見しました。この付近では北青沢の女性(86)が行方不明となっていて、遺体が見つかった場所はその人の自宅から下流に約2キロでした。警察では身元の確認を急いでいます。
(FNNプライムオンライン 2024年07月31日18:57)

山形県遊佐町付近では7月25日午前9時10分までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったほか、酒田市南部付近では午前9時までの1時間に、酒田市北部付近では午前9時10分までの1時間にいずれもおよそ100ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。
その後、気象庁は午後1時5分に庄内北部の酒田市と遊佐町に大雨特別警報を発表しました。
(日テレNEWS 2024年7月25日 14:24 )
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豪雨時のクルマ移動はやめよう

2024-07-27 06:30:00 | 水害事例
(文責 : 防災士 田澤六三)
◆ ABAホームページはこちら

NHK News Web 2024年7月26日 16時29分掲載記事を要約すると、25日午後11時40分すぎ、山形県新庄市本合海の橋の近くで、民間人から通報を受けパトカーで救助に向かっていた20代の男性巡査長から、「車が流された」と警察に通報がありました。パトカーには2人の警官が乗っていて、行方が分からなくなり、捜索の結果ひっくり返っているパトカーが見つかり、その後男性1人を発見しました。男性は心肺停止の状態で、警察は警察官の1人とみて確認を進めています。
付近では、水につかった一般の車両3台も見つかり、警察に救助を要請した男性を含む3人が救助されたとのことです。
見つかった警官お一人の回復と、もうお一人の無事をお祈りします。

合わせて4台、警官を含む5名が遭難した今回の水難事故は、車の水難としては前代未聞の規模。現時点では原因や経緯は不明で推測になりますが、深夜に冠水道路で立ち往生した数台のクルマを救助に向かったところを、堤防決壊による氾濫水が襲ったものでしょうか。何とも痛ましいことです。

またNHK山形 NEWS WEB 7月26日11時43分掲載では、25日夜11時半すぎ、山形県新庄市福田で「車内に人が閉じ込められている」と消防に通報があり、消防が水没した車の上にのぼっていた2人を救助し、病院に搬送したということです。2人とも命に別状はないということです。
これは上記の警察の水難事故とほとんど同時刻のようで驚きました。場所が少し違うので冠水の様子も違ったでしょうし、消防車は車台が高いので乗用車よりも水深に耐えられるでしょうが、豪雨の深夜というかなり危険な条件だったと思われます。

水害時の避難にクルマは不可、使う場合は余裕を持って事前に、ということは防災関係の本には書かれています。しかし実際にはギリギリになって車を利用する人が少なくないようです。テレビなどでも冠水した道路をハデに水しぶきを上げて走る様子がよく放送されますが、実に危険なことです。あれではエンストしたりして交通や救助活動の妨げになる可能性があり、場合によっては自分の命にも関わります。

まったく私見ですが、あのようなシーンには 「自動車での避難はやめましょう」 といったテロップを出してほしいものだと思います。
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