幸せを探しに 旅行記②

でも乗せてくれるって言ってるし・・・。
さりげなく小指見たらちゃんとついてるし・・・。
そんなに悪い人じゃないでしょ、そう思って急いで友達を呼びました。
おじさんがＰ．Ａ．で買い物するのを待っている間、いつでも逃げれるようにバックはちゃんと手元に持っておこうね、と確認しあう友達Ｎとあげは。

しばらくするとおじさんは戻ってきて車へ。
大丈夫、普通の乗用車でしたよ。
乗るのはどこの席でもいいよ、って言ってくれるから二人で後部座席へ。
荷物は助手席に置いていいよ、って言ってくれるから助手席へ。

あげは、早くも荷物を手放してんじゃん。（苦笑）

いざ、金沢へ。
車内でいろいろ話しを聞くところによると、
なんでもこのおじさん、そっち系の人ではもちろんなくて、金沢のお坊さんらしい。
娘さんが東京にいて、奥様と娘さんのところへ行った帰り道なんだって。
奥様はそのまま娘さんの家に泊まるけど、お坊さんは明日仕事なので帰らなくちゃならないらしいです。
携帯のね、待受けを見せてくれたんだけど娘さんの写真ですっごく美人なの。
しかも超一流大学生。
タダで乗せてもらってる手前、あげはもＮもすごい褒めっぷりでした。
でも本当に芸能人みたいな美人さんだったんだけどね。
良かった、いい人で。
おまけに、このお坊さん、さっきのＳ．Ａ．でなんと・・・



みかんをあたしたちに買ってくれたの！！
一袋丸ごとくれたんだよー！！
とっても感激、なんていい人なんでしょう。（感涙）
なのになのに・・・あたしたちってば、
お坊さんの「何歳ですか？」って質問に、

「２６歳です♪」

って二人で嘘ついてごめんなさい。
だって、三十路でヒッチハイクなんてヤバイじゃん！怪しいじゃん！
ということであらかじめ年齢設定しておいたんです・・・。（苦笑）
三人で話しをしながら、なかなか面白い車の旅でした。

そしてこの親切なお坊さんのおかげで、５時間ほどで金沢に着いたよ♪
しかも、軽く市内を案内しながら走ってくれて、このことが３日目の金沢市内観光の時に大いに役立ったってもんです。
そして、宿のある繁華街で降ろして頂きました。
お坊さん、本当に本当にありがとうございます。
お坊さんとご家族の幸せを祈ってます。
それと・・・娘を思って不安そうに、
「やっぱり女の子もこんなふうに旅をしたくなるもんでしょうか？」
ってあたしたちに聞いてましたが・・・

えっと、大丈夫です。
普通の女の子はヒッチハイクで旅行しようなんてきっと思いませんから。（苦笑）

ということで、今夜の（というかもうすでに時間は早朝５：３０）宿はここです。



なんとこのマン喫、畳のペアシートがあったの♪
そこで二人で仮眠をとることに。
すげーな、あたしたちって。
どこでも生きていけそうだよね。


【続く】