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AGAIN&AGAIN

おぎどんの世界~ブログ版

刑訴第2問問題文分析 ~その2~

2007-03-06 | H18年度現行論文本試験再現答案
【配点分析段階】 次に配点を分析して行きます。 まず大雑把な配点を考えます。本問では、実況見分調書の証拠能力の有無についてを検討聞いています。そこで、証拠能力の有無を検討する過程に配点があるだろうと思います。 そして、証拠能力の有無を検討する過程を具体的に考えていくと、 まず、証拠能力は厳格な証明がある場合に問題となりますから、317条厳格な証明の指摘。もっともここをメインで聞いてませんから配点 . . . 本文を読む

刑訴第2問の問題文分析 ~その1~

2007-03-06 | H18年度現行論文本試験再現答案
やや遅れ気味の刑訴2問目、問題文分析です。(^_^;) ちなみに、強調デコレーションは手間がかかるんで今回はやってません。 【問題文分析段階】 まずは、問題文の分析から。実務家の視点で分析するんですが、捜査と同じくここでもまずは弁護人の視点から分析するのがいいのかなと思います。公判・証拠においても、被告人にとって不利な証拠(適正手続を欠いた証拠)をチェックしていく。それに最も適した地位にあるのが . . . 本文を読む

刑訴第1問の問題文分析 ~その3~

2007-03-01 | H18年度現行論文本試験再現答案
【配点分析段階】 上述したことと重なりますが、大雑把にとらえると、まず適法性を検討して欲しい捜査機関の行為ごとに配点があります。 適法性を検討して欲しい捜査機関の行為については、弁護人の立場からチェックして取り上げていけばいいということも前述したとおりです。 本問では、大雑把に上記①②③④の行為に配点があると思います。 次は、各行為の具体的な配点についてですね。 これも上述したとおり、上記捜査機 . . . 本文を読む

刑訴第1問の問題文分析 ~その2~

2007-03-01 | H18年度現行論文本試験再現答案
【問題文分析段階~続き】 それでは、裁判官の立場に立って各行為の適法性を判断していきましょう。 ①について。 場所に対する捜索令状で、ポケット内の物の提示を求めることができるか。これを定めた明文の規定はないんで、検察官としては「必要な行為」(222条1項、111条1項)にあたると反論するでしょう。そこで、「必要な行為」にあたるのか、同文言を解釈していきます。解釈するに当たってまずやることは同条 . . . 本文を読む

刑訴第1問の問題文分析 ~その1~

2007-03-01 | H18年度現行論文本試験再現答案
ほとんど停滞しててすいません。今回はH18年度の刑訴一問目の問題文分析です。 【問題文分析段階】 刑訴も実務家の視点から分析していくわけですけど、刑訴の捜査事例問題ではどの実務家の立場から分析していくのが一番なのでしょうか? 個人的には、刑訴の捜査については、まず弁護人の立場から分析するのがいいんじゃないかと思います。 というのは、憲法31条は刑事手続について適正手続の保障を定めていますが、 . . . 本文を読む

商法第2問の問題文分析~その3

2007-02-13 | H18年度現行論文本試験再現答案
【答案構成段階】 あとは、配点がある部分が答案に示せるように構成します。 ただ手形法ですので、論理的整合性に気をつけて答案を構成していきましょう。 1.(1) Yは手形債務を負うか。      (← まずは手形債務発生段階から。ここで上記理由③の配点を取ります。) (2)   白地手形の定義と要件①②③④       (← 予備校の論点主義っぽい感じを出したくないので、「区別が問題となる」とし . . . 本文を読む

商法第2問の問題文分析~その2

2007-02-13 | H18年度現行論文本試験再現答案
【配点分析段階】 ここから先は、具体的な「配点」を考えて生きましょう。 まずは、大雑把に配点を捉えていきます。 第1問と異なり、『XがY社に対して手形金の支払を請求した場合,この請求は認められるか。』としています。 他の手段について聞かずに手形金請求の可否のみを聞いてますから、手段ごとに配点は振られていません。手形金請求についてだけ配点があるとおもいます。手形金請求以外の手段を書いても、配点がな . . . 本文を読む

商法第2問の問題文分析~その1

2007-02-13 | H18年度現行論文本試験再現答案
ちょっと停滞しているH18年論文本試験の分析を。今回は手形法です。 【問題文分析段階】 まあ当事者ないし実務家の視点で問題文の事案を具体的にイメージしていくんですけど、その前にやってほしいのは、「問題文の問い方」の確認です。この確認は、実務家の視点で具体的にイメージする方向性を決める上で大事です。 本問では、『XがY社に対して手形金の支払を請求した場合,この請求は認められるか。』という問い . . . 本文を読む

刑法第1問の問題文分析~その2

2007-02-08 | H18年度現行論文本試験再現答案
【配点分析段階】 だいたいの配点分析は、問題文分析段階でやってしまっているのでそちらを参照してください。(問題文の分析と配点の分析は同時並行に行うことができます。これまで分けていたのは、段階を分けたほうが判りやすいだろうと思ったからです。) でもまあ、簡単に具体的な配点について再述すると、甲の罪責については、甲のAへの指示行為の検討に配点があります。 細かく見ていくと殺人罪の殺人罪の各構成要件 . . . 本文を読む

刑法第1問の問題文分析~その1

2007-02-08 | H18年度現行論文本試験再現答案
H18年の刑法1問目の問題文分析です。 【問題文分析段階】 論文本試験で問題文を開き見て「かなり長い」と思いました。 でもまあ、こんなに問題文が長いときは、コンパクトに分析していくと意外と簡単に事案を把握できます。 分析する視点は、実務家の視点です。 刑法では、まずは検察官の視点で、起訴して立件すべき行為はどれなのかという視点ですね。起訴に値する行為をピックアップしていくわけです。(すべての . . . 本文を読む