☆ふたりぶん☆

夫婦ふたりぶんの小さな世界の喜怒哀楽。
と…わたしのひとりごと。

逝くとき....

2018年10月24日 | ふたりぶん


私の中に治らない病気が見つかって

より死を身近に感じるようになった。


それ故に、

テレビっ子でザッピング魔の旦那の手が

死を扱う番組で止まる事が多くなった。


そんな旦那の横で

スマホをいじる私の手も止まる。



息が詰まる思いで画面を見ながら

必然的にふたりの将来をも想像させる─。


懸命に生きる平凡の先にある死。

この世での無。

なにも、残らない....。


死が怖いのはきっと

その先を知らないから....。


それより、最も怖いのは....



この世にひとり残されること。



いたたまれなくなって

重い沈黙を破った。


「もしも私が先に逝ったらね....」

そう切り出した私を旦那が


「なに先に逝こうとしてんの。

ふたりで一緒に逝くんだから

そんな話必要な~い....」


泣き笑いにも似た表情で遮った。



(そっちこそ何言ってんの~)

なんて、

冗談でも言えるはずもなく....


「まぁ~ねぇ~♪」

なんて....不安隠し....。



一緒に静かに眠りたい。



それが....

それだけが理想のカタチ。








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